野口五郎
「86」これが愛と言えるように
陽のあたる場所にふと手を翳(かざ)せば時はその先を尋ねてくる抱きしめる腕に託した願いが変えてゆくものをいま教えてひとりが望むことをふたりが苦しんでもこれが愛と言えるように生きていきたいあなたがいてくれたらそれでいいのに幸せの形欲しがるあまり人は孤独から逃げられない思い出はいつか涙も許すの夢はあといくつ見られるかなふたり...それぞれの時〔高柳明音 Ver〕
眠るように止まった古い腕時計戻ることのできない時間いまだけを刻んでる光の点滅ふたりはもうここにはいないさよならを決めた日の星が降る空伝えようと滲むインク消さないで残してた最後の文字を指がそっと迷う夜明け幸せは不思議同じところにいてもきっと違って見えた抱きしめたくても抱きしめられない幻だと 思い出だとわかっているはず忘れ...Rainy~会えない週末
贅沢なランチタイムを楽しんだりわがままとわかっていても試してみたりある夜は遅い時間に唄歌って翌朝は少し寝不足心地よしわかってる 酔って甘えてもわかってる 週末は会えないOh Rainy blue 君は今ごろどんな笑顔Oh Rainy blue 僕は一人映画観てるOh Rainy blue 夕暮れ君に電話したら困るのかな...愛してると言うまえに
月の雫払うようにそっと脱いだ服の波ほどけた肌影に潜め君は時を止めたがることばで探しても届かない場所にもしも孤独があるのなら愛してると言うまえにもっと君をください心を埋めるものが心だけとは限らないそれを夢と呼んでいいはず溺れるほど深い海が君のなかに打ち寄せる耳にふれる息をたぐり二人どこへ流れ着く幸せ欲しがる誰もがわがまま...傷心スピード・ウェイ
Speed Ride away 悲しみを追い抜いてAh! Break Break away 風を切る心Speed Ride away この闇を抜けた時Ah! Break Break away 淋しさも消える心の傷に沁みるバーボンバスの窓に頬を寄せた夜にちらばる銀の星を線でつなげば君の笑顔あー未練だねSpeed Ride...マンハッタン・スクランブル
言葉のショット・ガン不意にあなたはさよならとぼくの胸撃ち抜いたね迷路のような夜の中あなたはまぎれたマンハッタン・スクランブルうず巻く都会は Rainbow Illuminationマンハッタン・スクランブルあなたを捜して Up & Down夜空に燃え上がるまばゆいダウンタウン人をぬい走るあなた黄色いタクシーがぼくの瞳の...また、めぐり逢うために
暫くでいい暇をくれ深い訳などないのさ胸でのたうち続けるもうひとりの俺嵐(かぜ)に放ちに行くだけ…うわの宙(そら)の近頃何かと疑っていたのは薄々、空気で読めた…ばかは止せよおまえと暮らしどんなに感謝しているかめぐり遭えて生きる楽しさ教えてもらった普段通り待っていてほしい心を定めてみるまで仕事しかない明け暮れは塵が日増しに...