• のうじょうりえ

    「42」
  • 片付かない部屋

    缶ビールの飲みかけをこぼしてわたしの嫌いな匂いがしたバタバタ身支度をして イライラ舌打ちをして部屋で寝ている君を後にした綺麗なままにしておけば 誰も傷付かないのに散らかって 汚れて 自分の気持ちもいつからか分からなくなった片付かない部屋一生詰まったままの風呂場のような片付かない心足の踏み場もないこの部屋のようないらない...
  • 価値観を瓶に詰めて

    風船のように軽く物事を考えられたらわたし達の価値観は同じ重さで一緒に飛んでいけるんだろう飛んでいけ 流れていけ絶望を感じたら 残るものは希望だけ夢と希望を瓶に詰めて青く広い海へ流してしまおうそれをあなたが拾ったならば生きる望みに変えられるから林檎が木から落ちるように人を好きになれたら胸を焦がすような出来事にあとどれだけ...
  • この部屋はいつも夕方

    隣のアパート 夕日色の壁お揃いの色に染まった洗濯物上の人、今日もいないみたいこの部屋はいつも夕方排水溝がまた流れなくなって擦ったハブラシは広がったまま溜まって 詰まって くたびれてどっちが片す、この掃き溜めを黄昏のふたり眩しい日差しはどこに行ったのだろう黄昏れる頃にもう少ししたら君が帰ってくるのに丸くなった猫の目 電気...
  • 終電後

    2人しかいないのこの街は2人のこと以外どうでもいいいっそこのまま始発なんて来なければいいのに君が僕に求めるもの全て答えられる自信はないけど触れる君の手が汚れぬように綺麗な部分は残したつもりなのに君と僕は平行線縦に並べたただの2本の棒ねだった子供の衝動買いガラクタ集めに過ぎないおまけ無し185円魅力が分かる程にはなった抜...
  • 生活

    わたしの知らない所で鳩が勝手に飛び立ってわたしの知らない所で蜘蛛が家の間に糸を張って紅茶にミルクを入れて落ちていく様があまりに綺麗で混ぜるのをやめて、そのまま眺めていたい生活の中に ただ君が溶け込んでしまうのが 悲しくて歌っていても 遊んでいても 働いていてもわたしがいても いなくても君がいても いなくても生きて活くと...
  • ファイナルファンタジー

    何にもやる気が起きなくて午前4時夜明け鳥の声これって逃げだと怒るかな誰の目を気にしているんだ傷付いた言葉傷付けた言葉身体中ぐるぐる巡ってそんな悪い奴は今日の内に倒そう明日に持ち越さぬようにこの広い荒野を抜けて名も知らぬ君と戦う初めて見る景色を越え僕は君を駆け抜けよう人生の攻略法なんてどこにも売ってないどこにも載ってない...
  • ファッション

    ピアスが引っ掛かって目が覚めたらもう1つ開けたくなった初めはそんな衝動的な気持ちだった髪型が決まらなくなると切る事しか考えられなくなってさそんな風にただ1つだけ考えていたいのに一目惚れの赤い靴いつか許される時が来るから君の事だけを見つめていたい今は一緒に踊ろう古着で買った皮のジャケット出先でぼろぼろになって1度しか着ら...
  • 深い青

    泳いだ 想ったわたし今 海の底青に染まる水を飲んでも潤わない暖かいのに寒気がするぼんやりと水面に揺らいだ手探りしても掴めない今日がなんだか物足りないこの手にいっぱいの海がほしい君を泳がせられる広い海深い青奥底にある想いここは深海心臓から流れる血はサンゴ礁身体を巡り全てを抱きしめる夢で見た綺麗な空は本当はこの部屋からは見...
  • 綿飴とバニラ

    溶け込んでく砂糖みたいな あの空を伝えるには フィルターなんて必要ないんだあなただから きっと分かってくれるでしょうどうでもよくて 下らないことは信じられるのにレンズ越しで見て欲しいのはわたしの心綿飴とバニラ交わるには甘すぎた続けていたら飽きてしまう味綿飴とバニラ永遠を信じるには終わり過ぎてしまった愛綿飴を散らかしたよ...
  • 明日から本気出す

    あと5分早く起きれたら 遅刻しなかったかなあと5分早く家出れたら 間に合ったかな今から反省文すみませんが 少し遅れます超特急で行きます急いでます、今電車が急いでます許してくださいm(_ _)mこんなわたしでごめんねこれでも頑張ってるんですすぐには変われないけどもう少し待ってて欲しいな明日から本気出すからとりあえずおやす...
  • あなたの片隅に

