桜井和寿
「94」in the pocket
見上げれば頭上に雲が流れる自由にカタチを変えて動く雲が思ってた以上に自分探しに戸惑って 患って足元ばっか見てた堅苦しく考えずに楽しんで良いんだってあの日、叩き付けた伴盤の音は教えてくれた去年の上着のポケットに迷いは置いてきたんだ今日からまた新しい「私」が始まる心はまだ不安定でカーテンのように揺れるけど吹き抜ける風の心地...Tomorrow never knows
とどまる事を知らない時間の中でいくつもの移りゆく街並みを眺めていた幼な過ぎて消えた帰らぬ夢の面影をすれ違う少年に重ねたりして無邪気に人を裏切れる程何もかもを欲しがっていた分かり合えた友の愛した女でさえも償う事さえできずに今日も傷みを抱き夢中で駆け抜けるけれども まだ明日は見えず勝利も敗北もないまま孤独なレースは続いてく...記憶の旅人
僕はここにいるよ君のいた場所にいつか観た映画みたい冬を浴びて君は何してるの?きっと笑っているね気付かずにいる僕にどんな気持ち抱え暮らしてたの?時間の流れを止めて生きてきたような淡い想いを 眩しい恋をずっと手放せずに 抱きしめ続けてどうしてあの時伝えなかったの?柔らかな後悔が今日も僕に寄り添ってる想い出はいつも綺麗過ぎて...I MISS YOU
寝苦しい夜 汗ばんで張り付いた Tシャツのように悪いイメージが離れないぜ淀んだ川があったって飛び越えた その度ごとにでも その意味さえわからなくなるねI miss you繰り返すフレーズ迷って試して信じて疑って何が悲しくってこんなん繰り返してる?二十歳(はたち)前想像してたより20年も長生きしちまったそれは確かに感謝し...青いリンゴ
傷んだリンゴをゴミ箱に放り投げて出掛けにコーヒーをすすりながら少しだけ心が傷んだ「生まれ変わったら見たい世界があるよ」と、仲間と笑って話した後いやまだ間に合う気もすんだ失ったものを悔やんでばかりいたって意味がないぜって歌ってた僕は今もいる強い風が吹いて今僕の背中を押した背伸びをして応えるまた季節は巡るナイフを持った奴が...雨の日のパレード
雨の日のパレードずぶ濡れででも心は踊る風邪なんかひいたってきっと後になって素敵な笑い話悲惨な別れもいがみ合って消えてった恋もどこかのオッサンの青春のように美談色に染まるさ不安ひとつないそんな人いないどんな完全に思えても見上げれば Rainbowみんな笑ってる映像メモリいっぱい貯め込んでたい「遠慮は要らねぇぞ思い切り掛か...アート=神の見えざる手
先ずは弁護士を呼んでくださいそしたら全てをお話し致します僕は人を殺めました直接 手を汚しちゃいないけれどしかし神様を信じていますそう全ては神様の見えざる手僕に悪魔の真似をさせたのもある意味 神様の見えざる手望まれたことに応えたいだけ刺激が足りないって みんな言うから「酷い」とか「汚い」とか「卑怯」とかその通り それも想...Are you sleeping well without me?
