• NITRODAY

    「22」
  • 人にやさしく

    人にやさしく

    気が狂いそう やさしい歌が好きでああ あなたにも聞かせたいこのまま僕は 汗をかいて生きようああ いつまでもこのままさ僕はいつでも 歌を歌うときはマイクロフォンの中からガンバレって言っている聞こえてほしい あなたにもガンバレ!人は誰でも くじけそうになるものああ 僕だって今だって叫ばなければ やりきれない思いをああ 大切...
  • ホームラン!

    ホームラン!

    ゆき場ない悲しみをボールに込めて(ホームランしてやる) ホームランしてやる流れゆくあの雲に憧れたってすり抜けて叶わないこともあるってつき刺さった夏の氷、騒ぎ立てるつばめたち飛び上がった白球は青空に消えていった渇いた砂をかき集め 限りなく数えている誰もこの夢を見れない 誰の夢にも届かないそれでも、それなのに、この星は回っ...
  • アンカー

    アンカー

    時間さ、空気抜けた自転車急がせる踏み込み甘いペダル明日に追いつけずみんな大人になっちゃうしもうどうすればいいぼくは相変わらず鼻たらしでスピードを捉えきれずにじっと堪えきれずにたとえば全部夢だったことにしてこのままベッド抜け出さずにいてもいつかは淋しさに変わるから涙は風に当て走る宇宙の星めがけてピースをひとりであることに...
  • ダイヤモンド・キッス

    ダイヤモンド・キッス

    アンプの上に乗っかったリンゴキュって齧ったきみはメグ・ライアンタイヤの空気は満たしていこうよそしてそっと顔出すメランコリダイヤモンド・キッス いつもと違う予感がするきみのブルジョワな口笛はもう…ロマンス映画の一幕で!踊り出す人たち 光の瞬き結末は最後にとっておいてきらきらとさそり座よゆらゆらとソバージュよダイヤモンド・...
  • ブラックホール feat.ninoheron

    ブラックホール feat.ninoheron

    ヘイ アダージョ名もなきピアニストから奏でられるその揺るぎ無き 音の粒の数々色とりどりの花びらのやわらかさはマシュマロみたい 通信規制もっとやわらかくなってるぐれいがいいんだっけ 地球が美味い緩く 振る舞う 秀逸にビンビンな夕凪 海マッサージチェアの横に忘れ去られた雨傘の中に蝶々が飛んでる ホノルルマラソン溢れ出した感...
  • ヘッドセット・キッズ

    ヘッドセット・キッズ

    いつものスニーカー踏み込んでいつもよりスピードをつけて走る誰か手を振ってる気もするけど今更何か言っても聞こえないやヘッドセットで全部真っ白にそんな簡単に行きゃいいよな上手くできないスケートボード乗りこなせない毎日があって一周遅れスタートを切って追い越されるのをただ待ってるようなヘッドセットで蹴っ飛ばしてやるそんな簡単に...
  • カリビアン・デイドリーミン

    カリビアン・デイドリーミン

    窓の外 曇り空見てる時に目が死んでることが多い火星から落っこちて来た少女と恋に落ちる妄想の話シャワーで流し去って40°Cへ溶け込んで半透明淡い感じ それはまるでカリブの海のようで真っ昼間 イギリス語の歌を聴いて経線を9本はぶっ飛ばし往生ひとりきり夜遅く鏡の中 映り込むのは冴えない顔でシャワーで流し去って40°Cへ溶け込...
  • ジェット

    ジェット

    駅はもう夜の一時で 何処へも行かれやしないな冷え切った肺の奥から吐いた息は情けが無いな分かっていて 見えている その終わりから逃げるようにジェットの自転車に乗って空を泳いでみたいもうずっと暗い所でじっとしてるだけで分かっていて 見えている その終わりから逃げるようにジェットの自転車に乗って空を泳いでみたい立ち漕ぎでゆく...
  • 炭酸状態

    炭酸状態

    汗の残り香であの季節を思い出して日が暮れていく頃に降り出した夕立ちよ傘も差さずに溶かされたい 溶かされたい左の頬に雨粒を光らせて分厚い空の下 ぬるまった速度で 歩道の脇でナンモナイを感じていた汗の残り香であの季節を思い出して日が暮れていく頃に降り出した夕立ちよ傘も差さずに溶かされたい 溶かされたい左の頬に雨粒を光らせて...
  • ハイティーン

    ハイティーン

    屋上 暑さと涼しさに浮かされて見下ろす季節の大きさににやついた夜風に流され裸足のまま駆け出す煌めき サイレン 微熱をまとって風を切るんだデイドリーム ポップ ハイティーン キックス記憶になって消えていくデイドリーム ポップ ハイティーン キックスそれはまるで泡のよう瞬いている 星たちを 数えては忘れてデイドリーム ポッ...
  • フライマン

