松井五郎
「1493」風のなかへ
ヒュルルルラ ヒュルルルロ 風のなかへどこまでも いくらでも 道はあるさヒュルルルラ ヒュルルルロ まがってたって最後には それがいい かもしれないどっちだっていいこと あり過ぎるから成りゆきで 決めたっていいさ明日は明日 無理をしなけりゃ違う空 開けるだろうだからそう今夜は戯れる花を探そう一夜(いちや)でもいい夢手に...深海魚
あふれだす水を行(ゆ)く思いの深さ孕(はら)むままひかり忘れた世界からまぶしく碧いあの海へ捨てたのは正直な自分でしたか飢えててもいい娘のふりをしながら笑いもしたし乱暴な唇は無口な声に 慣れただけど ほんとうは血の色までは 変われない覚えておいて 卑(いや)しいくらいまだあなたを 愛せるのよさざ波の果てにある入り江にはも...下弦の月
冬の海に流れ着いた 舟のような下弦の月浅瀬ばかり泳ぐ私に 沖へ行けと言うのですか誰も幸せにできなくても ひとりだけで生きてはいけない心なんていつも ただ 欲しいものをねだり 泣くから哀しみを抱いて 孤独も抱いて慈しむ強さを 身につけなさい愛はここに ここにあるもの信じれば かならず なにかが見えるほんとはもうない星さえ...Unforgettable
ロフトの汚れた壁古いPhotograph時はずっとそこに滲んだままさあの頃 俺たちにはなんにもなくて夢のかけらばかり拾いあつめたどれだけ歩いてみても変わらない夜空がある泣きながら探してた星の光思いだしてみないかどこまでも続いてく長い道もきっとはじまりはそこにある壊れたRadioなのに捨てられないよあいつがくれたBall...Ebony & Ivory
迷路のKissを深く抜け出せないEmotion窓の向こう現実なんていまただのFiction君でなければどんなときも渇いた孤独は息ができないのさそんなふうに愛をもう責めないで物悲しいくらい 濡れた瞳でそんなふうに愛を追いこまないで逢いたいほどに そう混ざりあってくんだ離れられやしない朝がくれば別の顔をつけるDevotio...Passage of Time
夜の終わりを 空の色が告げるどんな一日でも きっと生まれ変わる忘れたいことと 思いだしたいことがなにもない心で つながろうとしてるEverybody has a time遠いどこかに 帰る場所があるとしても まだいまじゃない時の向こうに なにがあるがいつか知りたい それが答えなら誰にでもそう 大事なひとがいる伝えあう思...Day by Day
黄昏に滲(にじ)む街がおまえの瞳を優しく 濡らしてく夢ばかり捜す日々に疲れた心はKISSよりもためいきが欲しいDay by Dayなにを見つめてたのDay by Day心のどこかで ふたりあの夏がいまくりかえすMELODY思い出に変えてくだらないこともしたと笑ったまちかどこの場所が俺は好きだったDay by Dayなに...明かりの灯るところへ
外は激しい雨と北風が続くこの世界の汚れ 洗うようにひとつの屋根の下で灯す ロウソクの火命がなにかを告げようと 揺れている君のてのひら つよく握って明かりの灯るところへ生きていたい 理由がただ心の奥にあるだろうどれだけ強がろうと人なんて脆いわずかなまちがいで絶えてしまう神様はなにをいま伝えようとしてる夜の向こうには どん...ひかり
晴れた日には風のようにどこまでも歩こうか草の匂い 咲いたばかりの花にもきっと逢える雨の午後はひとつの傘どこまでも歩こうか虹が架かる丘の向こう好きだった誰かがいるまだ これからも 続いてく長い道いま あたたかい光 君がくれるから泣きたいとき嬉しいときいつだってそばにいる君と歩く道の向こうなつかしい明日があるまだ これから...