明け方 エチュード弾きたくなって幾度もレミレドで躓いてスコアを睨んで指で辿る繰り返し間違ってニュース見ながら考え事コーヒーカップが口を逸れて気に入りのシャツに溢れ落ちた汚して拭きとって汚して拭きとって新しい日々はこんな毎日で教えて欲しいAre you sleeping well?答えて欲しいAre you sleepi...We have no time
バンドは去って crew がトラックにハードケースを何度も行ったり来たりして手際良く積み込んでるほらいくつかのグループがついさっきまでの show の余韻に浸ってハイになって今 路上で騒いでるその光景がなんかシュールで少しだけ異国のムード浮世離れがちょっと羨ましいから武者震いやり直すにはWe have no time守...おはよう
おはよう目覚めるとまだ君は そこにいておはよう おはようおはよう おはようきっと今日は良い日だあげようもったいつけるような物は持ってないけど僕の心 その容積の半分以上は君のだゴミ箱の中に君が昨日行ったスーパーのレシートが見えるこんな風に僕と君の生活が少しずつ重なる駅前には自転車を置ける場所があまりないから歩いて駅まで向...ケモノミチ
風上に立つなよ獣達にバレるだろそんな時代だったら俺らとうに死んでるほら ふわふわとマヌケが通る生温い風を受けて法律(ルール)も物の価値も時と共に変わってくバランス取るだけで精一杯 消耗してくまた クラクラと目眩起こすよ脳味噌振り回され誰に SOS を送ろう匿名で書いた 柔な叫びを鼓膜でくらうロックンロール束の間 潤う「...黄昏と積み木
金曜日の仕事が思いがけず早く済み黄昏の帰り道そんな時間が好きだLINE 送り 君と明日何処行こうかを決める君はまだ仕事してるそんな状況も好きだ欲張らないでいれば人生は意外と楽しいまして君と2人なら2倍以上の価値がある小さな願いを一緒に積み上げよう背伸びしなくても明日を見渡せる高さまで一つずつ 丁寧に冬になれば夏を夏が来...deja-vu
夢で見た記憶に導かれるようにはじめてのはずなのにどこか懐かしくて君の生真面目さとそれ故の危うさは悟られないようにしてた僕の一面みたい誰の中にもブレーキとそしてアクセルがあるけど僕らうまく操っていけるかな?迷子の子のように僕は泣きそうだよあぁ僕なんかを見つけてくれてありがとう誰の中にもブレーキとそしてアクセルがあるから僕...Party is over
バーボンソーダ 飲みほしてグラスの氷回してるParty is over「未練なんかない」そう言い切ってしまえば嘘になってしまうのかもなピンナップのロックスターが燃やしたギターはその後で完全燃焼したんだろうか?過去に留まって現在(いま)を御座成って生きていくなんて 愚か者の愚行もう席を立って帰ろうでも何処へ向かえばいい?...Fifty's map ~おとなの地図
誰にだって「独りになれたら」と願うそんな時がある営みの中じゃ何でもない顔をしてやり過ごすけど不平を言わないのは不満ひとつない訳じゃない時々何もかも投げ出したくなるさ自由ってやつはティーンエイジャーにだけかかる魔法じゃないはずだろう?バイクで闇蹴散らし窓ガラス叩き割ってつまらぬルールを破壊しながら昂る鼓動を感じれたなら嗚...生きろ
固く握った震える掌交わした約束が脈打ち続けてる行く先々で触れ合う温もり優しさが苦しくて幻だと言い聞かせ跳ね返した眩い軌道を描き流星が夜を駆ける自分は小さな点(いのち)の一つでしかないその当たり前を突きつけてくるんだそれなら追いかけろ 問いかけろいっそ裸足のままで血をたぎらせながらつまらぬ水掛け論 鍵掛けろ減らず口を塞い...永遠
桜舞う遊歩道花火あがる夜の浜辺ヒラヒラ キラキラ記憶の中で光ってるレンズを向けるたび顔を背けていたのは照れてるだけだと理解しようとしてきたんだ彷徨えば彷徨うほど出口から遠く離れる迷路みたい今も答えを探して歩いてんだよ君のいない場所で独りきりシャッターを押す人差し指そのレンズの先には必死で何かを僕に伝えようとしてるあの日...others
君の指に触れくちびるに触れ時間(とき)が止まった硬い氷は溶け身体中を滑る2人の熱で何が起こったの?しばらく何も考えたくない窓の外の月を見てるまるで近未来の映画のようアンドロイドが感情なんかなくただ互いのエネルギーを吸い合うように意味はあるだろう…たけど深く考えられない気まずさでビール口に運んだテーブルの上の灰皿アメリカ...The song of praise
積み上げてまた叩き壊して今僕が立ってる居場所を憎みながら愛していくここにある景色を讃えていつも取るに足らないことに頭悩まされてた毛頭 それで何か変わりそうな予感すらしていないのにだけど逃げるは論外だって他に行き場なんかない昔は 自分の価値を過信しては高い空を見上げて過ごした駅ビルの四角い窓から時々 夕日が顔を出し憐れむ...