寺尾聰
「46」Passing Summer
秋へと急ぐ 避暑地でようやく あなた 見つけたAh はじめて 会った時から俺のこころに 光るダイヤのようさ華やぐ場所を巡ってあれから探し続けたAh もひとつ早い汽車ならめぐり逢えずに 夏は終りを告げたあなたの白い帽子が振り向き 俺を見詰める最後の向日葵(ヒマワリ)揺れる人影 疎らな小径Ah も少し 此処に居ようか恋の他...Midnight Hunter
真夜中の都会は 恋を狩るサバンナ出逢ったあなたは 女豹の匂い夜明けが来る前に 必ず撃ち落とす忘れてた稲妻 身体(からだ)を突き抜ける気にしないぜ 痛手うけても恋という名の獲物に 魅せられ息をひそめ 追い詰める摩天楼の月が 危険を照らし出す忍び寄る影に あなたは気付くとどめを刺すまでの スリル味わうのさ光るまなざしが 俺...Long distance Call
眠りを破り ベルが鳴るコードがつなぐ 摩天楼あなたは 遠い淋しさを受話器に 吹き込むそれは Midnight 突然に俺を Midnight ゆさぶった古い恋の傷痕 今でも疼く二度と逢えない女と 胸に鍵を下ろした恋も幾つかしたが 心は醒めてスタンド灯し 話し出す別れの場面 浮かぶ壁あなたは ふっと息をつくその先 言うなよ...