• 弘月英太朗

    「2」
  • 二代船

    二代船

    陸へ上がった おやじの後を継いで乗り出す 二代船だよ漁師稼業の きびしさつらさ何んの怖かろ 恐れはしない揺れる舳先に 揺れる舳先に 陽がおどる目指すゆくえは 嵐か時化か度胸まかせの 木の葉船だよ伊達にゃ染めない 赤銅色だ燃やす斗魂 汐路の果てに海の男の 海の男の 夢がとぶ二百海里に いのちをかけるおやじゆずりの 二代船...
  • 男の炎情(ほのお)

    空に火を噴く 山みれば胸がまっ赤に 燃えたぎるやる気 負けん気 男じゃないかさつま生れの ど根性みせてやろうか 男の炎情度胸決めたら この命人のためなら くれてやる男一代 正義の人生をわき目振らずに つき進むどんと咲かせる 男の炎情どうせこの世は 一度きり生きた証拠が 何になる野暮なご意見 今更無用伊達に持たない 心意...