• 三木たかし

    「749」
  • つぐない

    つぐない

    窓に西陽が あたる部屋はいつもあなたの 匂いがするわひとり暮らせば 想い出すから壁の傷も 残したまま おいてゆくわ愛をつぐなえば 別れになるけどこんな女でも 忘れないでね優しすぎたの あなた子供みたいな あなたあすは他人同志になるけれど心残りは あなたのこと少し煙草も ひかえめにして過去に縛られ 暮らすことよりわたしよ...
  • 風の盆恋歌

    風の盆恋歌

    蚊帳の中から花を見る咲いてはかない酔芙蓉若い日の 美しい私を抱いてほしかったしのび逢う恋 風の盆私あなたの 腕の中跳ねてはじけて鮎になるこの命ほしいならいつでも死んでみせますわ夜に泣いてる三味(しゃみ)の音生きて添えない二人なら旅に出ましょう幻の遅すぎた恋だから命をかけてくつがえすおわら恋唄 道連れに...
  • 夜桜お七

    夜桜お七

    赤い鼻緒がぷつりと切れたすげてくれる手ありゃしない置いてけ堀をけとばして駆けだす指に血がにじむさくら さくらいつまで待っても来ぬひとと死んだひととは おなじことさくら さくら はな吹雪燃えて燃やした肌より白い花浴びてわたしは 夜桜お七さくら さくら 弥生の空にさくら さくら はな吹雪口紅つけて ティッシュをくわえたら涙...
  • つぐない

    つぐない

    窓に西陽が あたる部屋はいつもあなたの 匂いがするわひとり暮らせば 想い出すから壁の傷も 残したまま おいてゆくわ愛をつぐなえば 別れになるけどこんな女でも 忘れないでね優しすぎたの あなた子供みたいな あなたあすは他人同志になるけれど心残りは あなたのこと少し煙草も ひかえめにして過去に縛られ 暮らすことよりわたしよ...
  • 思秋期

    思秋期

    足音もなく行き過ぎた季節をひとり見送ってはらはら涙あふれる 私十八無口だけれどあたたかい心を持ったあのひとの別れの言葉抱きしめ やがて十九に心ゆれる秋になって 涙もろい私青春はこわれもの 愛しても傷つき青春は忘れもの 過ぎてから気がつくふとしたことではじめてのくちづけをしたあのひとはごめんといったそれっきり 声もかけな...
  • 時の流れに身をまかせ

    時の流れに身をまかせ

    もしも あなたと逢えずにいたらわたしは何を してたでしょうか平凡だけど 誰かを愛し普通の暮し してたでしょうか時の流れに 身をまかせあなたの色に 染められ一度の人生それさえ 捨てることもかまわないだから お願い そばに置いてねいまは あなたしか 愛せないもしも あなたに嫌われたなら明日という日 失してしまうわ約束なんか...
  • ハマナスの眠り唄 (アコースティックver.)

    ハマナスの眠り唄 (アコースティックver.)

    早く眠ってしまえよ悲しいことがあった日はきっと明日(あした)が 早く来るお前はハマナス 後ろから抱く俺は海笑えるように 笑えるように 早く目を閉じて膝を抱(かか)えてしまえよ立ちあがれない そんな日はがんばることは ないんだよお前はハマナス 後ろから抱く俺は海心配せずに 心配せずに 早く目を閉じて愚痴をこぼしてしまえよ...
  • 花の時・愛の時

    花の時・愛の時

    君が部屋を出たあとぼくはじっと動かないあたりにただよう君の残り香を胸に吸い込み酔いしれる君の弾いたギターの細い弦(いと)は切れたまま読みかけの本は投げだされたままそんなすべてがいとしい時には花のやさしさでつつんでみたいと思う時には愛のはげしさで泣かせてみたいと思うまた逢えるのに今すぐに逢いたくて切なくなる海の底で二人貝...
  • その日のために

    その日のために

    ため息がバラードになる 静かな月明かりあなたが帰った後で 鍵をしめる この部屋切なさと恋しさが今 涙になって零れ落ちるこんなにもあなたを好きな 私がいるなんてお願いよ 夢の中まではどうか逢いに来ないでね目が覚めた時 いないあなたを捜したくないわお願いよ 夢の中まではどうか逢いに来ないでねいつかこのまま逢えなくなるその日...
  • 時の流れに身をまかせ

    時の流れに身をまかせ

    もしも あなたと逢えずにいたらわたしは何を してたでしょうか平凡だけど 誰かを愛し普通の暮し してたでしょうか時の流れに 身をまかせあなたの色に 染められ一度の人生それさえ 捨てることもかまわないだから お願い そばに置いてねいまは あなたしか 愛せないもしも あなたに嫌われたなら明日という日 失くしてしまうわ約束なん...
  • 女 泣き砂 日本海

