• 月詠み

    「25」
  • ネクロポリス

    ネクロポリス

    何処かに落っことしたの其れって何だったっけな最初から何にも持ってないいつまで経っても解んない如何してこんなんなんだろうまあ、だって違って生まれたねえ、待って!それっておかしくない?人生がそれで決まるの?この街が捨てた倫理の形など誰も忘れたんだ息も脈も騙し騙しだ蹲った僕はしどろもどろ華やいで廃れて 芽吹いては枯れて積み上...
  • 夜に藍

    夜に藍

    あの夏の劣等感に僕は今日も縋ってる埃被った何もない日々溶け出した暮れにサイダーまたねって笑う君僕等 嘘をつくまるで偽物のようだこの人生も 言葉も日陰で俯く今日と自尊心をゴミ箱に捨てた落ちる夕景 藍の花 花火の匂いいつからか忘れていく月に群青ねえきっと僕たちは光だ暗い水の中で藻掻いている喪失も永遠も知らないままただ、今を...
  • 絶対零度

    絶対零度

    凍てついた心象に昏れない何かをくれのべつ幕無し 飽いたストラテジー人も歩けば木から落ちるでしょ苦肉の策で謀り安堵さ今に手詰まるさながらイカサマ良いも悪いも知らぬ間に交って単調な感情に流されていく問も答も間違いだろうてああ 馬鹿ばっかだまさかまだ気付かない?この絶対零度の心さえ解かす愛と亦 見紛う 往往表面上は美しかれ一...
  • 真昼の月明かり

    真昼の月明かり

    真昼の月の明かりの下君が幽かに見えたんだよほら もう藍の空に融けた想いに手を振るアデュー アデュー悴む指を包むその体温に溶けては滲む痛みすめく夜に 途切れないようにまた鍵をかけて隠していたいとか思ってるって本当のとこは伝えたいことがあるってことって気付いてる一秒で過去になるんだ この瞬間さえもそう、昨日の明日に生きなが...
  • 新世界から

    新世界から

    行き場のない思いがまた言の葉にならないで散る様消したくなんかないよまだなんて狼狽えても変わんないから届かぬものと諦め 日和見だけで終わる人生受け入れらんないよほら 選択肢はひとつだけじゃないから線引いた悠遠の その道すがら何だって描くのは自由だろう定まった照準の その向こう側に果てるまで進もうかきっと何もかも叶えられる...