木戸やすひろ
「13」青い青
いくつシャツを着替え 髪を何度も切り爪をすり減らしここまで来たんだ花が咲き乱れて 何も聞こえない名前のない国には夏草が香る青い青の空の真下で胸を張って陽溜まりに立ついつかぼくは綺麗に微笑むだろう青に融けて消えるまで何が美しくて 何が正しいのかそっと書き遺すペンを隠し持つ青い青が溢れる場所に暗い影も争いもなく祈るように確...April
April 青い日差しの中で素顔のままの君が バスを持ってるApril 古い小さなトランク僕のイニシャルの文字 抱えているよ2人が暮らしたこの街3度目の夏が来る前に 君は出て行くWedding Bellなんて言葉には縛られたくないのと言って 意地を張った書きかけの油絵 君はふいに部屋の壁に倒しながら Good byeA...朧~ OBORO
気づけば知らない丘の上に立ち尽くす来た道も行方も夜に埋もれている流れ星 探すほど子供じゃない 願いすべて祈るだけで叶うはずもなくて綺麗なペンキで壁に描いた明日は鮮やかで甘くてキャンディーみたいだった北風に膝を抱き想い出して懐かしくてきみを想い今夜 少し笑う「おぼろの」月になる 真夜中にきみが迷い込んでも足許を照らすぐら...奇跡のかけら
曖昧な地図を手に歩き続けた大きな目印さえ見落としながら星もない真夜中に手探りをした幼い子供のよう 泣きながら眠った荷物なんて空っぽで失くしてもいい物だけ君にめぐり会うための呪文以外には奇跡のひとつやふたつは持ってるのさ ここにふたりがおんなじ時代に生まれ生きてるから失敗を繰り返しザラつく心小さな愛の歌でひとりごまかして...空~くぅ
僕のそばで君は笑ってる何も言わず ただ見つめるだけで僕の心に広がる青空は君がくれた 深い愛のしるし風をきってはしゃいだ春の日今 消えそうなぬくもりにかけがえのない時間だけが 置き去りさどんな時も僕を待っているそれはひとつの 生きる支えだった腕の中を小さな鼓動が今 静かに駆け抜けてく痩せた背中に重ねた日々 いとしくて、、...5分先に何が待ってるのか
行く手に黒い雲 ハイウェイにゲリラ豪雨僕達はずぶ濡れ 屋根が壊れて閉まらないんだ君の乱れた髪 素肌まで透けるシャツに鼓動が暴れてる 稲妻走るその真下でOh,oh,oh,oh,oh 襲いかかるOh,oh,oh,oh,oh 雨粒が痛いでも不機嫌なんて僕達の荷物じゃないいつも5分先に何が待ってるのか知りたくなどないそして5分...Julia
髪に飾った花が潮騒に踊ってた砂まじりのきみの口笛 聴いていた桜色のペディキュア 濡れたスカートの裾時を止める魔法を覚えた そんな気がしたJulia きみに出逢う前の Julia 僕は僕じゃなくてJulia きみと出逢ってから Julia 僕が僕になって孤独という意味など知らないもっと近づくためになにもかもかき集め思い通...背中に翼のないぼくらは
陽射しが睫毛に降り注ぐ海岸 臨むテラスふたりはガラス越しに見てる明日の在り処を背中に翼のないぼくらは砂埃 浴びながら恋を歌う振り返れば足跡をこの星にただ記しながら旅路の途中必ず思い出すのだろうつないだ手の温度や何度も分け合ったくちづけいつか遠い日に背中に翼のないぼくらは風上を目指して静かに歌う明け方近くの夢の夏の粉雪 ...誰より君を知ってる
何気ない朝のコーヒーの香りに誘われ目覚めた午前10時若すぎた頃に見えなかったものがはっきり見えるよ今は平凡に love me 素顔のまま hold meそっと抱いた come on, come on 急がなくていい浮ついた心はひとつもいらないそのままでいい 誰より君を知ってる起きぬけの夢は君とふたりきりで知らない国へと...夏の桜
おめでとう 桜は春じゃなくても咲いて旅立つ誰かの勇気 いつもいつも見守っている東の風が天使の羽根みたいにぼくらの頬をそっと撫でて通り過ぎるさよならじゃなくピリオドでもないんだ新しい日の始まりが始まるいまほんの少しきみの背が高くなる風上に向かい飛び立つ鳥達は綺麗だろうおめでとう 桜は生まれ変わる心に静かに季節を越えてひら...ニューヨークバウンド
つまらない小説を読んで 損したときみが拗ねてたOh,no 機嫌を直すケーキも品切れでなにもできぬまま俯いた欲望をふりかざすことが 自由だと信じてた夏Oh,no 剥き出しの両腕は無防備なまままだ愛の種類も知らずにInnocent Memories 戻りたいとは思わないけれど微笑ましく懐かしくて今はどんな景色の中で あの日...100の季節を越えて
まだ体温が いまよりもずっと高くて安いギターも ぼくらの微熱を真似してたどんな未来を あの日みていた?無邪気に追いかけたのは追いつけない夢の背中100の季節を越え 100の河を越えいつしかぼくらの 道が違っても迷う寒い夜に 互いを呼び合い必ずまた出会えると信じてた今夜この場所で...夜のない時代
路地裏で英字の新聞紙に包まれたビスケット 一度に頬ばりふたり 見えないはずなのに未来 見通してるそんな気がしていたあの頃君はまだピアスをしてなかったコーヒーに角砂糖ふたつ入れていたどこへ行くのか 行く先も知らず走っていたふたりなら許されてた その若さで夜のない時代がある 誰にも沈まない太陽だけ信じてわけもなく(たいした...