• 信政誠

    「24」
  • しまウマうまうま

    しまウマうまうま

    君と恋人同士になれて幸せなのですでも贅沢者の僕はそれじゃ足りなくて君も幸せにしたいと思うのです二人の暮らしを隙間無く 笑顔で埋めてやるのです君が曇ると僕は困る だから笑顔がみたいぞあるだけ使ったユーモア 言葉でおどけてみるよ「しまウマうまうま!」 美味いかなんて分かんないけど口走ってみる君が笑ってタレ目がもっと垂れる今...
  • 強く抱き合えば

    強く抱き合えば

    今日も私はあなたの「愛してる」というセリフを聞きにゆくの私たちの仕組みが壊れないように うやむやを飼い慣らして幸せなんて所詮は使い捨て聞かせて今だけは強く抱き合えば信じられるのあなたはとても優しいからね愛してるそのコトノハは不思議な魔力惑わされるの言葉だけじゃなく保障が欲しくて私はあなたの何?今日も私はあなたの「愛して...
  • パノラマエール

    パノラマエール

    移りゆく季節の狭間に立ち鮮やかに彩り変える景色をただ眺め思うのは僕達は何を残せただろう?いつだって自由は 手を伸ばし望めば確かにあるのに生きることに追われるばかりで追いかけてた憧れを忘れたりしないでさぁ 季節の始まりと共に今君は君を取り戻してゆくのさなんとなく流されてた 空っぽの日々を越えて見失った日常照らすようにそれ...
  • 真夏のモノローグ

    真夏のモノローグ

    燦燦と太陽照らすのは薄暗い起き抜けの部屋こっちへおいでと手招き ホントの夏は誘われた方短命でも華やぎながら 奏でる夏に咲く命生きてる証を一つ 誰よりも熱くこの季節に焼き付けて扉を開ければ まだ見ぬミライへのスタートライン走り続ける それだけが今を変える全てだと蒼い風受けながら間違っても立ち止まっても それでもまた駆け出...
  • 未来

    未来

    何気ない会話の隅にひそまれた弱気な言葉君は微笑みながらただ頷くそんなやりとりが続けば まるで未来を予言するように決まってこう言う「大丈夫だよ」わかったようなフリをあえて拒む君のその明るい振る舞いに救われてばかりだよ君がくれた暖かで穏やかな夜に夢と共に幸せを彩ることが僕の運命と知った鮮やかな未来に染め変えていけるよ信じて...
  • メロディー

    メロディー

    一人になりたい帰り道本当は寂しい帰り道そばにいるのは鼻歌とループしてるあのメロディーいつだって救ってくれたため息さえもドラマチックにしてくれる揺るぎない僕の全て 生きる術鮮やかに僕らを照らすそんなメロディーをさがしてる抱えきれないほどもらった光を誰かの為に使い古した励ましの言葉に代わる旋律を君の心に届けられたなら この...
  • モノクロえがお

    モノクロえがお

    終電間際の改札 夢に程近い現実君が呟く「またね」って なんか白々しいそれは多分さっき僕の部屋で起きた出来事が嘘じゃないけど間違いだったって オブラートな感じ?Ah- モノクロな笑顔くすんだホームのせいじゃない「今日は有難う」って女優だね哀れにたゆたうこの想いさよならなんてね 早すぎ ちょっと笑けてくる二人君が思うよりず...
  • 思い出の土の中に

    思い出の土の中に

    今でも君は僕の心の中で鮮明に褪せることもなく 確かに生きている手のぬくもり 暖かい吐息 面影まだそばで笑ってる気さえするけど 君はもういない断ち切れない想いも 幸せだった日々も思い出の土の中に還しましょう亡くなってしまった人を弔うように優しくひそやかに土をかけて想いをそっと打ち明けて 君がうなずいた日うつむいて泣きじゃ...
  • 春うららか

    春うららか

    柔らかな陽射し 照らすアスファルト鮮やかにきらめいて芽生えの萌(きざ)し 高鳴る鼓動ときめきの蕾 華やぐ季節溜め息で溢れた 見失いそうなそんな日でも立ち止まり見渡せば 明日色のメッセージありふれたって毎日は 気持ち次第で無限大だってこんなにも春マイナス思考に羽つけて 春風に乗せ飛ばしましょいつだって大丈夫 だってこんな...
  • ハートビート

    ハートビート

    右から左へスルー ただの空気の振動その口から出てくるモンはちゃんと聞いていますよ 機械的にちゃんとお望みなのは従順ないい子相槌たくさん打ってうなずいてるからさ早くご褒美 なんかクレよそれぐらいしか良いことが見当たんないホントに欲しいものがないよ心震わす様なもっとマシなコト語ってよ受け皿は持て余すほど用意しているからさ優...
  • 会いたいな…

