• 筒美京平

    「1384」
  • 別れ時

    別れ時

    風におわれて 別れる二人町の小さな コーヒーショップでたがいの名前 胸にきざんでこれが愛かと ふるえたはずよ誰があなたかえた こんなにも誰があなたうばう 私から恋という名の 悪い遊びに総てを 賭けて今はたよる人も いないの花の季節は ふたり幸せ粉雪まえば 別れが来たわ町の灯りが 淋しく消える立ち去る人を 見送るようにあ...
  • サザエさん

    サザエさん

    お魚くわえたドラ猫 追っかけて素足でかけてく 陽気なサザエさんみんなが笑ってる お日さまも笑ってるルルルルルル 今日もいい天気子供を集めて広場で 草野球打っても投げても 元気なサザエさんみんなが笑ってる 青空も笑ってるルルルルルル 今日もいい天気買物しようと街まで 出かけたが財布を忘れて 愉快なサザエさんみんなが笑って...
  • サザエさん一家

    サザエさん一家

    二階の窓を 開けたらね朝の光が 差しこんだとても素敵な とても素敵な日曜日ホラホラ いつもの声がするサザエさん サザエさんサザエさんは 愉快だな大きな空を 眺めたら白い雲が とんでいた今日は楽しい 今日は楽しいハイキングホラホラ 明るい声がするサザエさん サザエさんサザエさんは 元気だな静かな森を 歩いたら赤い花が 咲...
  • THANX

    THANX

    嘘もついたね わがままも言ったね君のこと 何度も泣かせたね夕陽のなかに 消えてゆく背なかを僕はただ ここから見送っているひとつの恋が 終わってゆくよ僕のすべてを 許した君の最後の涙 とてもきれいだったI miss your love, foreverいつもいつも誰より愛していた Only youいつもいつも誰より愛され...
  • すべて化石になる日まで

    すべて化石になる日まで

    指先がなぞるたびこぼれてく吐息が窓ガラス濡らしてる僕の背中にまわした君の細い両腕(りょうて)が闇に吸い込まれるようにゆっくりと ゆっくりと力果てるすべて化石になる日までいまは君を抱いていたいあなたしかいないわと耳もとでささやく君をまたひきよせて静かな夜の片隅素肌に火をつけるよ燃え尽きてゆく幸せしっかりと しっかりと見つ...
  • 突っ張ってやる!

    突っ張ってやる!

    冷たく抱いて冷たく愛し冷たく去る中途半端な譲り方はしない嘘の言葉で君の心うまく盗む遊びだけはうまいゼ!寂しく目覚め寂しく喰って寂しく寝る恋に命をかけるなんて苦手胸の弱味を君に見られ恰好悪い口説きだけは渋いゼ!眠れない笑えない愛せない穴が空いた問題ない元気は嫌いだから素直にしゃべり素直に甘え素直に泣く壁がなければ多分これ...
  • 僕は走る

    僕は走る

    好きな人のベビーだから 生みたいと君が云う君のやさしさがあれば必ず 善い事が起こるはず嘘をつき恋に溺れ 好きな人を泣かせた (I love little baby)許して欲しい若すぎた僕を (I love pretty baby)ママの胸で笑いかける天使に 恋する僕さ会わせて欲しい愛があれば育てられる 君が僕につぶやく...
  • やさしさに僕は包まれた

    やさしさに僕は包まれた

    愛という名の服を 一枚脱いだだけで君は綺麓になった 抱きしめてあげる僕の手触りが好きかい 君が息を止める二人暮らし始めないか そろそろ星もない夜だけど君に打ち明けていいかい 秘密を愛してる閉じた君の手に僕は包まれた愛の道具があれば 伝えきれない事ももっと素敵に君に 教えられるのに僕は君よりも少しは 人を愛してきた朝が夜...
  • あなたのネクタイ

    あなたのネクタイ

    もしも わたし いなくてもあの人 暮してゆけるわたしとちょっと似てる女(ひと)と恋をするだけ使いかけの化粧水が鏡に映つるわ愛されてることはその二倍の不安お願い早く帰って……もしも 他の女ならばそのネクタイ 直してわたしと違う朝を窓にみつけるでしょう夏を過ぎた白い靴がドアの片すみにあなたの言う通りにただ素直に愛を信じるこ...
  • アパートの鍵

    アパートの鍵

    灯りもついてないしあなたの帰りは まだ鍵は いつものとこ背のびで 見つけます見慣れた 部屋の中はきちんと片ずいてるそれが なぜか 今日は胸さわぎする わたしです愛の手に ひきよせられて感じたそのまま 信じたのですつきあっているうちに いまなくてはならない あなたなのだからテレビがついてたのも忘れて 部屋のすみにひざをだ...
  • 雨だれ

