• 秋元康

    「3239」
  • トロピカル・ジュース

    トロピカル・ジュース

    Summer Juice 夏のジュースガラスのコップ 光をシェイクSummer Juice 夏のジュースまぶしい季節 召し上がれ青く澄んだ高い空は陽射しのプールサイドね水面(みなも)に浮かぶ 雲の流れがほら タイルみたい風のテラス チェアー出して素足をそっと投げれば服を着たまま 泳ぎたいほどねえ 暑いわ誰か 素敵な人と...
  • クリスマスが来るまえに

    クリスマスが来るまえに

    ゼミの帰りには いつでも駅へ向う 坂の途中で赤い屋根のピザハウスにみんなで寄り道したそして 私は斜めの席であなたに憧れながらすてきな時を 見つめて過ごしたクリスマス 来るまえに気づいてね私の視線に…クリスマス 来るまえにできるならあなたが好きな セーターの色ねえ 今 教えてテストが近づく そのたび寄り道できなくなるそし...
  • ジェリービーンズのロマンス

    ジェリービーンズのロマンス

    海沿いの道から階段を降りれば遊泳禁止の立て札越しに少し早い春背の高いあなたのセーターの袖口つかまって歩く砂浜の影をゆるい波が消した初めてのこの恋胸の奥がざわめいてるジェリービーンズのロマンスしてみたいもう何も言わないでジェリービーンズのロマンスしてみたいもうずっと 見つめたままで意地悪な夕陽が傾いてしまった帰りたくなく...
  • 受話器から望遠鏡

    受話器から望遠鏡

    ずっと ケンカしていたあなたから 夜中の電話わざと ぶっきらぼうに元気よと つぶやいた私 すぐに あやまらなければいけないこと わかっていたのに強がりが邪魔をして素直になれなかったの受話器から 望遠鏡でねえ のぞいてみてよ遠すぎる 向うから一人ぼっちの この恋受話器から 私の顔をねえ のぞいてみてよ泣きそうに うつむい...
  • 涙の天気予報

    涙の天気予報

    2月の雨が 街に降りてきてゼミの本をそっと かざして歩いたあなたが 風邪を ひいてしまったと友達から聞いて 部屋を訪ねたの開いたドアのすきま誰かの小さな傘こぼれてる水たまりごめんと言った涙の天気予報こわれた恋の行方悲しくて 見上げれば空も泣いていた涙の天気予報こわれた恋の行方思い出が 少しづつ頬に落ちてきて人の波に ま...
  • 裸のクレヨン

    裸のクレヨン

    青い空の 白い雲はまるで誰かの いたずら書きあんなふうに 風のように思い 打ち明けられたらいいAH 奥手の私をAH 太陽が笑ってる恋のクレヨン胸の中にそっと恋のクレヨンハート 描いてみても見えないわ あなたには具体的な 形じゃないもっと 抽象的な気持ちAH 信じなくたってAH 愛おしいこの気持ち恋のクレヨン白いノートの...
  • 星空のピンボール

    星空のピンボール

    友達の車 3台 連らねて週末の夜に 海へ飛ばした少し開けた窓にざわめいた風潮の香り 波の音を追いかけてカセットの音を 大きめに聞いていつもより もっと騒いでみたい蒼い夜の下で 時を忘れてほら 見てごらん フロントガラス星空のピンボール小さな流星 走れば星空のピンボールこっそり あなたに願いをこめて砂浜に降りて 腕を組み...
  • ホリデイ・ビジター

    ホリデイ・ビジター

    鳴らしたクラクションの音でわかる旧式の赤いワーゲンかどから 一方通行の道を反対に走ってきたわ玄関のチャイム開いた扉に花束 かかえてめかしこんだあなたパパとママに早く紹介させてパパとママに早く会わせてみたいどうぞ 楽に ホリデイ・ビジター初めてテキストを見ながら焼いた愛情のこもったケーキいつもより どこかぎこちないしぐさ...
  • HARD TO SAY“I LOVE YOU”

    HARD TO SAY“I LOVE YOU”

    窓のシェイドに 蒼い月の影黙ったままの 二人は切なくて夜明け 待ってた Ah……コンクリートの床に置いていた古いRADIOに 針が飛んだバラード泣いているみたい聞かせないで あの日のメロディーさよならには 似合いすぎてるわもうこれ以上 愛せないのなら胸にあふれる 鮮(あざ)やかな記憶シネマのフィルム 巻き戻すように愛を...
  • なんてったってアイドル

    なんてったってアイドル

    なんてったって アイドルなんてったって アイドル赤いコンバーチブルからドアをあけずに飛びおりてミニのスカートひらりで男の子達の視線を釘づけ黒いサングラスかけてもプライバシーをかくしてもちょっとくらいは誰かにそうよ私だと気づかなくちゃ イヤ・イヤ恋をするにはするけどスキャンダルなら ノーサンキューイメージが大切よ清く 正...
  • Next Door

