• 涅ネム(釘宮理恵)

    「1」
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    窓の外側の空の色に篭(かご)の柵が今邪魔になって錠け忘れの間に飛び立つ鳥風に瞳閉じ羽は踊るそれでも帰ってくる篭のなかへとひらり ひらり と馴染んだ景色に寄り添う窓のこの隙間盗む雨が私を連れ去る夢が観えたそのあと 果たしてなにがどうなるのかはわからなかった雨が頬に落ち 零れたそれでも帰ってくる篭のなかへとひらり ひらり ...