• 筒美京平

    「1382」
  • バラのかげり

    バラのかげり

    恋する朝は バラの小枝を摘んであなたの足音 待ったものなのめまいのような 愛の思い出残しあなたは行くけど 私止めないわ一つずつ哀しみを 脱ぎすてていくのよいつの日かあでやかに 現われてみせるわ気にせずに どうぞ消えてあなたしてきた事に うしろめたさはないの愛した月日は 過ぎていくけど今頃駅に 着いている頃かしら見なれた...
  • ひとかけらの純情

    ひとかけらの純情

    いつも雨降りなの二人して待ち合わす時顔を見合わせたわしみじみと楽しくてあの恋のはじめの日を誰かここへ連れてきてほしいのあの燃える目をしていた熱い人にもう一度逢いたいいつもレクイエムをあの部室で聞かされたのねぎこちない手つきのお茶にさえときめいてなぜ思いがけない時さめてゆくのあんなにも愛してまだ信じられないのよあなたから...
  • U・BU

    U・BU

    若さ爆発! 年下の彼ちょっとおしゃれなまつげ青い少年 たぶらかしてる遊び人だなんてあのね ほっといてよ大きな お世話本気も 本気よそう私達は U- MAJI MAJIだけど He's so shyLike a baby猫をかぶってるだけよだけど I'm sexyLike モンロー珍しいね 彼はU・BU歯と歯ぶつけて キ...
  • もう海へなんか行かない

    誘っても無駄よ 海へなんか行かない例えば想い出の波に濡れ泳ぐのも嫌いだし生きるのが辛いと 言葉だけ途切らせてもあなたは横向いて夏雲を遠く見るもう海へなんか行かない 二人きりでそれが私なりの別れになっても愛しそこねたら 無邪気に抱き合う恋のはじめに戻れる道なんかもう何処にもないあなたの誘いを いつも許してきた最後のわがま...
  • ディープ・ソウル

    ディープ・ソウル

    潮風 砂に線をひき失った恋の熱さまし一人でも生きれる……(嘘が上手ね)エナメルの靴が濡れてる海鳴りが揺れてるディープ・ソウル 傷跡は深い海の底ディープ・ソウル 魂は夜に叫ぶけど波は何も答えないかじかむ指が想い出すあの人の胸のぬくもりをつめたさが嫌いよ……(嘘が上手ね)想いきり駆けて転んで砂まみれすさんでディープ・ソウル...
  • 火のように水のように

    火のように水のように

    限りなく遠いのは夏あの人と写した写真限りなく青いのは海水しぶき はねあげた彼あの頃はただそばにいて倖せに気付けなかった女独りで生きれるなんて嘘よ嘘それは わがまま それはいきがり そして夢を追う時には火のように あなたの心を炎やしたい時には水のように あなたの世界にひたりたい火のように激しく 水のようにしとやかにあなた...
  • メビウスの輪

    メビウスの輪

    煙草の銀紙ひとひねり折って紙の輪をつくるあの人の指先裏切りの心の裏表たしかに見えたわ雨はモノクローム 硝子ごしのブルー煮つまった TEA BAG冷ややかなまなざし投げつけてからませ瞳をつぶるどうやら負けだわWoo 愛したら Foreverいいの紙の鎖プツリと切れてもそう涯てしなく好きなのだから憎む前に心の針止めてあの人...
  • 揺れながらミッドナイト

    揺れながらミッドナイト

    O AM あと2・3分Harborは 霧景色トレンチ・コートを腕に下げあなたが船から降りてくる私は哀しく眼を伏せて駆け寄る心を こらえてる君 変わったね 3年も待ったよ(Waiting for you, but it's too late)(at rainy midnight harbor)もう 忘れたかい? 待つこと...
  • Rouge et Noir

    Rouge et Noir

    そして赤い陽が街に影をひくそうあなたの肩の向う側に沈むのゆらめいた闇は黒い夜風だけが騒ぐ仕方ないよとつぶやきはポツリとそして禁じられた愛は罪の色二人の Rouge et Noirそして赤い部屋 脱いだ服は黒そしてあなたの腕の煙草だけが白いの押し黙る壁に映る影船の灯は窓に仕方ないわとすすりなきかすかにそして時は過ぎ愛は見...
  • ウエイト・アローン

    ウエイト・アローン

    汽車を待つ人 春を待つ人愛を待つ人 あなたを待つ私には今 心を充たす ささえもないわ夢の中では 髪をなびかせ丘を駈け降り 胸を開いてあなたのもと ただひたすらに 幸せなのに何が二人を かえたのかしらくやしいけれども くやしいけれども訳が知りたい許される わがままだけど冬の海辺を ひとり歩けばつのる淋しさ あなたを待つ私...
  • 危険なリンゴ