    会いたいな…

    ため息 窓を曇らす環状線変わりゆく景色といえば中吊り広告ぐらい追い立てられるような靴音のざわめき時に他人が嫌になったりするよコンビニで買うのはパンとコーヒーと一日の終わり足りないものと言えば いつだって一つ 「会いたいな…」子供の様にわがままにさ 君の温もりが欲しいんだうまく生きれない… そんな僕だからすがるように君を...
  • インナードライ

    インナードライ

    乾燥肌で調子が良くないって君が鏡につぶやく僕は歯ブラシくわえたまま健やかそうな顔を眺める見た目は全然大丈夫でも不具合はあるんだなぁって似通ったモノが不意に思い浮かんだどんな事があっても「大丈夫だよ」って平気なフリをする そう…まるで君のようだ薄皮の下の渇いた心潤してあげたい 僕の全てでねぇ もっと頼っていいんだよ君から...
  • c'mooooooon!!

    c'mooooooon!!

    あっという間気づけば 変に慣れちゃって味気ない毎日要領覚えちゃってさ 「想像通り」も越えらんない マンネリ毎日最終便に飛び乗って 現実を飛び越えて目指すは桃源郷なんて出来ないし!何か足りないって思ってる男子!女子!そこのアナタ!生き様で魅せるステージ お一ついかが??夢がある憧れがある 「なりたい自分」という光素敵な景...
  • 北野坂

    北野坂

    秋色に染める風に吹かれ冷たい身体に切なさ着せるの一人きりで北野坂歩けば見下ろす神戸は哀愁が似合うあなたも私も好きで愛したこの街だけど 今はもう思い出さよなら愛しい人あなたが選んだ答えあなたを待つホントの幸せに叶わないことぐらい初めから分かっていたわだから今日この街を巡りすべて置いてゆくの重ねた月日に胸焦がせばあなたの温...
  • 君と僕

    君と僕

    君が僕の前に現れてから180度世界は変わっていったそれはプラスのベクトルじゃなくって 呆れるほどのマイナスで不覚にも芽生えてしまった恋心 そこから始まる物語中身も見ないでスタートさせた 悪いのはたぶん僕の方子猫より自由で 子犬よりやんちゃで 人の言葉など聞く耳持たず油断してたら何処ぞへ逃げてゆく その度痛み疼く胃腸最大...
  • 元気の素

    元気の素

    晴れ渡る空 澄み切った青楽しげな子供たちの声 のどかな昼下がりってそんなのん気なこと言ってる場合じゃない今日はやらなきゃいけない事が山の様にあるんだった我に返ったその瞬間お尻でブルブル揺れる携帯 少しばっか嫌な予感「今日は来ないの?」って君からのお願いメールなにもこんな時にって思わず苦笑いいや待て 本当に今日中に片付け...
  • ためらい

    ためらい

    あなたが描いた未来にあたしは傍にいれるでしょうか消えることない このためらいに健気な乙女よ どうか負けないであなたが追いかける夢 駆けてく姿輝いて会えない日々も 会えた一瞬… それだけで十分だから華やかさはなくとも 笑い合える暮らしの中無邪気にはしゃぐ憧れは 時折切なくさせるのあなたが描いた未来にあたしは傍にいれるでし...
  • 愛の病の君へ

    愛の病の君へ

    「なんか上手くいかないね」口にしなくてもそんな空気が広がってく僕らはまだ始まったばかりだっていうのに相性が悪いとか価値観が違うとかそういうんじゃないってことは分かってるでも時折二人の空気はひどく冷たくなるんだ幸せが膨らめば膨らむほど終わってしまうとかいなくなってしまうとか 余計なこと考えてさっきまでの笑顔が嘘みたいにふ...
  • 蒼の季節

    蒼の季節

    放課後のざわめきの中 あの日出会った場所で「さよなら」を飲み込めなくて 校舎を背にたたずむ上手く思い出に出来なくて微笑む君を描いてばかり…もう戻れはしない 君のもとへ愛しすぎた二人の日々涙あふれて 一人で見上げる朱色の空今 風の流れに心任せ ぼんやりと過ごす先に過去を受け入れて 前へ進む僕はいるだろうか?初めて見た君の...
  • アゲハ蝶

    アゲハ蝶

    靴音だけが虚しく響き渡る眠りについた静寂の街並見上げた夜空に妖しく光る満月心無い笑顔で取りつくろうように振舞う君を横目で見ながら肌寒い夜の闇の中を足早に歩く赤いムードランプが照らす部屋ん中冷えた体を温めるように毛布の中で吐息を重ねあい 抱き合う僕らこのままいつまでも 君の愛情の中で埋もれてたいんだそれが例え偽りであって...