• 上杉洋史

    「208」
  • イブの物語

    イブの物語

    あれははじめてのイブの夜でしたか閉店間際の古びたレストラン家路を急ぐ人の影窓の向こうに雪の空少しはにかんでそっとにぎったてのひらにあなたの気持ちが確かにありましたあれは何度目のイブの夜でしたかささいな理由で喧嘩もしましたね冷めたチキンと 待ちぼうけひとりぼんやり寒い部屋だけどさみしさはきっとふたりを繋いでいたおんなじ気...
  • 五線紙の上

    五線紙の上

    産まれたときにもらったこの声は母からの贈り物夢の扉を開けて初めて人前で唄ったあの日涙流したあの時がこの人生の始まりで初めて唄った秋の日はバラードという名の旅立ち初めて唄ったララバイは今も大事な私の愛歌は人の心に寄り添える優しさだと 気付いた日見上げた空の色を 今でもまだ覚えているあんなにも鮮やかな 哀しみを 歓びを!物...
  • 10年目のLove Letter

    10年目のLove Letter

    コーヒーを入れましょう午前5時50分いつもと変わらない朝10年目の記念日ソファーに腰掛けたあなたの横顔と寝癖を確認したら今日が始まるあなたに恋したあの日の思いは今も形は変わっても呼び名が変わっても変らずここにある幸せのカケラ 時には涙 紡いで笑っていられる今日があることに心からありがとうコーヒーを飲みましょう午前5時5...
  • ずっとずっと

    ずっとずっと

    ねぇもっと自然に 手を繋いだり何気ない日常を 笑い合ってみたり新しい恋の 始まりみたいわがままな振りをして 駆け引きしたくなるah 見慣れた景色でも 違って見える素顔の自分になれるのもう一度Fall in Love あなたに届けたいドキドキしてるの 初めて会ったあの日みたい何度でもFall in Love よそ見はしな...
  • つめたい火傷

    つめたい火傷

    ねぇ 今愛してると伝えようと両刃(もろは)の剣(つるぎ)とうに夜は明けていたのちがう雲が平気な顔して行くだけあなたからあなたからもらったうれしいことばかりが私には私には輝いて見えるだけ二人は鐘を鳴らすからくりなしのやさしい雨にどうして笑えようまだ そんな強さもないんだっけってねねぇ ただ愛してた?とたずねようと流れは早...
  • いつか思い出になるまで

    いつか思い出になるまで

    陽が射すテーブル向かい合う椅子にあなたが背をもたれて新聞に目を通す昨日よりひとつ積み上げた日付け二人で淹れたお茶は何杯目なんでしょう一日一日は二度とないそして...悲しいことも嬉しいこともみんないつかは思い出になる幸せはたぶんありふれた顔で心に寄り添うそんな気がするあいつどうしたかな?なつかしい名前逢えなくなった人もず...
  • それはきっとボクらしく生きる勇気

    それはきっとボクらしく生きる勇気

    本当はいつだって自信がなくて 友達と騒いでたって孤独だった誰かに冷やかされたって 大人しくして それが楽な生き方って思っていたためらいさえ 隠しながら きっとボクは上手に笑えてた憂鬱を蹴飛ばせるほど大人じゃないし 声を上げて泣けるほど子供じゃない忙しい毎日に追い抜かされて 心だけひとりぼっち 置いてきぼりもう何度も そ...
  • song for you

    song for you

    一人で泣いてた伝えたいこと言葉にできずにそれでも消えない夢への思い少しずつ前を見よう今日より明日明日よりもっと元気な私でいたい顔上げればみんなそばにいる「大丈夫」もう一度 信じるのもう一度 夢見るの私がいちばん輝ける場所にいたいあきらめない気持ち持ち続ければきっと笑顔に出会える届けたい声 届けたい歌届けたい人がいる…あ...
  • 雪列車

    雪列車

    わかれられない 男と女そっと互いに 身を寄せる忍ぶ仲でも ここまで来たら生きてみましょう もう少し日本海 小浜(おばま) 舞鶴(まいづる) 雪の中夜行列車でゆれて行く船がゆきかう この港町ゆめを探して 降りてみるそこに温(ぬく)とい 女将がいたらすこしお酒を ねえあなた御火(みほ)の浦 照らす灯台 また吹雪(ふぶ)く夜...
  • UFO

    UFO

    手を合わせて見つめるだけで愛し合える 話も出来るくちづけするより甘くささやき聞くより強く私の心をゆさぶるあなたものいわずに思っただけですぐあなたにわかってしまう飲みたくなったら お酒眠たくなったら ベッド次から次へとさし出すあなた信じられないことばかりあるのもしかしたら もしかしたらそうなのかしらそれでもいいわ 近頃少...
  • 真実・愛ホテル

