• 犬塚ヒカリ

    「32」
  • 卒業-GRADUATION-

    卒業-GRADUATION-

    緑の木々のすき間から 春の陽射しこぼれて少し眩しい並木道 手を翳して歩いたあの人と私は 帰る時はいつでも遠廻りしながら ポプラを数えた4月になるとここへ来て 卒業写真めくるのよあれほど誰かを 愛せやしないと誕生日にサンテグジュペリ ふいに贈ってくれた一行おきに好きだよと 青いペンで書いてたあの頃の二人は 話しさえ出来ず...
  • 「いちご白書」をもう一度

    「いちご白書」をもう一度

    いつか君と行った映画がまた来る授業を抜け出して二人で出かけた哀しい場面では涙ぐんでた素直な横顔が今も恋しい雨に破れかけた街角のポスターに過ぎ去った昔が鮮やかによみがえる君もみるだろうか「いちご白書」を二人だけのメモリィーどこかでもう一度僕は無精ヒゲと髪をのばして学生集会へも時々出かけた就職が決って髪を切ってきた時もう若...
  • 昨日への手紙

    昨日への手紙

    窓の外は 夜明け前の息をひそめた 静けさの中でやがて始まる 明日のためにかすかな光を 受けとめているどれ程 昨日にすばらしい思い出があれていようと 朝がくればひとはいつも 生きる中で新しい友と愛を 求めてゆく昨日 あなたの愛に身をゆだねたしあわせな時が すべてを満たす窓の外の まぶしい朝に昨日への別れの言葉が 言える...
  • 橋向こうの家

    橋向こうの家

    淋しかったら いつでも 来てね私と いっしょなら あんたは幸せまずい酒しかないよ 陽当りも悪いよでも 淋しかったら おいで八つ当りでもすりゃ 気分も晴れるわガブ飲みはだめよ おしゃくをするわ空かんの灰皿 うるさい電車の音そう こんな部屋だけど 又ね身の上話は 聞かない約束私が いくつでも かまわないことうすい布団の上で...
  • 帰らざる日々

    帰らざる日々

    最後の電話を握りしめて何も話せずただじっと貴方の声を聞けば何もいらないいのちを飲みほして目を閉じるBye,Bye,Bye 私の貴方Bye,Bye,Bye 私の心Bye,Bye,Bye 私の命Bye,Bye,Bye,Bye my love何か話さなきゃいけないわわかっているけれど目の前を楽しい日々がぐるぐるまわるだけBy...
  • オリビアを聴きながら

    オリビアを聴きながら

    お気に入りの唄 一人聴いてみるのオリビアは淋しい心 なぐさめてくれるからジャスミン茶は 眠り誘う薬私らしく一日を 終えたい こんな夜出逢った頃は こんな日が来るとは思わずにいたMaking good things betterいいえ すんだこと 時を重ねただけ疲れ果てたあなた 私の幻を愛したの眠れぬ夜は 星を数えてみる...
  • GOOD LUCK SUMMER

    GOOD LUCK SUMMER

    待ち望んでた季節の香り走り出した海の方へ坂の陽炎 コンビニのパン効き過ぎる車内の冷房が熱を奪った二人でよく聴くあのナンバーいつもよりわざと大きめにあなたとの距離はまだ遠い夕暮れになるより前には夏の思い出に 心がぎゅっとなる瞬間を覚えていたいんだgood luck 世界切望の未来をあなたの笑顔はあの太陽のように眩しくて言...
  • 踊る蝉

    踊る蝉

    胸が踊るのは気の所為ですから口ずさんでるのはわざとですから決して決して貴方の所為ではないから勘違いも程々にしてよ?私には叶えられぬ貴方との未来好きや大好きでは片付けないわ この出会い嗚呼暑いから頭おかしくなっちゃったかないや元々おかしいらしいけど残命の短さ語る蝉時雨は貴方に期待する私を笑うのね早く会いたいのは暑い所為で...
  • 素敵

    素敵

    帰り道ゆらゆらと揺れる街頭畑を撫でた風が私の鼻を冷やす「もう帰り」って聞いたけど君の方が早く着いてるかな晩ご飯はなににしよう今日は君が好きなものを食べよう素敵だねこの世の全てが愛おしく思える争いに疲れた心に優しい火が灯る温かい指先のような三日月真っ黒で長い君の睫毛を柔く照らす私だけが知ってるの君がとても優しい人ってこと...
  • 切望する衝動

    切望する衝動

    泥の付いたスニーカーで駆け出した必死になって逃げていたあなたの言葉ばかり蘇ってきて私の心は疲れてた一つの可能性ばかり信じては夢を見ていつかは全て無くなり滅びゆく日は来るあなたに会いたい今すぐにでも迎えに来てあなたと会いたいいつまでも待っているから汗を拭いやっと此処まで駆けて来た何故か涙が溢れてた悲しく辛い日々を繰り返す...
  • 曇天

