椿屋四重奏
「72」トワ
額をあわせて 言葉に出さずとも繋げられた気がした網戸をすり抜ける風も優しい見渡す景色の すべてが色付いたその理由を見つけた君を作り出した日々の美しさ心は絶えず彷徨いながら いたるところに跡を残した君を抱いていたいよ 側にあってほしいんだよ海のような この空のような失われないその意味を君を抱いていたいよ それ以外にいらな...君無しじゃいられない
ああ君よ 心もとない僕の為に今夜は部屋の鍵を開けたままで ステイああ君よ いつも晴れない僕の空に沈まぬ陽と虹の絵を書き足しておくれよ柔らかな胸の中で こんな男の悪あがきを讃えてくれ 眠りにつくまで ただ無性に君が好きでその異常な熱が好きで夢の淵で覗いた 隙だらけの君がただ過剰に君が好きでその魔性で首を絞めて押さえ切れな...