• ツユ

    「28」
  • アサガオの散る頃に

    アサガオの散る頃に

    蝉時雨が僕の心に冷たく響く太陽を濡らしてねぇ ずっと今が茜色で染まり続ければ夕も幸せだろう夏が意地を張るほど汗ばんでゆくこの手じゃ君を繋ぎ止めておけないあぁ 夜には消えてしまうの恋によく似たアサガオの散る頃に胸の奥が痛い 痛いよこんなにも距離を感じているのねぇ 愛は哀で それは土用波のように僕の声を揺らしてた海を抱く夏...
  • あの世行きのバスに乗ってさらば。

    あの世行きのバスに乗ってさらば。

    あの世行きのバスに乗ってさらば。幼い頃 殺めた命は数えきれず小さな命を葬っては平然と笑って帰路についた今になって考えたら真っ先に死ぬのは私でよかったうらうらとした周りの空気が濃くて存在価値を奪うでしょ生命線とか無駄に長いだけで何の役にも立たないただのしわだよ心の奥がしょうもない人生観を嘆いているの耳に刺さる理想 吐き捨...
  • 風薫る空の下

    風薫る空の下

    初夏の日差しに縋っても立ち止まってはくれないから後ろ姿を追うだけで精一杯なんだけど ねぇ朝焼け夕焼けこやけの中で二人遠のいてくならテントウみたいになって僕らは熱されて溶けた道ばたのアイスだって元は誰かが買ったよそんなことばっか考えて身が入んなくてごめんねせいぜい手とか繋いではしゃいだってそれだけでも見上げたものね正解と...
  • くらべられっ子

    くらべられっ子

    くらべられっ子 くらべられっ子とっくに知ってるよあの子より劣ってるのは言われなくても解ってるよだから比べないで いや比べんな私をほっといて左側が痛いから 困るのよ何となく差を感じて生きてたけど背伸びしていたA B C D E F Gどの選択肢を選ぼうと失敗のほうが多くってまた怪我しちゃった痛いの痛いの飛んでけって思って...
  • 太陽になれるかな

    太陽になれるかな

    雨が降ると心が痛むほど共鳴するんだきっと神様も私と同じで涙の向こう側のつよい私なら太陽になれるかなただ追いかけて 明日へ向かうけど狂おしいほど救われていたんだ出来ない子でも悪くないなんて君の言葉が歩幅を合わせたこの日々が終わりなく続くとか甘い味ばかり期待したよ雨の日も二人 一つの傘だけ共に歩む道は閉じて雨が降ると心が痛...
  • ナミカレ

    ナミカレ

    お先真っ暗な人生最早、どうでもいいや夢とかどうやったら見つかるの?教えてよ ちゃんと良い子にしたじゃん学校は皆勤賞 部活も頑張ったテストの点も悪くはなかったはずだけど目隠しがキツくて外れないがむしゃらな態度で僕を見下さないでムカつくんだ追いかけてる姿が眩しくて社会の最底辺でこのまま朽ちてゆく漠然としたまま過ぎ去ってしま...
  • やっぱり雨は降るんだね

    やっぱり雨は降るんだね

    平行線から遠のいてほら天気予報も当たんなくてこんなぐずった空に舞って僕の声ばっか恥ずかしいね放課のチャイムが鳴ったって君の横顔で聴こえなくてもう 優等生には出来ない事なんだ声に出すのは簡単ででも伝えるのは難しくて本当だって分かんないの?そりゃ天気予報も当たんないね身長だって覚えないし下の名前では呼んでくれないんだそんな...
  • ロックな君とはお別れだ

    ロックな君とはお別れだ

    ロックな君とはお別れだだから!僕に目もくれないで先ばかり行って君のその才能に僕は嫉妬して馬鹿にすんなよ 傍迷惑だロックな君とはお別れだずっと僕は君に囚われたままいつだって其処に憧れてでも芯が折れていたから全部、中途半端になってロックな君とはお別れだずっと僕は紛い物と笑われいつまでもダサい姿晒してロックじゃないね ロック...