• 秋元康

    「3249」
  • 泣ける場所

    泣ける場所

    秋風になびくように白い波が遠ざかる岸辺を振り向くことなく まっすぐに思い出たちが沖へ向かうコンクリの防波堤腰かけるとひんやりする太陽が照りつけたあの日の熱はもうどこかへ消えてしまったねサヨナラ僕たちが砂浜に作った山は崩れサヨナラ悲しみに 今 流されそうさ瞳 閉じれば 今でも君が微笑みながら話しかけて来るんだいつものよう...
  • 君について

    君について

    Ah, ah, my darlin'Be my lady loveOh, come on, you know what,I fell in love with…コーヒーより紅茶が好きなこと前髪をちょっぴり切ったことピラティスにハマってることホラー映画とパクチーが苦手でノラ・ジョーンズがお気に入りで几帳面なA型ってこと一...
  • 五十歩百歩

    五十歩百歩

    夕立に降られた街角スポーツ新聞を 広げて近くの軒先にずぶ濡れで逃げ込み空の雨雲を見上げるついてないこと たまにある恨んでみても しょうがないそのうち雨も 小降りになってどこかに虹も出るさ五十歩百歩 急いだって長い長い人生 大して変わらないよ五十歩百歩 生まれ 生きて向かうゴールは 誰もみんな同じ場所だろう足下で丸まる野...
  • 深呼吸

    深呼吸

    夕陽が沈むのを何度見て来ただろう長い一本道一人歩きながら春は桜の下で…夏は蝉の鳴き声と…秋は枯葉舞う中…冬は雪を踏んで…悔いはないが 涙脆(もろ)くて過ぎた季節を 思い出す度胸の奥がじんとする悔いはないが 頬に溢れるいろいろあった 我が人生よ深呼吸するように 振り返る朝陽が昇るのを何度見て来ただろう友と酒を飲んで語り明...
  • 麻友のために

    麻友のために

    体育館の隅っこ拗ねたように膝を抱えてる試合に負けて悔しいのねいつも見てる背中が小さく感じたよ麻友のために元気を出してそんな君は君じゃないからいつもみたく汗を拭きながら冗談言って一緒に帰ろうよ命より大事なボール床の上に転がっている目指した夢は終わりですか?いつかきっと応援に来いって言ったじゃない?麻友のために笑顔を見せて...
  • 骨折ロマンス

    骨折ロマンス

    陸上 ハードル 練習中つまづき転んだトラック大したことないって思っていたのに足首が腫れて来ちゃった近くの病院行ってみて調べたレントゲンものの見事に折れてたホントについてないそう思ってたけど捨てる神ありゃ 拾う神もあるさ病室 現れたクラスのマドンナ心配されてラッキーありがとう 骨折ロマンス窓辺の花が萎(しお)れるように元...
  • ドジ

    ドジ

    ドジ 失敗ばかり友達があきれてるわファーストデート時間 間違えるなんてあせっちゃうドジ 乗った地下鉄逆の方向走った遠ざかるの待ち合わせの場所からああ 急いでいるのにまたまた 私は空振りしてアウトね躓くのはなぜかな?やっちまったこのタイミング神に見放されてる間が悪いの私ってそう マイナスのオーラやっちまったバッドタイミン...
  • 猫だまし

    猫だまし

    猫だまし パンとひとつ両手を合わせて驚かす出会いがしらのこの恋はあの人が上手みたいね男の子に興味ない私だったはずなのにどこか何か違うのよ胸がキュンとしちゃったの塾で隣の席に座る私のハートは土俵際猫だまし パンとひとつ目の前で開く罠の花運命的な予感がするフェイントかけた I LOVE YOU!猫だまし パンとひとつ両手を...
  • 柊の通学路

    柊の通学路

    空気がピンと張った真冬の通学路は何にも描かれてないまっさらなキャンバスねどこかの角で出会えるかな「おはよう」なんて言えるでしょうか?朝もやの中 自転車に乗ったあなただけが気にかかるの初恋は柊に似ている白い花恥じらい風に揺れて…毎日歩いてる道の脇知らぬ間に咲いていたずっと待っているこの場所で…季節はやって来ても街並みに紛...
  • あじさい橋 ニューバージョン

    あじさい橋 ニューバージョン

    あの人と この橋のあじさいの花遠くに ゆっくりと梅雨が来て空からそっと投げた絹の糸の雨静かな街並は色あせてあの人を見送る道手をふりながら渡れる 渡れない2人が 名付けた橋渡れる 渡れないああ あじさい橋小さな この傘を開いたまま欄干(らんかん)に 立てかければ思い出の花グレイの雨雲を幾重にも着物のように 着てる空に虹の...
  • 青空を信じているか?

    青空を信じているか?