    Next Door

    あなただけを愛したこと後悔してない眩しい瞬間(とき)手を翳(かざ)して歩いた私達瞳(め)を閉じれば 心の窓に過ぎゆく思い出だけが悲しくて 涙のブラインド次の扉を そっと開けてみたい違う世界が そこに広がるでしょう夢の続きは私1人の手で変えてみたいのどうぞ許してあなたのこと 今も私愛しているけれど器用じゃない この生き方...
  • 雨を降らせないで

    夏が過ぎた後西に重い雲空は海の孔雀の羽根ね“少し憂鬱さ”と言ったあの人のその背中に風が聴こえた長すぎた2人の恋の気圧配置が変わるわ雨を降らせないで私のハートに雨を降らせないで波音が 消えるまで秋が近づいて誰もいない海波打ち際 砂がざわめく“もしも たとえば…”の続き今はまだ 言わなくても夜は遠いわその瞳集めた言葉まるで...
  • U・BU

    U・BU

    若さ爆発! 年下の彼ちょっとおしゃれなまつげ青い少年 たぶらかしてる遊び人だなんてあのね ほっといてよ大きな お世話本気も 本気よそう私達は U- MAJI MAJIだけど He's so shyLike a baby猫をかぶってるだけよだけど I'm sexyLike モンロー珍しいね 彼はU・BU歯と歯ぶつけて キ...
  • 貝殻テラス

    貝殻テラス

    眩しいブルー 海風にざわめいてる小さなテラス あなたがいない夏強情だけど あの日みたいに熱い紅茶飲んでいたここから見えた古い灯台日よけの影に かくれてる思い出に落ち込んで広すぎた Ah テーブル頬づえつくには涙が重くて顔をふせてた二人でいつも わけてたクロック・ド・ムッシュ一人きりでは 残してしまったわ肩を抱いた恋人達...
  • 窓際のハイヒール

    裏通りの古い画廊に飾られてるピューマは夜になるたび 本当に吠えるって趣味の悪い 魔女の絵にも誰かが爪を立てて少し湿った空気が動かない扉の鍵穴 のぞけば少女がいる時計の針に縛られてた横顔細いヒール 窓際に並べて雨を待ったなんて退屈なの遠い街の教会の鐘くもりガラスを震わすどうして指を切ったのか わからない壊れかけたソファー...
  • 涙のセンターライン

    涙のセンターライン

    街の灯が ステンドグラスみたく蒼い夜 2人は少し離れてた雨のアスファルトいつか こんな横顔を見せる そんな気がしてた季節さえ 変わる前からあなたは黙ってセンターライン超えるけど“さよなら” そっと言ってこのまま Keep to the rightアスファルト 左を歩くあなた悲しいわ 2人は別の道を行く雨がピリオドねふい...
  • オーバーヒート

    センターライン右に見ながら夏の陽射しとレースして何番目かのトンネル抜けて青く広がるオーシャン防波堤沿いにバイク 駐めたまま灼けた砂浜裸足で降りたAh-愛のオーバーヒート2人の恋の回転下げて今すぐAh-愛のオーバーヒート波打ち際の波のシャワーで冷やしてハートの温度を…静かに沈んだ夕陽の向きに影の時計ができる頃パームツリー...
  • 今日から始めよう

    (男女)今日から始めよう(女)最後の恋にしよう(男女)今日から始めよう(女)あふれるこの想い(女)伝えたい あなたに(男)伝えたい 君に(男女)今 2人 素直に Sing a love song(女)100の言葉でも 気持ちは かたちにできなくて(女)甘く切ない ハ-トは いつでも もどかしい(男)そっと 見つめ合って...
  • あんたが一番 好きやねん

    あんたにもろた指輪を橋から捨てた夜キャバレーのネオンが安い石のように川面でこわれたあたしの誕生石を覚えてくれたんは愛しさというより昔のいい人と同じ 生まれ月しあわせに縁がなかった生まれたこの街で左の薬指は 一年も夢を見ていた好きや 好きや好きやねんひどい男やって思うけど好きや 好きや好きやねんあんたが一番好きやねんあん...
  • 哀しみの防波堤で

    夜明けに街を出たのに 渋滞していた海岸線遠くの県のナンバー 並んだ分だけ夏が近いのね目印のG.S. 曲がったあたりで2人 あの頃は いつも窓を開けて 顔を出してはオン・ショア オフ・ショア 風を読んでいたなぜ もう一度 海へ連れて行ってと 強く言えなかったのでしょう過ぎて行く季節に 取り残されて1人きり 恋の終わり 哀...