• 松井五郎

    「1494」
  • 悲しみにさよなら

    悲しみにさよなら

    泣かないでひとりで ほゝえんでみつめてあなたのそばにいるから夢にまで涙があふれるくらい恋はこわれやすくて抱きしめる腕のつよさでさえなぜかゆれる心をとめられないでも 泣かないでひとりで ほゝえんでみつめてあなたのそばにいるから唇をかさねてたしかめるのに夢の続きさがすのうつむいてひとつの夜にいることもきっとあなたは忘れてい...
  • 心に花のあるままに

    心に花のあるままに

    誰にも悟られずに種は土に眠るいずれは散るだけでも長い冬を耐える人はなにを急ぐのだろう咲いた花の哀れよ季節の崖(まま)を待つばかり強く抱いてしまえば心もそうであるようにどこにも標がない道の果てを見てた空へ射る矢はただ帰る場所を失くす時はなにを望むのだろう咲いた花を辿れば願いは色を付けるのか通い合えた絆は心に枯れることはな...
  • 曳航の森

    曳航の森

    枝の折れた樹は なにを伝えるのか音のない風は 何処へ吹くのか幸せはどれだけの 悲しみの報酬(むくい)でしょう涙の嵩 測る日々よ祈りばかり 胸にあふれそれは手に掬う水のようで心は心を 救えるだろう絶えることのない時の運命(さだめ)に失うことにも意味があるから夢はかならず夢を伝う欠けてゆく月は 誰を見ているのか散り急ぐ花は...
  • 紅の月

    紅の月

    夜明けまで 未だ遥かな空に鳥たちの影は何処へ向かう僕はいま なにをするためにここに立ち尽くしているのだろうなにもない荒地に咲いた花も麗しい色を湛えるのになぜ人は抱きしめるよりも強く冷たい拳を握る憎しみは誰も 幸せにはしない分かれてく道も 絆を断つことはないいつの日か巡る 新しい季節僕は信じたい光よ 影よ そこがどんな未...
  • 光芒

    光芒

    決して忘れはしないだろういつまでも信じてゆけるだろう書かずに伏せた 最後の一行が誰の心にも かならずある選んだ言葉が 変えてしまうものをあなたは教えてくれた望めば 望むほど 失う なにかが僕たちを狂わせる でも抱きしめて 伝うぬくもりどれだけ与えようと 涸れない決して忘れはしないだろういつまでも信じてゆけるだろう未来が...
  • 風紋

    風紋

    地上に線引く 神の一筆夜明けの静寂は 何所へ雪崩れる激しく脈打つ 胸の羅針盤導く先は 空の果て守るべきものは もう決めた懸ける命は ここにあるさぁ飛び込んでゆくがいい燃え尽きようとかまわないこの切り立った 時代の断崖を 越えろもう躊躇いは捨てていいいま振り切った悲しみもただ生き抜いた 証となるような風の紋(あと)にして...
  • 水影

    水影

    思うより速く満ちてゆく雨音気がつけば川がそこから生まれる絆の深さを記しひとつの雫がはじまりだとしてもそれぞれの果てに筋(みち)は分かつのか願いは思いを拒む何処であろうと なにが待ち受けようと行くべき先が 運命(さだめ)だと言うのならどこまでも 流れて 流れて水面をたゆたう雲を手に掬えば映り込む影は自分の半身(まぼろし)...
  • To be free

    To be free

    それは時に鳥の羽空へと舞い上がるいつか憧れた場所へたどり着けるように信じれば光は そこへ導くもうなにも心を 縛るものはない羽ばたいて思いのまま未来はひとつじゃないどこまでも続いてゆく夢をつかむために To be freeそれはどこにもない花一度しか咲かないだけど永遠の色をきっと残すでしょうあふれだす涙が 見届けたものこ...
  • まーるく生きてみませんか

    まーるく生きてみませんか

    まーるく まーるく まんまるに 笑って生きたい 福よ来い角ばった言葉をまともに受けて柔らかい心は傷だらけいきがってみるほど後がないのに惚れっぽいばかりに泣き通しそれで誰かが幸せになれればそれも本望でそうなんですまーるく まーるく まんまるに 懲りない男ですいませんまーるく まーるく まんまるに 笑って生きれば 福も来る...
  • また君に恋してる

    また君に恋してる

    朝露が招く 光を浴びてはじめてのように ふれる頬てのひらに伝う 君の寝息に過ぎてきた時が 報われるいつか風が 散らした花も季節巡り 色をつけるよまた君に恋してるいままでよりも深くまだ君を好きになれる心から若かっただけで 許された罪残った傷にも 陽が滲む幸せの意味に 戸惑うときもふたりは気持ちを つないでたいつか雨に 失...
  • どうにかして!

