中崎英也
「240」月の舟
もしも涙 あふれたらこの胸に 押しあてて二度と恋は 出来ないと自分を憎まないで思わず抱きしめて 鏡の様に君だけの輝き 映してあげたい夜を渡る 月の舟このままさらわれて心に降る 銀の糸二人を結ぶまで髪を撫でた 指にさえ想い出痛むくせに無理にみせる 微笑みがせつなく 僕を誘うふれてすぐ離れた 硝子のキスは眩しくて脆くて 胸...あの空へ続け Dream
目が覚めて 窓を開け風で揺れる カレンダー音のない空に 泣きたくなりそうよ目の前の 公園で無邪気に笑う 子供が夢をひとつずつ 砂に描いている昨日までの ちいさなプライドばかばかしく 思えてきたから今もう悲しくなんかないあの空へ続け DREAM春から着ていた 服も脱いだからSO 走りだす FUTUREあの空へ続け DRE...キャンセル待ちじゃない
待ち合わせに遅れてあわてて駆け出した友達を見送るマネキンより似合うとほめてあげた服で人ごみに消えてくよくやるよとあきれながら少しだけ羨ましくてYou どこにいるの急がないけどI ここにいるよ交差点に並ぶでも恋は…キャンセル待ちじゃないその時のためなんて自分を磨くのはなんとなく不純ね子供の頃みたいにただ遊んでいればいいの...あなたのキスを数えましょう~You were mine~
散らかった床の上 うずくまり膝を抱いた守れない約束がカレンダー汚してるこんな日が来るなら抱き合えばよかったよもっと Missin' youあなたのキスを数えましょうひとつひとつを想い出せば誰よりそばにいたかったWithout you but you were mine髪の毛を束ねても昨日とは違う顔で何をして紛らわす? ...ソネット
フライトの時刻過ぎて 茜色の空支度を済ませた 部屋のすみスーツケースが きまりわるそう私からねだっていた 旅なのに辞めた夏風邪ひいたと 嘘をつくでもうなづいて きっとそれだけしあわせだけじゃ 生きてゆけないせつなさがほしいのせつなさだけじゃ おんなじゃないわうたかたのソネットさっきから電話はずし 映画など観てるちぎれる...天使の一日
銀のしぶきをあげながら 砂の上を走るジープ助手席から身をのりだし ハンドルだけ握らせてよたぶん幾つか泣いたけど いつだってすぐに忘れた天使がワインをあける日 おんなは笑い止らないうぬぼれて その気になってあなたと恋を するのかしらなにもかも 欲しがるなんてなにもかも うしなうことよ海鳥たちが低く飛ぶ グラスのふちに寄せ...Don't Disturb
でも あなたは わたしの冷たいひといつ たずねて来たって 私がひとりだと思ってるソファの上 あなたのかたちさがしていつか 朝にたどりつく恋は無邪気で 粋な賭けごとだけど靴音でも 手の内がわかるわなぜ わかったカオして 振りかえるの?まだ あなたを守ってあげると 言ったわけじゃないわ足りないもの 何もないけど満ちたりない...SHANGRI-LA
隙間もなく 胸と胸をあわせていて 烈(はげ)しく指をからめ 真夏の海キスで満ちて行くの感じさせて 心よりもほてるからだ 熱い自分さえも 忘れるのよ強い陽射しの中燃えて 引きつけて Shangri-la大胆に 飛べたら so good燃えて 引きつけて Shangri-la触れたら とまらない Affection白いシャ...ひとしずく
わがままを押し殺して キミはいつでも 微笑むけどこんなにも 美しい夕焼け その目には映らなくてはじめから 温もりなど 知らないほうが良かったとかはじめから 孤独でいた方が 良かったと思う前にひとしずく ただ ひとしずく笑顔で隠さないでいつまでも 声にならない涙を降らせて笑い声 行き交う人 幸せたちに優しい街キミは ただ...