• 芝崎大道

    「13」
  • アダンの海辺

    アダンの海辺

    アダンの海辺鳥が鳴く忘却の海は静かに打ち上げられた貝殻が輝くほどに中の幻は消え波音に溶け去るアダンの海辺歩けば思い出せない秘密を拾えるそれは時と共に見送られどことなく歌も消えていくよ波立ち新たに目を背けやり過ごすアダンの海辺、アダンの海辺で鳥が鳴く忘却の海は微かに...
  • 声を聞かせて

    声を聞かせて

    どこやらでは花が僅かに香る夕風に鳥の声微かにまじるまじるまじる街角では花が僅かに香る森になると願う都市の声は鳥のさえずり、さえずり鳥の声ださぁ歌ってーやピヨッピヨピーヨピヨーあれ~声も聞こえぬあれ~声を聞かせてピーチクパーチク ひばりの子げんぱくなすびの いがいがどん...
  • Correspondances
  • アートマン

    アートマン

    目を瞑り、耳を立てる綻んだら、溶けていく悲しいとき、肌を許す目が覚めて、色即是空Atman ぼくを諦めてAtman ぼくを諦めるAtman目を瞑り、耳を立てる綻んだら、溶けていくAtman ぼくを諦めてAtmanAtman ぼくを諦めて数億の仏土、ひとっ飛び雑踏になり、魔法にかかる数億の天気を、横っ飛び雑踏になり、魔法...
  • ガンダーラ

    ガンダーラ

    ヒマラヤ山麓、ネパールのルンビニー朝が崩れ、昼にもつれ、夜に絡まる灯明の輝きを川面に映し心安らぐ絶えなる音楽をくれてみろよガンダーラ水が風が流れるが如く星が人が流れるが如く黎明の冬季がいずれ巡るグツグツ太陽川面に落ちるヒマラヤ山麓、ネパールのルンビニー足跡を記憶せし和林ハイウェイ菫色の大地に煌めきを与えて心安らぐ絶えな...
  • Quarantine Mood

    Quarantine Mood

    どこまでも連れてってつま先まで飛び跳ね踊れこれは前を見てるつもり冗談に近く、共振するふたり今晩はうちでぼくを否定して今晩はうちでいままでのぼくを否定して欲しいよ心地よく崩れていって雑踏に加わるふたり冗談に近く共振するふたり今晩は家でふたりの理屈で動き出すかも...
  • 秩父
  • tradition

    tradition

    上がっておくんなまし上がって楽にしてっておくんな篭っておくんなまし篭って楽にしてっておくんな篭っておくんなまし籠るは祭りの精進さYammi yat pala-laiあたりの翳り、空に向こう側と灯りはったりの空に、広がる甘酒の香りさぁ入りな、引き込む声は化かされた人、気が触れてもそばにいてねYammi yat pala-...
  • Moon Dance

    Moon Dance

    スマートフォンはシャットダウンナウ、ダンシングタイム彼女振り向かせるキュートなステップをスマートフォンはシャットダウンナウ、ダンシングタイムスーパーナチュラルムーンダンス月面でスーパーナチュラルムーンダンスデカいスピーカー担いで木星美女とサルサ踊る火星からレゲトンが聞こえるコンガのリズムがクレバスに響くレゴリスが足に絡...
  • 琉球Boogie Woogie

    琉球Boogie Woogie

    スマートフォンはシャットダウンナウ、ダンシングタイム彼女振り向かせるキュートなステップをスマートフォンはシャットダウンナウ、ダンシングタイムスーパーナチュラルムーンダンス月面でスーパーナチュラルムーンダンスデカいスピーカー担いで木星美女とサルサ踊る火星からレゲトンが聞こえるコンガのリズムがクレバスに響くレゴリスが足に絡...
  • ワタツミ

    ワタツミ

    ぼくを許してよ海の神もう会えない海の姫ちょっと貸してよ海の佐知話を聞いてよ塩椎神もう、見初めあった2人は3年は海の底子を孕んだ姫と陸に戻るだけ戻るだけ海坂へゆけ見てはいけない君を見るやああ叶わないそれが海坂の切れ目ぼくを許してよ海の神きっと会えない海の姫もう、海坂を上り下り汀の通り道波が崩れたら海に戻るだけ戻るだけ海坂...
  • 空とぶ東京

    空とぶ東京

    今晩はうちで、どこまでも連れてって最後の夜に相応しい、重たい身体空中放電 芸者が集う花街空中分解 騒がしい祭囃子東京の夢、対岸の火事空中を浮遊、空とぶ東京Rolling Rolling 転がる、街の灯りFalling Falling 落ちてく、空とぶ東京今晩はうちで、どこまでも連れてって今晩はうちで、ぼくを否定して君は...
  • 花様年華

    花様年華

    起こさない 起こさない夢を見てるのフクロウだけが起きているベッドに入っても 君を想うよ嘘をふかし恋するムービースター少年は見た、恋するムービースター少年が見た、恋するムービースターたとえば背景に滑る都営バス消える平成あがりをかすめていく記憶運ぶ風に、近づく天使は光かたどる曲線に、いつも横顔2人の恋は息を呑む一瞬2人の恋...