筒美京平
「1382」もう海へなんか行かない
誘っても無駄よ 海へなんか行かない例えば想い出の波に濡れ泳ぐのも嫌いだし生きるのが辛いと 言葉だけ途切らせてもあなたは横向いて夏雲を遠く見るもう海へなんか行かない 二人きりでそれが私なりの別れになっても愛しそこねたら 無邪気に抱き合う恋のはじめに戻れる道なんかもう何処にもないあなたの誘いを いつも許してきた最後のわがま...火のように水のように
限りなく遠いのは夏あの人と写した写真限りなく青いのは海水しぶき はねあげた彼あの頃はただそばにいて倖せに気付けなかった女独りで生きれるなんて嘘よ嘘それは わがまま それはいきがり そして夢を追う時には火のように あなたの心を炎やしたい時には水のように あなたの世界にひたりたい火のように激しく 水のようにしとやかにあなた...揺れながらミッドナイト
O AM あと2・3分Harborは 霧景色トレンチ・コートを腕に下げあなたが船から降りてくる私は哀しく眼を伏せて駆け寄る心を こらえてる君 変わったね 3年も待ったよ(Waiting for you, but it's too late)(at rainy midnight harbor)もう 忘れたかい? 待つこと...Rouge et Noir
そして赤い陽が街に影をひくそうあなたの肩の向う側に沈むのゆらめいた闇は黒い夜風だけが騒ぐ仕方ないよとつぶやきはポツリとそして禁じられた愛は罪の色二人の Rouge et Noirそして赤い部屋 脱いだ服は黒そしてあなたの腕の煙草だけが白いの押し黙る壁に映る影船の灯は窓に仕方ないわとすすりなきかすかにそして時は過ぎ愛は見...あたりまえのことだけど
あなたと私が別れる時はきっと私は泣くのでしょうねあたりまえの ことだけど泣いて泣いて 泣いて泣いてその後で ほかの誰かを ほかの誰かを愛して愛して みるわあなたと私が愛する時はきっとあなたはやさしい人ねあたりまえのことだけど強く強く 強く強く愛されて ひとりぼっちが ひとりぼっちがさみしさみしく なるわあなたと私がさみ...