    フライマン

    つまらないな 同じ映画を何度も見てるようで意味がないな 流れてく雲 眺めて日が暮れる分からないな 飽きてる癖に諦めが来ないくだらないな しらけた奴ら 目なんかくれずにいつもベッドの上では飛んでる気分さ上下真っ逆さまで宇宙まで行く突然降り出した雨に 傘も差さないでそのままずぶ濡れで街を歩いていた 遠くに 遠くに意味が分か...
  • ボクサー

    ボクサー

    電気ショックで いつも馬鹿になるのさ右手構えて そのままポッケに突っ込む天気はパステル 答えを映さない時間もきっと 待った無しで過ぎていくだろうしマッハのダッシュでジェット気流やU.F.O.や キッドナップを待ってる空っぽになって 退屈なラジオ流し聞き息をすう すってすう はいてすう 季節はマイナス温度 胸を優しく撫で...
  • ヤングマシン

    ヤングマシン

    ひとりきりでは 自棄クソになる 夕暮れヒコーキ彼方へ飛ばすんだでっかい爆弾抱えて微笑んで見せてそのままデッドに飛び込んで全部終わりにするさあの子も死んで ふたりで死んで 夢のつづきは置き去りのまんまどうでも良いんだ 蹴っ飛ばす退屈の向こう 天国を見るんだ永遠の シンカーを 胸に 浮かばせながら風景の 一瞬に 泣いて 笑...
  • グミ

    グミ

    風に軽く身を包んだ まるで革命家の気分さ浮き立つよ 足元 余所に二階では君が窓の外 影ぼうし 夕暮れを見つめてる 頬杖をついている紅く染まった右の頬 夢と退屈を燃やそうとかくれんぼの声も遠く ひと休みの空窓の外 飛ぶ帽子 夕暮れを見つめてる 頬杖をついている元気です ずっと今もあの頃さえも...
  • 向日葵

    向日葵

    朝起きてシャツを着て退屈へ飛び込む足元に映った影に身を運ばれるままで無理矢理に目に入る空の青にやられて履き古したスニーカー 空き缶蹴飛ばす気も失せるそういえばな今日もまた昨日の地図に迷って何重にも練り歩くも終には何処へも行けやしなかったって気が付いた時には既におれは家路の上でポケットに突っ込んだままの両手を握りしめてい...
  • 氷菓

    氷菓

    立ち止まり 息殺した 目の前を夏が過ぎた時計は壊れたままだし 駐車場に座り込んだ夏飛沫 悲しく透かして見た夕方の記憶は途切れて揺れている陽射しにつめたい八月の結晶は程なく溶け切ったんだった火照った口の中このままでいるならば最後には燃え尽きて汗染みたシャツを脱ぎ捨てたら感傷くだらない夢の中夏飛沫 眩しく透かして見た夕方の...
  • ユース

    ユース

    朝 道 会った人 強い風 揺れる影穴の空いたTシャツ 夕べ死んでたカラス澄み渡った空を遠目に見ながらプールサイド立ってる 飛び込む用意はいい荒みきった季節 空気読んで逃げるあの夏の日まで あの夏の日まで泣いてるんだって 何回やって泣いてるなんて 笑えるな悲しみの青の果て 上がり切って落ちてって悲しみの青の果て 沈み切っ...
  • レモンド

    レモンド

    鮮やかな血流れて36度 気は遠くなってくぼんやり微睡む窓辺 ずっと止まった空汗だくで滲んだ視界 夕立ちの微熱に吸い込まれてくぬるいままの炭酸 喉の奥に流し込んで不甲斐ないな 不甲斐ないな 不甲斐ないなって泣きながら冴えないな 冴えないな 冴えないなって泣きながら...
  • アルカホリデー

    アルカホリデー

    その日は寝覚めから左寄りの胸んとこ借りてきた映画で聞いた台詞がつっかえていておれなら何て言った?おれなら何て考え口にした?そんな寝言ほどの意味も無いことばかりに目が回る昼下がり薄い膜越しの空は土砂降りのようで鏡ん中でつっ立っている男はきっと知らない奴だな青白い頬に腐った目に並びの汚い歯外へ飛び込んで洗われ流され溶かされ...
  • 月曜日

    月曜日

    朝はいつも通りやってくる 東に絞られてやってくるおれみたいな人間にだって 朝はいつも通りやってくる家路につくおれはいつも水色 家についても別に何も無いのに火曜の17時のレコード屋髪を切り立ての 少女の 生き急ぐ感じが見て取れて、おれは戸惑った隣に立つ草臥れた中年と同時にくしゃみが出て笑えてきちゃったり窓の外で霞んでいる...