    生きてきて自分にあるものは少なくてほぼ0に等しい足りないものも 欲しいものも 山程あってそれでもあなたに届けたいどれだけの愛を歌っても 愛してくれないしどれだけ 想っていても 分かってくれないしわたしを見るフリだけのあなたの片隅に わたしを置いて下さい生まれてきて 飛び抜けたものはあまりになく 少しもどかしいやりたい事...
  • あの花みたいに生きられたら

    育てていた花が枯れました何で枯れてしまったんだろう元に戻れと水をやるけど君は枯れたままこんなにも弱かったんだねあの人への気持ちも枯れたまま何で枯れてしまったんだろう元に戻すのは難しいなあの花のように人の優しさを感じて生きていけたらなそれだけで充分なのになそれだけ感じたいのにな綺麗な花を頂きました切られているのに真っ直ぐ...
  • 思入り

    高校のとき付き会ってた子の家の近くにあの子は住んでいてあの頃の景色 今の景色見た目は同じ 見え方は違い誰にも嫌われたくなかった周りと同じでいなきゃいけなかった変わったのは私を見るあなたかあなたを見る私かお世話になった先生の名前も忘れたけれど この気持ちは覚えてる思いを出して 思いが入る大切な想い 増えていく東京の暮らし...
  • 君がいれば、

    大人になるってどういう事?昔触れた虫が 今は怖くて怖いものも 嫌いなものも 増えていって大人になるってこういう事?嫌い 怖い 辛い 苦しい私達感情半分こ 仲良く割れたらねわかってほしい、わかってほしい結局ぶつかって割れただけど君と一緒にいられるならそれだけで本当は良かったんだ君との時間 わたしの空気君がいてくれないと良...
  • きらきら

    家賃 公共料金あんなにあったお金も無くなって郵便屋さんも真っ最中にきて生活ってやだね、って言いながらいつも通りの顔で笑ってる君のこと以外 今はどうでも良いのさイヤフォンの音大きくして今日くらい車にひかれても君のこと以外 今はどうでも良いのさなんてちょっと褒め過ぎたかなきらきら きらきら僕達の生活は 全然眩しくなくて君の...
  • わたしに飽きるその日まで

    ご飯を抜いても お菓子を食べたら同じ事早起きしても 二度寝をしたら同じ事何がしたいの昨日慰めてくれたあなた今日はわたしを傷付ける褒めて欲しい訳じゃないけれどわたしはわたしを歌うんだわたしが飽きられるその日まで笑ってみせてわたしが飽きられるその日まで何度も聞いてわたしが飽きられるその日までそばにいてねお金のために 歌うの...
  • わたしのいない世界のあなたへ

    わたしのいない世界であなたはどんな顔をしているのどちらにしてもあなたが笑って過ごしてくれますようにわたしがいなくなって悲しむ人もいるのでしょうかさすがにそうだよなそんなに悪く生きたつもりじゃないわたしがいなくなって喜ぶ人もいるのでしょうか憎まれるほど大きな人間なんかじゃないなあなたがそんな顔をするから安心して 眠れない...
  • 紫陽花(青紫)

    落ちていく 聞こえた音の数 目が覚めて湿り気のある眼差しは 誰を見る雨の音 濡れた草木 窓から眺めたここからは出ない 自ら一つ線を引くのさそうして守らなきゃ 晴れた日も歩けやしない心に水溜り落ちていく 面影見えた数 夢を見た移り気のある眼差しは 誰を見る水の器 庭に咲く 溜まる青紫そこには行かない 自ら一つ線をひくのさ...
  • あなたへ

    元気にしてるかないつだって思ってる思ってるなら口にすればいいのに特別扱いって気にしちゃうから打ちかけた文をまた消した一緒に吸ったライブハウスの空気奢ってくれたハイボール今も体に残ってる気がしてわたしを生かしてくれてるあなたの今を知らないのに頑張ってなんて投げやりな言葉は言えないよだから今のわたしの言葉で一曲送るよ元気に...
  • 君はシャワー

    バレないようにスケッチブックの後ろの方に君の事を書いた君の好きな色で慣れない鉛筆でなれない夢を蛇口をひねれば水が出て5分歩けばコンビニエンス当たり前な存在は家賃を上げても得られない君はシャワー 僕を濡らす流してくれよ いけない事も君はシャワー 僕にかかる泣かしてくれよ 君は掴めない昨日のお酒も気持ちも残ってる抜けきらな...