• キミノオルフェ

    「33」
  • この世界に花束を

    この世界に花束を

    笑った私は素敵でしょうその誰かに花束を太陽が西を歌い星が東を指すとき窓辺に止まる鳥は飛び立った世界が空を見上げても下を向いていた擦りむいた膝を抱えていたあの日誰かが来るのを待ってた当たり前のことが当たり前じゃないんだと失うことで知るよ凍ったエガオが私を傷つけそれでもエガオが私を癒す君が見ていた世界急にいなくなった空振り...
  • スターシーカー [don't worry, it's just the end of this earth VER.]

    スターシーカー [don't worry, it's just the end of this earth VER.]

    ずっと走ってた君を僕は見てたよ長いトンネル 不安だったねふっと振り向くその瞬間転んでしまうあまりに長い道 驚き誰かが言うよ 驕りだってさ羞恥心と大粒の雨で濡れた悔しさ 見上げた天井目を凝らして 光はあるから賽は投げられた 星を掴もう宇宙の秘密は誰にも分からない銀河の海へ飛び込んで星たちは歌い始める白鳥が飛び立つその先に...
  • ウォーター

    ウォーター

    布団から垂れ下がった腕が目覚まし時計をとめた昨日飲んだお酒のせいで頭はイタイし気分もサイアクだけど帰り道 彼の髪に触れオリオン座は砂時計みたいだと思った そのくらい楽しい夜だったカスカスのノドにミネラルウォーター流し込む顔を上げてハッとするよ辛気臭い自分に「キレイじゃなくていい」どっかのシンガー・ソングライターが歌った...
  • uncommon

    uncommon

    明日みたいな今日を過ごし紙の上滑るように走るペンを斜めに舵をきれば明日見れるさ今日の続きをあの時はそうだね怖いものはなくて朝までライブハウスで汗かいて誰かの怒鳴り声に笑ってた世界の全てが可笑しかった曖昧でいい正解じゃなくていい未だにそんなところにいる『こっち来て』だなんて困らせないで君は雨のヴェールの向こう濡れた道路 ...
  • air

    air

    どんな時だって愛を確かめ合って泡のように きれいに消えそうで 消えそうで夢のように遠くへ 行かないでああ、君の身体から僕のにおい毎朝の「おはよう」こすりつけた頬が柔くてエアコンもとうに切れて冷たくなった部屋のこの温もりから出られなくなるんだよ僕に出会う前のことを君は何にも話さないからふとした横顔の悲しさに惹かれたでもも...
  • おやすみまた明日

    おやすみまた明日

    叫びたい 嫌になる誰の力も借りずに一人だって生きていけるそう言いたいのに ばか日が変わっちゃったなベッドの中もがく明日も早いから余計ねむれないああ 頑張ってるねって言われて泣きそうもう今日はいっぱい考えたからああ 晴れ間のような君との時間は永遠じゃないと決めつけてこれから誰を信じるの?叫びたい 嫌になる誰の力も借りずに...
  • 君が息を吸い僕がそれを吐いて廻せこの星を

    君が息を吸い僕がそれを吐いて廻せこの星を

    目覚めたときの重い身体 朝陽は眩しい昨日が今日に繋がるのなら失敗ばっか目に付くけど望みは その先にちゃんと見てる 一分一秒あなたが息をしているかぎりそのおこないが間違いでも悪でも私は許すわ信じて あなたのことを信じて 愛する人を君が息を吸い、僕がそれを吐いて、廻せ この星をひとつ話をしてもいいかな臆病ないじめられっ子の...
  • 光速スピードシューター

    光速スピードシューター

    何億光年離れていても星の光は 毎日届いた黒板の文字は目を細めてもぼやけるから外を見る夕日と君の影が濃くなるそんな瞬間にさよならじゃないそう「またね」が聞きたい僕らもいつか大人になってしまうのかななんでもないことを何かに変えていけるように何かに変えていけるように風が吹き次の瞬間にたたずんでた都会の中心君の声を聞いたよな気...
  • 蜃気楼

    蜃気楼

    嗚呼蜃気楼の向こうにはあの夏待ってるだけなのは息が詰まった絵を描くことで自由になった5Bの鉛筆が描く白に黒い世界幼い頃 有り余るほど時間なんかあったはずが描き切れなかった夢中で走ってたきっとどっかずっとあった時計仕掛けの爆弾気づいた時にはもう遅すぎたの?引き返すことも諦めることもどっちも出来ないんだからそうさ 僕は今も...
  • バックパック

    バックパック

    針で刺したような 革命さえ僕らの夢の宝を探す 開口朝と夜が混じり合う紫背中にしょった想いの数だけゆとりの最前列を歩く僕らが何かを掴んでる夢も希望もないって言うけれど無いんじゃない 透明なだけ『大人になりたくない。スマホ代を払うのが嫌だからー』電車で聞こえるように言う知ってるよ?君は勉強熱心『選ばなければ幾らでもある職』...
  • 星の王子さま

    星の王子さま

    口ずさむ愛の彼方月のブランコ揺らして君の星はどこかな?ブランケットにくるまるなかなか見えてこない感情たくさん愛のオプションの中から曖昧で甘い言葉を選んでこの距離と間隔を埋め尽くそうとおくとおく離れていても電波で繋がる声と声で去年流行った音楽を覚えてる?なんてささやかな話をしようEveryday is special そ...
  • マイナー調のBGMがいい曲に聞こえた

    マイナー調のBGMがいい曲に聞こえた

    「ほんとに面白いのはここからなの」テーブルに前のめりになる同級生これは持論だけど面白い映画や本は最初っから面白い口をつけたグラスのふちを親指でなぞっておしゃべりな彼女を黙らせる話題の持ち合わせがないことにちょっとがっかりしたまるで糸の切れたラジオを聞くような“幸せ”だとか“未来”のこととか本当にうまくやれてるかなどこに...
  • 虫ピン

    虫ピン

    彼女は風速320kmの苦沙味をして白い雪の様な唾を 僕にかけた蒸し暑い日 彼女の机の上に赤い封筒 ザラついた窓カーペットの染みは猫みたいだ茹で上がった水槽の魚は動かない「探さないで下さい」は「探して下さい」の同義語?どうなんだ流動する砂の様な彼女を捕まえにしょうがない 虫網を持つか気を持たせようとする君の悪い癖ごと 閉...