• 能沢佳子

    「1」
  • 札幌にリラは薫れど

    札幌にリラは薫れど

    夢みただけで しあわせとあきらめながらあゝ 札幌に リラは薫れどあなたは いない 煉瓦道泣いて 私の 影ひとつ別れて ひとり 住む街のむなしい姿あゝ 札幌に リラは薫れどうす紫の その花を髪に かざれば ただ涙花咲く 街も 愛なくば砂漠の街よあゝ 札幌に リラは薫れどうつろな 空に 思い出を今日も 数える 時計台...