• 国府達矢

    「30」
  • 青ノ頃

    青ノ頃

    紙ひこうき 飛ばすような 期待をしてとりあえずの 今日の中で 笑ってみる空のない公園 キミは知ってるあの頃は 夢をひろい行くべき空の下へ 想いをのばして一つだけ 選んでくように無邪気に 他のものは手放していって自分じゃない 誰かになりたかった頃誰のいうことも 素直に聞けなかった壁のない向こうへ “ここ”を蹴ってくあの頃...
  • 青の世界

    青の世界

    彼は見てきたことを 震えた唇からこぼしたかすれた声で喉元が凍っている「還ろうとして 誰かに彷徨う声が出ない ここは氷の世界」「失ったものを 弔うように体も放りだして 塞いでいた」「底のない底に 沈んでいったやさしく見えたものは 死神の瞳」足元が吃っている「還ろうとして 波間に漂う声がしない ここは氷の世界」「探そうとし...
  • うぬボケ

    うぬボケ

    あんまり かんじないからぼんやりとしてたからきょうも いきていられたうぬぼけうぬぼけて いきてうぬぼけ自呆けて いきていられるあんまり しらなかったからかんちがいしてたからきのうも いきていられたうぬぼけうぬぼけて いきてうぬぼけ自惚けて いきていられたかんがえずにすむならわすれていられるならあしたもいきていられるうぬ...
  • おつきさま

    おつきさま

    まんまるい おつきさまなにを いってるんだろうぼくは ふと おもったきみのことを おもったどれほどの かなしみをどれほどの やるせなさをそのからだのなかにつつみこんで いるんだろうなでるような さするようなかばうような あかりがみあげれば そこにはなまなましい おつきさま...
  • 重い穴

    重い穴

    やみ ひかりをも のみこむ やみやみ かたちをも のみこむ やみこれが きょむかこれが きょむというやつかやみ いみをも のみこむ やみやみ じかんをも のみこむ やみこれが きょむかこれが きょむというやつかやみ やみ やみ やみ...
  • 彼のいいわけも

    彼のいいわけも

    てか マジ ありえねぇよ ガチでかったりーよてめぇ あん時ちゃんと 確認しただろうがよ何で今日ちゃんと 持って来ねぇの?そういう事を 聞いてんじゃねぇよつーか てめぇ これで 何回目か分かってんの?信じられねぇよ彼のいいかた も それはそれで彼のいうこと も それはそれでこの前も何度も 確認しましたよね少しこっちの身に...
  • きみさえいれば

    きみさえいれば

    きみさえいればどこでもいいきみさえいればどこでもいいよかげでも ひなたでもどこでも おなじさきみさえいればいつでもいいきみさえいればいつでもいいよかこでも みらいでもいつでも おなじさきみさえいればいつでもいいどこでもいいなんでもいいのに...
  • キミはキミのこと

    キミはキミのこと

    キミはキミのことで 今日も泣いている差しのべられた 指も見えないくらいその まぶたで はじくことにあきたら こっちにおいで ずっと待ってるからいったい どれだけの人と すれちがうのだろう声にならない声を みんなで分かちあいどうかしてる なんてね言えなくなってきてる いつからかここじゃない どこかのことばかり話をしてい...
  • KILLERS

    KILLERS

    人を殺したいと思ったことはある?わたしはあるよでも やれないでも やらないだけど ここが戦場ならやってたかもね人を殺してしまったことはある?わたしはあるのちがう意味で何度となくほらまた バレなければいいなんて思ってる...
  • こころよりじゆう

    こころよりじゆう

    木漏れ日が 川幅の合間で落ちあう無数の窓ガラスも そこに加わるならまだ飽きはこない合唱してるみたい歩き方を気にするシャツの揺れ方さえも自意識が溢れて掌がポケットの中に逃げこむ思い出したことを忘れようとするころがる瞳ころんだままの舌きみに光を突き刺せたらボールを捨てたあの橋の上できっと唄が生まれる花束を塗りつぶしたような...
  • 思獄

