• 野沢香苗

    「1」
  • 心の糸

    心の糸

    遥かな空よ 見えますかどんなに離れて暮らしてもあのひとの手のあたたかさわたしは忘れないあゝ風がまた 境(とき)を越えてくる千里の距離を まるで紡ぐ糸のように瞳(め)を閉じれば いつもそばでそっと声が 聴こえてくる涙はまだ 思い出からあふれるのでしょう流れる雲よ 見えますかどんなに離れて暮らしてもあのひとの手に抱かれなが...