    曇天

    あなたが誰かの元へ消えたあの日から何にも意味を見出せなくて私が誰かもわからない枯渇して偏っていた人生に色を付けたのはあなただったあの嘘を見破れたのならば何かが変わったのだろうかどうなったっていいなんて孤り自暴自棄で帰る夜はいらんことを考えている頭の中は冴えず曇天どうやったって変えられないことがあることも承知の上で未だに...
  • 白煙

    白煙

    煌めいた感情が行方を眩ませて足元がフラついたって歩みは止まらない焦って転んだって差し伸べられた手を掴み損ねるほど思い詰め生きていく僕にだんだんとだんだんと感じてきた違和感こんなんでいいのか 自分の生まれてきた意味淡々と淡々と生きてきたそれだけが正解だと思っていた気づいてしまったんだ 僕は僕でありたいと真っ白な雲にいずれ...
  • 百花繚乱

    百花繚乱

    春が来たらと 結んだ約束をあなたは忘れてしまったのか傍に居るよと 言った筈なのに其れすら嘘だったのですか終わりの見えぬ 夢の続きを今はあなたとみていたい百花繚乱 赤白黄色紅を薄く口に滑らせて百花繚乱 あなたは消えた遠い遠い優しい国へ夜が来る度 魘されて起きる桜は枯れてしまったのだ主人の居ない 鉄塊は其処で長い眠りに身を...
  • 麓

    国立インターを抜けてひたすら進んできたけど近づいてくるよ大きな山々どこへ行こうか迷うな悲しい気持ちを全てに心から消してしまえればいいのに疲れた、疲れた、もう疲れたのもっと自由になりたいよ愛はこの世に溢れていると誰かが言った言葉を思い出した窓を開けると涼しい風が私の頬を撫でた涙を拭ってくれてるみたいだね明日も生きていける...
  • 夜の海

    夜の海

    いっそ二人で遠くへ行こうか、そんな言葉を待っていたのかもね手を繋げる距離で届かないものがあった朝が来るまででいいこうしていたいだけこのまま、、、 そのまま、、、 願うほど時は通り過ぎてゆく見上げる夜空に星はない堕ちる花火の雫がほのかに照らす場所を探すだけ寒くないかと、そっと抱きよせて子供みたいにあなたは笑った包み込む手...
  • Lane

    Lane

    物も人も情報も溢れてるだからこそ本当に大切な物は何か考えるいつも通りの朝誰かが唱える幸せの形に自分が当てはまらなくたって全然いいの私だけの幸せがあるからゆっくりと雲は滲んでく君が側にいればいつだって Alright意気込んで Lane はみ出すLane人生は思うように進まないから面白いんだと分かってきた楽しんで Lan...
  • Flow Out

    Flow Out

    どうしてこんなに胸が躍るのあなたに微笑まれるたび I need…始まる Weekend 何か起こるわきっと疲れた心も洗われる愛に溢れる優しさに触れて溺れてしまいそうねとっておきの恋だから大切に育てていきたいのよFlow Out 時の流れに今 二人身を任せあなた無しの未来は要らない強く抱きしめて欲しいのよFlow Out...
  • 夢の先へ

    夢の先へ

    眩しい陽の光が木々の隙間を泳ぎ青い空が期待を膨らませるあなたがあの日くれた「一人じゃないよ」って声が背中を押してる夢の先へ 高鳴る心の声を今信じて諦めたりしないから夢の先へ 悲しい記憶すら乗り越えて果たされるまで進むの愛を音に乗せて 私は歌い続けていくよ輝いた明日を求め小さな翼広げあの雲よりも遠く渡り鳥が居場所を望むよ...
  • poppy

    poppy

    ちょっとそこらをwalkingしてあなたに会うための理由をつくるよ今でも変わらない関係はなんなのもう大体わかってるはずあたしの気持ち気付いてるんでしょ弄んでる?いや、恐れてる?二人の友情の終わり愛だって同様 変わっていく模様その環境に合わせる行動だってさ消えちゃうよりマシでしょ諦めようとした時にまた優しくするのはなんで...
  • レット・バトラー

    レット・バトラー

    黒い睫毛に青色ーつ落ちるの待ってる? 明日を待ってる?切なくて、苦しくて右手にはめたヴィヴィアンの指輪寂しそうに光るからそっと外した真っ黒な君の瞳、今何を見てるの?行かなくちゃ、明日はもう君の声聞こえないように繰り返す日々の中で引き返せないこと知ってるでも愛してた、ずっと部屋に沁みてく、香るセブンスター慣れない匂いで記...