    雨だれ

    ひとり雨だれは淋しすぎてあなた呼びだしたりしてみたのふたりに傘がひとつ冬の街をはしゃぐ風のように寒くはないかと気使うあなたのさりげない仕草に気持ちがときめく淋しがりやどうし肩よせあってつたえあうのよ弾む恋の芽ばえ何故かあなたに甘えたくなってそっと腕を組んだ街角よふたりの影はひとついつか愛に優しく包まれて見つめる瞳にふれ...
  • 海辺の白い家

    海辺の白い家

    海辺に建ってる 白いおうちにはひなげしの花びら 今年も咲いてるあなたと二人で いつの日か幸福になりたい去年の夏の日 あなたを恋して今日まで幾度も 涙にくれたのけんかをするたび 不安になるのよ二人の愛にも 終わりが来るかと気ままなあなたが こわいのよ恋するこの胸は私の心に 小さいけれども愛するあなたへの 夢がもえているあ...
  • 女の子は淋しくても

    女の子は淋しくても

    今日まであなたひとりを愛したのどんなにつらい時でも あなただけ思い出だけはすてない 別れても涙によごれた恋のいちどなら 許せたわ移り気な あなたの心淋しさをがまんして さよならをするの二人で夢を求めて いつもなら海辺の街へドライブしたけれど明日は部屋の片隅ひとりきり心の支えもないわいつわりの愛ならば 欲しくない私の胸は...
  • 恋のレッスン

    恋のレッスン

    ひとり歩きは できないけれど扉をあけて 街へ出かけましょう愛する人に めぐり逢う前にもう少し 大人になるの誰れか私に 教えて欲しい恋する胸のときめきシャラララララ 今に何かが起る私の好きな 雨の日曜日あみものしたり 手紙を書いたりあてもないのに 電話をかけたりなぜかしら 落着かないの早く私を むかえに来てね待ちくたびれ...
  • さよならのブルース

    さよならのブルース

    これでさよなら するけれど別れはみんな 貴方のせいよわがままなのは 許せるけれど私以外に 女にもろい貴方に私 たえられないのどんなに貴方 素敵でも汚れているわ 心の奥が離れたあとで 知るのでしょうね捧げつくした 真心を未練あるけど さよならなのよ男に私は 求めるわ不滅の愛の かがやきだけを強すぎたって かまわなかった貴...
  • 白いシャツきて

    白いシャツきて

    ガラス越しの 喫茶店から チラチラちょっと見たら見つめ返して横むく午後の陽ざしに白いシャツ着て わたしはボタンひとつ そっとはずし知らん顔で お茶を飲みますもし きかれたら恋人なんか いないと嘘を言いそうガラス越しの彼は誰かに似てるわちょっと見たら見ないふりして 横顔二時か 三時白いシャツ着て ひとりよ何するにも どこ...
  • ぶどう色の経験

    ぶどう色の経験

    私が彼と暮らした部屋は学生達で賑やかな街の途中にありました期末試験も終わったある日ほんの少しの友達と結婚式をしたのです二十歳(はたち)が待ち切れなく始めた甘い生活……お飯事(ままごと)だとからかわれてもどこか背のびな純愛で私は彼が大好きでした私は彼が大好きでした私が彼と別れた事情(わけ)は少女の頃にありがちな感傷的な嫉...
  • 夢でいいから

    夢でいいから

    夢でいいから もう一度あなたに逢いたい逢ってくちづけの お返ししたいの恋のカクテル もう一度あなたと 飲みたい飲んでくちづけの お返ししたいの夢の中の ドリーミイ・アイズあなたの 愛の言葉が遠く聞こえる とても淋しい夢でいいから もう一度あなたに逢いたい逢ってくちづけの お返ししたいの夢の中の ドリーミイ・アイズあなた...
  • 私のかなしみ

    私のかなしみ

    勿論 いきなり行ったのです小雨に シャツまで 濡れたけどドアのベルを 押しました別れから 日がたつにつれてわたしは あなたに抱かれる夢みるばかりともかく 自分を いじめるようにムダだと知りつつ ひと目だけでも勿論 始めてだったのです一から十まで教えられ女ひとり 作られた叱られて やさしくされてわたしは 何でも云われた通...
  • 心の鏡

    心の鏡

    毎日計画立てた一日送りたくない占いに左右される人間になりたくない街に向かって走ろうよ 宝さがし夢を追いかけて未知のパワー見つけるのさ自由望むなら 自分をみがこう心の鏡 ぴっかぴかに いつまでも光らせて人目を気にして生きるなんてつまらない心の鏡 ぴっかぴかに いつも輝いていてため息でハート曇らせないよう夢をあきらめること...