    思獄

    屋根がある壁がある窓がある扉がある空がある風がある道がある街がある本当は行ける行こうと思えばどこにでもだけど ほとんど何処にも行かないここは牢獄ではないはずなのに顔がある腕がある足がある指がある本当はできるやろうと思えば なんだってだけど ほとんど何にもできないここは牢獄ではないはずなのにここは だれ? ここは いつ?...
  • シン世界

    シン世界

    誰とか 分からなくても荒波に飲みこまれても炎が 街を襲っても大事な人を失くしても消えないのさ そのセカイ遠いところまで 飛んでいけキミが詰めた そのセカイ遠いところまで 飛んでいける遠いところまで 飛んでいけるさ思えば ちゃちな光に遮られていたような踏み出すのさ そのセカイ遠いところまで 飛んでいけきみが知れば この世...
  • 逃げて

    逃げて

    にげて にげて ここ から にげてにげて にげて どうにか にげておしよせることからなりやまないことからにげて にげて いま から にげておもいだすことからかんがえることからにげて にげて いまは ただ にげて...
  • not matter mood

    not matter mood

    思いを巡らして指先で話してとってもいい気分さキミのためなら 何にでもなるよ夜空が綺麗さ星の名前は 知らないけれどどことなく聞いて望みをコピペしてどうでもいい気分さ君の名前は覚えてないよなんでこんな自由がここにあるのか 知らないけれど誰かの地獄の上にここがあるとして誰かの悲鳴の上にここがあるとしてあるとしても...
  • 日捨て

    日捨て

    だれにもなれず どこへもいけずなんにもできずにただ ただようだけのものあさひがのぼる ゆうひがしずむいきをひそめてただ みおくる だけのものおいらは ひすておもいはくずれ ことばが けてからだも のまれてただ ただようだけのものきのうと おなじ... あしたをまってきょうの ふりをするただ みおくるだけのものおいらは ...
  • fallen

    fallen

    とぎれて 通りすぎてこまぎれ 闇のまんま容赦なく 変わってく あなたはねぇ そういえば さっきは多分...言葉に ならなかった目をとじ 崖にむかう舞いあがり 堕ちていく あなたはねぇ そういえば さっきは多分...ねぇ そういえば さっきのを斬るコスモスが いけた 花よ目を そらしても 咲いたあるあるよねぇ そういえば...
  • poison free

    poison free

    安くて美味けりゃやっぱり売れる体に悪くても過激で面白けりゃやっぱり売れる頭に悪くてもまぁ どうにかなるのかな なんてなまぁ なんとかなるのかな なんてな便利で簡単ならやっぱり売れる世界に悪くても...
  • 窓の雨

    窓の雨

    なにもかんがえてないといえばないだだ ぼんやりそこにいるちょっとせつない なんでなんだろうここちいいせつなさだけどひとりでいることは ぜんぜん へいきささみしくなったことはないよみょうに やすらぐ こころが すずむこのまま ずっと ふっていればいいのにきみが きえさった せかいでどうしていきていけばいいのあのひ あんな...
  • 廻ル

    廻ル

    くもの よだれに うたれなまえを おもいだしたらみつめあうことをゆるされて ふたりはであうしゅくめいに とわれこえのない えいがのようにもとめあう わかちあうなにをきっかけにしていたのか きかせておくれちいさな てのひらには すべてがあったろおおらかに てきとうに おもいきり いきをすえばまわる まわる こころが まわ...
  • ライク ア ヴァーチャル

    ライク ア ヴァーチャル

    その 怨念が フルイその 劣等が フルイその 渇望が フルイその 執着が フルイその 安心が フルイその 満足が フルイその 羨望が フルイその 快楽が フルイまるで きみは ヴァーチャルなまるで どれも ヴァーチャルなその 葛藤がフルイその 幻滅がフルイその 後悔がフルイその 情念がフルイあれも きっと バーチャルな...