    危険なリンゴ

    君と瞳があえば 僕の心が乱れるよそよ風に髪が甘えて そっと腕にからむ指をふれればすぐにこわれそうな身体なのに危ない瞳 僕を狂わす色づく季節に 君はいつの間にか 女化粧落とした 君のほほが今赤くもえている色づく季節に 君はいつの間にか 女髪をほどいた 白い肩に今そっとくちづけた君を傷つけまいと じっと心をおさえて甘い息使...
  • 心の扉

    心の扉

    話すとき眼をそらすきみは何か かくしているねくちべにかえたね気になるよ 些細なことが愛はいつのまにか 扉とざしていたいまのくちづけさえ 何故か悲しすぎるよくちびるの つめたさが愛の終わり 告げる何気ないためいきがぼくの胸に 傷をつけるよ愛した日々さえ想い出に なれば淋しい愛はいつのまにか 扉とざしていたいまの指切りさえ...
  • 白いハイウェイ

    白いハイウェイ

    白い国道 歩いていたバラを胸に 抱きしめて田舎の町を めざしてぼくは歩いていたんだ ルルル………長い旅路の その果てで風にただよう 幸わせは見ないふりして 歩いていた白い白い ハイウェイハイウェイいつか行きたい ニューヨークへネオンの中を さまようの鎖をとかれた 若者たちと話をしたいのさ ルルル………長い旅路に つかれ...
  • 青春の記憶

    青春の記憶

    君は忘れてしまったの野ざらしにした自転車を二人の愛を乗せていたペダルも赤く錆びついた小さな愛で ふくらむ胸を背中に感じたあの幸せも ルルルーみんな昨日に 飛びすぎてゆく君にとって僕はもう想い出のひとつに過ぎないのいつも家まで送ったね小石だらけの細い道ハンドルさばきへたな僕いつも悲しみまっしぐら倒れた車輪が クルクルまわ...
  • ラブ(LOVE)

    ラブ(LOVE)

    ふりむかないでください大人のあなたからは愛される為に まだ私はおさないのふりむかないでください大人のあなたからは時計を止めて今は夢に生きていてすばらしい恋だから不安なの 私はさみしくて せつなくてふるえる私すばらしい恋だから不安なの 私はさみしくて せつなくてふるえる私ふりむかないでください大人のあなたからはめばえたこ...
  • あたりまえのことだけど

    あたりまえのことだけど

    あなたと私が別れる時はきっと私は泣くのでしょうねあたりまえの ことだけど泣いて泣いて 泣いて泣いてその後で ほかの誰かを ほかの誰かを愛して愛して みるわあなたと私が愛する時はきっとあなたはやさしい人ねあたりまえのことだけど強く強く 強く強く愛されて ひとりぼっちが ひとりぼっちがさみしさみしく なるわあなたと私がさみ...
  • 女はかわる

    女はかわる

    私が十九の時だったのよさみしさだけで 人を愛して心に傷が ついたのはルージュをかえたら涙が 涙が こぼれたわ私が二十の時だったのよはじめてあなたの 胸に抱かれて女の弱さ 知ったのは髪を染めたら涙が 涙が こぼれたわ私の明日はいいことあるわつれないあなたを 忘れるために窓辺に花を 飾ったの愛をすてたら涙が 涙が こぼれた...
  • 河を野菊が

    河を野菊が

    河を野菊の花が流れて行くわさみしい時の涙のように私の好きな男の人は幸せ求めて旅に出たのよ忘れはしない私の胸はたったひとつのやさしい言葉『愛』『愛』あなたの愛を河を野菊の花が流れて行くわ花がいっぱいなのにさみしい野辺を忘れはしない私の胸はたったひとつのやさしい言葉『愛』『愛』あなたの愛を河を野菊の花が流れて行くわはるかな...
  • 私の愛は

    私の愛は

    私にとって 愛することは小さな命 すてることなの私はとても 自由な女あなたのために 灰にもなれる姿みせない 友だちそれが愛なの赤い靴はいて さがしましょうかいえ いえ 私の愛は私の愛は 唄でさがすの私にとって 死ぬということたったひとつの 真実なのよ浮気なあなたの 心のせいで私の胸は 傷つくはずよ姿みせない 友だちそれ...
  • 恋のためなら

    雨が降るわ 窓をぬらしこの私の胸を ぬらすように恋のためならどこまでも純になれるの女ってやさしくなれるのよ来ない電話を待ちつづけ無駄に一日 過ごしてもあなたを恨まない雨が降るわ 窓をぬらしこの私の胸をぬらすようにだから雨の音でベルの音を聞き逃がしたそんな気もするのよ恋のためなら なんだって出来てしまうの 女ってもちろん...