    どうにかして!

    どうにかしてくれよ どうにかしてくれよはじけそうな胸の いたいけなときめきをどうなっちゃてるの どうなっちゃてるのこれが青春なの 笑っちゃう キレてやるからつまらない授業 まぬけなあくびばかりでちゃう教科書の端 破いて 紙飛行機 飛ばしたださい制服のボタン ちょっとはずしてみればこれでなかなか いかした恋もしそうなのに...
  • 家族写真

    家族写真

    庭を埋めた紫陽花つかのまの陽が注ぐ父の膝はまだ幼い妹のもの母よりも背が伸びた兄が少しはにかむ傾いたカメラ笑い声も写した明日へ向こうほど近くなる昨日がある忘れないで 思い出はどこにもいかない猫が眠る縁側風の音が戯れる母が手をいれたわたしの髪が可笑しいひとつの屋根の下で喧嘩したり泣いたりそれでも最後は夕御飯を囲んだ変わらな...
  • Missing Link

    Missing Link

    最後が欠けてる filmのように過ぎてきた 毎日どこかが似ている 誰かと暮らし失くしたものがあるずっと 逢わないと 決めたのに 逢いたくて いまもあの頃 過ごした 部屋の窓には空色のblindSofaで読んでた 本のtitleいくつも 覚えてるきっと 思い出は かばえない影になるひとつの同じ幸せを違う心で 抱いていた僕...
  • BLACK RAIN

    BLACK RAIN

    どしゃぶりから はじかれたおまえ抱きおこす手を つよくふりはらういくじなしだと 釘を打つのかこわれた俺 見たくないと夢に ふりまわされてる男ってものが わからなくなるぜやさしさまでも おまえを泣かせてやり場のない ためいきだけStop 悲しみがStop かきむしるStop この胸の なくせない ぬくもりをStop 涙よ...
  • やじるし

    やじるし

    朝の駅を 駆け抜けてくいつもの自分と似てる誰か朝の駅を 駆け抜けてくいつもの自分と似てる誰か少しきつく 思えた靴日々の歩幅 馴染んできた頃でも心が ふいに立ち止まる探しものが 消えたようになぜ空はなんにも言わないんだろうまだ もっと 話していたいのにいまガラスに映る 他人の私その瞳 その笑顔 なにかが違うねぇ いつかな...
  • あなたしかいないでしょ

    あなたしかいないでしょ

    You're the only one,so don't you cry my loveYou're the only one 哀しみなんていらない「俺はもう だめだね」 逃げこんだ ためいき涙 ごまかし そらした瞳が なんだか くやしいボロボロの姿を 隠さないでいいよ慰めになれるまでずっと あなたの腕 はなれない放っ...
  • 声を聴かせて

    声を聴かせて

    声を聴かせて もう心を閉ざさないで愛を聴かせて 昨日が遠い風に変わるまでいくじがないだけじゃないそう乾いた胸がつぶやいた失うことだけ ただ怖くて誰か 待ってた夜更けひとりぼっちで生まれたのに あゝどうしてさみしくなるみんなこんな つらい気持ち ねぇどんな夢みて 乗り越えてるのAH つらいけど声を聴かせて いま 傷つくよ...
  • 永遠

    永遠

    いまでも逢いたくて 悲しみを抱きしめてるけどふたりは永遠に 心にいるから 消えやしないから冷たい光の壁が夜明けを静かに埋める君を奪うのは幸せの名残りひとりを試される日々願いは誰も知らない逃れる場所はもうどこにもないと 気づいてくだけいまでもほほえみは 僕だけを見つめているのに涙がくれたのは 信じられるもの かけがえない...
  • Don't Give It Up

    Don't Give It Up

    息を切らし駈け上がる階段の向こうは いつも同じ迷路人の群れの深い渦 まちがいを怖れて夢はすぐに覚めるそれでも胸のなか 世界にひとつの 音が時を刻むDon't give it up ここから誰とも違う軌道をはじめようかならず心がしたいようにできるその先へ まだ行けるさ失うまで気づかない 幸せを壊した 愛を試す言葉孤独をた...
  • ワルツ

    ワルツ

    春おぼろにたゆたう古の花のかほり群れ集う蝶は 誰を思ひ晴れ着を 纏(まと)う糸と糸を編むよに時はただ先を逸るふと息を止めて ふれた肌の脈打つ雫風よ 風よ 変わらぬものを君だけにあげよう夢よ 夢よ 変わりゆくものと戯れ巡り巡るままに ゆびさきのワルツ幸せあやとる 相手の名も 誰か知らずに幸せあやとる 相手の名も 誰か知ら...