    心が雲に覆われて悲しい雨に降られた時誰もが運に見放されたと歩く気力を失うけどやがて風は向きを変えて空が白んで来るよもう一度 微笑む日が来る止まない雨はない君は青空を信じているか?あの日の眩しさを覚えているか?チャンスは巡るよ陽射しのように…月が闇夜に紛れても名もなき星は鈍く光る何かのせいにしてしまうより今は孤独に明日を...
  • ある秋の日のこと

    ある秋の日のこと

    まだ誰も来ていない教室窓際に立って校庭を見てた野球部が汗を流す朝練白いユニフォーム あなた追いかけたカーテンの中に想いを隠して柔らかな日差しと風が切なく感じる秋にはどうして誰もが恋するのでしょう?制服の上着を探すように…ハートのどこかが涼しくて人恋しくなる一番近くで気になるあなたに夢中授業中 消しゴムを落として振り向い...
  • ずっと 前から

    ずっと 前から

    風と日差しの中で走るあなたを見てた夢を追いかけているグラウンドの上に落ちる汗が眩しかったよわかり合っているつもりだった一緒に笑い 泣いたから心の上に同じ足跡ずっと 前から気づかずに好きになった熱く過ごした月日に隠れてたずっと 前からお互いに惹かれていたこの気持ちは青春の忘れもの沈む夕陽の中で並んで帰る2人いつか 話して...
  • てもでもの涙

    てもでもの涙

    降り始めた細い雨が銀色の緞帳を下ろすように幕を閉じたそれが私の初恋待ち伏せした二つ目の路地声も掛けられないまま下を向いたら紫陽花も泣いていたこんなに会いたくてもこんなに好きでも目の前を通り過ぎてくそれでも こうしてあなたを見ているこの場所からこんなに会いたくてもこんなに好きでも振り向いてさえもくれない傘 差してるのに頬...
  • 夜風の仕業

    夜風の仕業

    オレンジ色の三日月が空の端っこで拗ねているみたい電話くらいできなかったの?あなたが憎たらしいずっと 待ってたのに…今日は 仕事が忙しいことなんて私にだってわかっているけど一人きりのアスファルトは 足音が寂しすぎて空き缶のひとつ蹴りたくなる泣きたくなるほどあなたに逢いたい今すぐ この空を飛んで行きたいどうして こんなに好...
  • 川の流れのように

    川の流れのように

    知らず知らず 歩いて来た細く長いこの道振り返れば 遥か遠く故郷が見えるでこぼこ道や 曲がりくねった道地図さえない それもまた人生ああ 川の流れのようにゆるやかにいくつも時代は過ぎてああ 川の流れのようにとめどなく空が黄昏に 染まるだけ生きることは 旅すること終わりのないこの道愛する人 そばに連れて夢探しながら雨に降られ...
  • 涙のシーソーゲーム

    涙のシーソーゲーム

    涙のシーソーゲームはそう きっと 私の負けかもね今 笑ってるつもりでも瞼 じんと熱くなる涙のシーソーゲームはそう 最後の賭けだったのにこの頬に流れたものはただの強がりどんな悲しい時も私のそばでそびえ立つ木のように支えてくれた強い夏の陽射しも激しい雨も枝が両手を広げ守ってくれた違う道進むこと心の準備してたけどあなたに会っ...
  • 君しか

    君しか

    木漏れ日のオープンカフェあの席に誰かが座ってた恋人をきっと待ってるのだろう頬杖が君に似てる街角の記憶に時が巻き戻されてふいに切なくなるあれから僕は君しか愛せないんだそう他の誰かではだめなんだ何度も次の出逢いさえ避けて来た思い出が邪魔をするように…サヨナラは永遠のI LOVE YOU!黄昏の色が落ちてテーブルに灯ったキャ...
  • 青春の木洩れ陽

    青春の木洩れ陽

    いつもの坂道までゆっくり歩いたのに未来を話すにはまだ全然 時間が足りないひまわりが手を振ってる風はどこへと吹くのだろうこれから2人は別々の街で新しい生き方を探す青春は夏の木洩れ陽ほんの一瞬 眩しいもの愛しさに手を翳して心の空を見失ういつかは(僕らはここに戻って)笑って思い出そうねサヨナラ 乗せたバスがカーブを曲がって来...
  • MIDNIGHT DOWN TOWN

    MIDNIGHT DOWN TOWN

    引き潮みたいに人影引いたのは午前0時のマジック遠くクラクション聞いて乾いた舗道に1人ネオンも消えたのに心は眩しいよ視線はあなたを追ってよく似た背中数え辿ったあの日の地図真夜中ダウンタウン理由知り顔で佇む都会のロケーション真夜中ダウンタウン新しい恋誘うよ無口なままでシャッター閉まってる馴染みのCHA CHA HOUSEあ...