• 高橋愛

    「2」
  • 秋桜

    秋桜

    淡紅の秋桜が秋の日の何気ない陽溜りに揺れている此頃涙脆くなった母が庭先でひとつ咳をする縁側でアルバムを開いては私の幼い日の思い出を何度も同じ話くりかえす独言みたいに小さな声でこんな小春日和の穏やかな日はあなたの優しさが浸みて来る明日嫁ぐ私に苦労はしても笑い話に時が変えるよ心配いらないと笑ったあれこれと思い出をたどったら...
  • 夢から醒めて

    夢から醒めて

    少し慣れたのに だけど恋しくなる夜の星見ると 思い出すの自分で選んだのに 後悔 おかしいでしょ?強がりは今も そのままねえ 聞こえる? 私の声がねえ 感じる? 私の心同じ空と 同じ海を今も見ているのよねえ 聞こえる? 私の声がねえ 感じる? 私の心この風が運んでくれる変わらずにいるのね?過去に戻れるなら 時間を越えてゆ...