• 亡き声

    亡き声

    2022-10-26
    雲ひとつない空に
    震えた泣き声がこだましてく
    あれから月日は 巡ることをやめて
    行ったり来たりの淀んだ風

    ずっと愛しくて
    このまま跡を追えたら

    どこかであなたに会えるようで
    私の知らない世界の入り口を
    探して 探して 探して
    麗しい命に安らぎを

    遠くの幻聴に揺れる
    優しい亡き声に耳を澄ます
    壊れた心は 生きる意味をなくし
    何を求めて彷徨うのか

    あなたの起源と
    別れの理由は?
    あの世と来世の
    存在の証拠は?

    ずっと触れたくて
    伸ばした指先に灯る

    今でもあなたが笑うようで
    記憶の欠片を繋いで思い返す
    どうして どうして どうして
    早すぎる最期(おわり)に憎しみを

    残された 私はひとり 唄う
  • 棘

    空回りしてた 毎日に埋もれ生きる勇気も 死ぬ勇気も出なかった(ほんとは) 怒鳴りたかった(ほんとは) 殴りたかった(何にも) 気にせず笑う(あなたの) ような部外者をその棘のある言い方がずっと僕の胸を殺す 深く深く深くどちらかと言えば 損をする性格で傷ついた分だけ 傷つけたくもなった(ほんとは) 許したかった(ほんとは...
  • 超克の華(re-recording version)

    超克の華(re-recording version)

    毎日おんなじ時間を繰り返しいつまで続くの?狂ってしまいそうプライドを潰すものは誰も許さない傷口が疼く夜に最後の祈りを決して楽じゃない生きていくことは愛に憎まれ運に見放されて君も私も裏切りが見え隠れするI'm lonely人として終わってる そんな気がして怖いあいつの持ってるものは 大したものじゃない脈うつ生命(いのち)...
  • 背比べ

    背比べ

    瞳からこぼれた涙を隠しては運の悪い日々の報いを探してた煩わしいソレの電源を落として評価の付けられぬ長い夜を泳ぐ知らなくていい聞かなくていいことばかりが多すぎて上手く生きられない“すごいな”流石だあの人は…私とは違う住む世界も光も比べて何を得るんだろう明日が来ることは保証されているのか?手段(道)が塞がれたら目標(ゴール...
  • 夏の糸

    夏の糸

    息が止まるかのような出会いに高鳴る鼓動 手繰り寄せる糸迷わずに手を差し出す君は私の姿に誰を見たんだろう一緒に過ごす時間は見えない壁で遮られ仮面を被った私で偽り踊る君の好きな私を演じてひきつる笑顔を隠して私は何一つ君のことを知らない君の隣に寄り添い見上げた空を彩る色とりどりの花ノ輪は儚く開いて消える胸を締め付けるような毎...
  • 白昼夢

    白昼夢

    戻らない月日を想い何度も何度も問いかけた『これでよかったのか』なんて何の慰めにもならないあぁ 過去を悔いても 後の祭り目を閉じたあなたは 帰らない安らぎを 切り裂いて微笑んだ 苦境が私を 愛して離れたい 離せない想像以上に私の闇は深いはびこった無慈悲に染まり幾重も幾重も懺悔した『こうすればよかった』なんて治った古傷をえ...
  • 被害妄想

    被害妄想

    『何処かに行って。』遠くで響いた声忘れ得ぬ人と 忘れたい 悲運な事情目配せ 指差し 見つめ合う女の人2人で話してるのは 私の 話でしょう?いつからだろう妄想だけが大きくなって何かに見張られたような気分だちぐはぐな言動を修正できないまま勝手にひとりで落ちていくんだ瞳を閉じると 誰かが笑ってざまあみろと 言っているような気...