    真実・愛ホテル

    誰にも負けないよ 好きで好きで好きでもっと深く今は 強く強く強くここは名古屋の栄 真実・愛ホテルネオンの海に浮かんだテレビ塔ぼんやり映したこのホテル愛と憎しみすべてのみこんで 身も心もとけ合う束の間だけど 生きてる証天使のベールは 気まぐれだから誰にも負けないよ 好きで好きで好きでもっと深く今は 強く強く強くここは名古...
  • シアワセ色

    シアワセ色

    あなたに恋をして すこし照れたりしてあなたが眩しくて 追いかけてみたりしてあなたに涙して 心が傷ついてやっぱり恋しくて あなたと寄り添ったふたりの間に刻み込まれた小さな歴史を奇跡と呼ぶのでしょう信じ過ぎたら壊れそうで目を背ければ逃げていきそうな他愛もない確かな愛をいつまでも変らずに あなたと夕焼けの色なら たぶん明日の...
  • 栞

    おやすみ 心に栞を挿みましょうまた明日があるから今日は もう眠りましょうあなたは自分に素直に生きただけただ真っ直ぐに歩こうとして ah 傷ついたゆっくり ゆっくり 癒してあげたいあなたの痛みが 夜に溶けるまでおやすみ 時には悲しいエピソードでも新しいページ描いていける そう二人ならゆっくり ゆっくり 時を重ねましょう二...
  • 真実・愛ホテル

    真実・愛ホテル

    誰にも負けないよ 好きで好きで好きでもっと深く今は 強く強く強くここは名古屋の栄 真実・愛ホテルネオンの海に浮かんだテレビ塔 ぼんやり映したこのホテル愛と憎しみすべてのみこんで 身も心もとけ合う束の間だけど 生きてる証天使のベールは 気まぐれだから誰にも負けないよ 好きで好きで好きでもっと深く今は 強く強く強くここは名...
  • 素肌さらして

    素肌さらして

    今夜は朝まで二人でさわいでオールナイトいつでもどこでも二人は一緒にいたいねたまにはセンチでウキウキノリノリダンシングドキドキゾクゾク ギリギリパスしてHold Me Tightお前は他の誰にも渡したくない切ない心は張り裂けそうだよ淋しくさせたね 俺のせいだろやさしく きつく 愛してやるから強いお酒と酔わせるメロディー ...
  • 絆

    親戚や他人の家を転々と 暮らす事を余儀なくされたあなたは学校へも行けず食べたいものも 食べられず涙こらえて生きてきた普通の家庭ってどんなのかと想像しては切なさの裏返しからひねくれていたいじめにもあってどんな時でも一人ぼっちだった 心は泣いていた幼いあなたを残して私 死んでしまってごめんね私を求め愛を求めて さすらうあな...
  • アイスクリーム

    アイスクリーム

    会いたい時ほど あなたは捉まらないね「昨日はごめん、どうしたの?」なんて 溶けたアイスみたいだね冷たく出来たら 我が儘にもなれたなら恋の駆け引きさえも分からずに 時だけが流れてたの今じゃなきゃ駄目だと あなたも 思うことがあったのかなお互い気付けず すれ違いを 繰り返してたのかなずっと側にいてほしいよ もっとぶつかり合...
  • 声

    この街は色とりどりで 朝も夜もないみたいだカーテンの向こう側が 急かすように日付を変えていく真夜中 ギターを弾いている今も懐かしいメロディー音は生まれ消えてく ああ…声 大好きだったあの人の歌を覚えてる?五線譜につづった想いと 書きかけだったあの頃声 大好きだったあの人のもとへ伸びて行け最後の1小節で何かが 変わるかも...
  • 宝石の時間

    宝石の時間

    抱いて 抱いて ああ時を止めたい揺れて 咲いて 夢の中も逢いたいよ真っ赤な薔薇を今夜も飾ろうあなたと過ごす部屋ではすべてが華やぐよヒールの音ですぐに分かるね弾む鼓動が重なり待てずにドア開けた見つめ返す 見つめ返す離れた日々をくちづけで埋めてゆこう抱いて 抱いて ああ夜に溶けたい寝ても覚めても あなたしか見えない抱いて ...
  • 気絶するほど悩ましい

    気絶するほど悩ましい

    鏡の中で 口紅をぬりながらどんな嘘を ついてやろうかと考える あなたは気絶するほど悩ましいふり向きながら 唇をちょっとなめ今日の私は とてもさびしいと 目を伏せる あなたは気絶するほど悩ましいあゝまた だまされると 思いながらぼくは どんどん堕ちて行くうまく行く恋なんて恋じゃないうまく行く恋なんて恋じゃないまつ毛に涙 ...