    女 泣き砂 日本海

    宿の枕が固過ぎて眠りも浅く 夢も見ず遠いあなたを 恋しがるだけつらい 夜でした女ひとりの 旅の朝ふらり歩けば 日本海砂が泣くことを知っていますかキュッキュ キュッキュと 泣くのですあなた恋しと呼ぶのです海に嵐が吹き荒れて季節が冬に 色を変え砂のおもても どこか蒼ざめ寒い 朝でした女ひとりの もの想い心揺るがす 日本海砂...
  • 津軽海峡・冬景色

    津軽海峡・冬景色

    上野発の夜行列車 おりた時から青森駅は 雪の中北へ帰る人の群れは 誰も無口で海鳴りだけを きいている私もひとり 連絡船に乗りこごえそうな鴎見つめ 泣いていましたああ 津軽海峡・冬景色ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと見知らぬ人が 指をさす息でくもる窓のガラス ふいてみたけどはるかにかすみ 見えるだけさよならあなた 私は帰...
  • 北の螢

    北の螢

    山が泣く 風が泣く少し遅れて 雪が泣く女 いつ泣く 灯影(ほかげ)が揺れて白い躰(からだ)がとける頃もしも 私が死んだなら胸の乳房をつき破り赤い螢が翔(と)ぶでしょうホーホー 螢 翔んで行(ゆ)け恋しい男の 胸へ行けホーホー 螢 翔んで行け怨(うら)みを忘れて 燃えて行け雪が舞う 鳥が舞う一つはぐれて 夢が舞う女 いつ...
  • 心の瞳

    心の瞳

    心の瞳で 君を見つめれば愛すること それがどんなことだかわかりかけてきた言葉で言えない 胸の暖かさ遠まわりをしてた 人生だけど君だけが いまでは愛のすべて 時の歩みいつも そばで わかち合えるたとえ あしたが 少しずつ 見えてきてもそれは 生きてきた 足跡が あるからさいつか 若さを 失くしても 心だけは決して 変わら...
  • 時の流れに身をまかせ

    時の流れに身をまかせ

    もしも あなたと逢えずにいたらわたしは何を してたでしょうか平凡だけど 誰かを愛し普通の暮し してたでしょうか時の流れに 身をまかせあなたの色に 染められ一度の人生それさえ 捨てることもかまわないだから お願い そばに置いてねいまは あなたしか 愛せないもしも あなたに嫌われたなら明日(あした)という日 失くしてしまう...
  • 心のきず

    心のきず

    夜にまぎれて 船が出る傷をかくした 人が乗る惚れた惚れたお前を 抱けもせず意地で身をひく 馬鹿も乗る北の海峡 ひゅるひゅると風が泣き泣き 別れ唄夢に何度か 起される胸のいたみに 責められるたったたった一度の 想い出を酒にうかべて 朝を待つ北の海峡 海鳥が一羽はぐれて しのび唄赤い夕日が とろとろと溶けて間近に 夜が来る...
  • 時の流れに身をまかせ

    時の流れに身をまかせ

    もしも あなたと逢えずにいたらわたしは何を してたでしょうか平凡だけど 誰かを愛し普通の暮らし してたでしょうか時の流れに 身をまかせあなたの色に 染められ一度の人生それさえ捨てることもかまわないだから お願い そばに置いてねいまは あなたしか 愛せないもしも あなたに嫌われたなら明日という日 失くしてしまうわ約束なん...
  • さくらの唄

    さくらの唄

    何もかも僕は なくしたの生きてることが つらくてならぬもしも僕が死んだら 友達にひきょうなやつと わらわれるだろうわらわれるだろう今の僕は何を したらいいのこたえておくれ 別れた人よこれで皆んないいんだ 悲しみも君と見た夢も おわったことさおわったことさ愛した君も 今頃は僕のことを忘れて 幸福だろうおやすみをいわず ね...
  • 時の流れに身をまかせ

    時の流れに身をまかせ

    もしもあなたと逢えずにいたらわたしは何をしてたでしょうか平凡だけど誰かを愛し普通の暮らししてたでしょうか時の流れに 身をまかせあなたの色に染められ一度の人生それさえ捨てることもかまわないだからお願いそばに置いてねいまはあなたしか愛せないもしもあなたに嫌われたなら明日という日失くしてしまうわ約束なんかいらないけれど想い出...
  • 涙をかえして

    涙をかえして

    悲しみを 抱きしめてあふれる涙を かみしめたいのいつわりの 誓いでも夢にすがって しまっていたいあなただけは あなただけはあなただけは あなただけははなしたくない 命の限りだきしめた 思い出を心の中で 祈りたいのあなただけは あなただけはあなただけは あなただけははなしたくない 命の限りだきしめた 思い出を心の中で 祈...