秋元康
「3249」思い出以上
ねえ そんな瞳で遠く見つめないで海の向こうに明日はないのに…なぜ あの三日月は涙 流さないの?夜が明ければあなたはいない波打ち際の2人は藻屑になる寄り添う足跡が消えて取り残されたこの愛しさ抱いてまだ 好きだと言ってまだ 好きだと嘘ついて最後に もう一度ひと夏のダイアリーまだ そばにいたくてまだ 離れられない胸の奥の微熱...女の子の第六感
今夜は特別な夜になりそうな気がしてるママから貰ったドレス イヤリングもしようあんまりガツガツしてちゃ軽いと思われる迎えのクラクション鳴っても 5分くらい待たせようFull moon 丸いお月さま ロマンティックDrive あなたのオープンカー空にミラーボール女の子の第六感 絶対 外れることない何か 何か 起きそうよ恋の...枯葉のステーション
枯葉が風にひらひら私の涙のように枯葉が風にひらひら心に舞い落ちて来る私 1人きりのステーション急にあなたが行けないとキャンセルされた旅行トランクの中 詰め込んだ予定屋根からはみ出したホームの先線路脇 待ちぼうけした樹木切なく 枝にひらひら勝手なあなたの背中切なく 枝にひらひら愛しさ しがみついてる夢を見失ったロケーショ...恋を語る詩人になれなくて
校庭の楡の木陰リルケの詩集をめくり唇が動いている君は今 胸の奥にどんな悩みを抱えてそよ風に吹かれるのか?遠くから気づかれずそっと守ってあげたい眼差しは君を暖かくするよ太陽恋を語る詩人になれなくて…言葉を飾るより無口な僕でいる恋を語る詩人になれなくて…ときめきは ときめきのまま野に咲く花であればいい紺色のセーラー服リボン...合格Kiss
ねえ 2人のために(Don't fall in love!)ねえ 恋はやめましょう(Don't Kiss me now!)今 そういう時期じゃないことあなたもわかってるでしょ?塾の机の隣り同士で伸びて来るその手を払うのもっと授業に身を入れなくちゃ受験まで もうあと僅かよ本当は私 先生が見ていてもあなたの誘いにOKをしち...ジェラシーのアリバイ
ジェラシーのアリバイあなたしか見えない心の奥の炎は何度消しても 燃え上がる愛しさ飛行機の最終便に 今駆け込むようにチェックインどうしても会いたいのは誰とそこにいるか確かめたくて止められなかった滑走路青い光が夜空へと誘って知らない街へと飛ぶ愚かな行動ジェラシーのアリバイあなたしか見えない疑うことで生まれる幻覚の涙よジェラ...制服の芽
冬の朝の通学路紺とグレーの厚着も吐息が白くならずにマフラーいらないと思う北風はいつしか向きを変え雲の隙間 陽射しが漏れる道の上 日向のカレンダー俯いてた人はみんな顔を上げ微笑むよもうすぐ…制服が芽を出すよ重いコートの下につくしのような新しい春が待ってる制服が芽を出すよ何かできる気がして…空に向かって背伸びしたくなる元気...Doubt!
Doubt! Doubt! Doubt!私 ホントのことを言ってないどうしようもないくらいあなたが好きなのに自分騙してる上京するなんて 突然聞かされたから「せいせいするわ」って意地悪言ったのよ喧嘩ばかりして 犬猿の仲だったけどそれはあなたのことが気になってる証拠あなたの目が少しだけ寂しそうだった無理をして微笑んでくれた...手紙のこと
君に手紙を書きました何もない平凡な便箋に何枚も…青いインクを選んだ理由は青空が好きだって 君が言ってたからでも 改まると何を書けばいいのか何だか恥ずかしくなりますねだから ぼんやりと君を思い浮かべながら話しかけてみたんです好きと(好きと)書けずに(書けずに)破り捨て何回も何回も 遠回りしました君のどこに惹かれたんだろう...仲間の歌
いろいろとあったけれど 同じ道 歩いている横顔 嬉しくなる友達の何人かが 違う道歩き出して不安になってたんだ雨が降る日も風が強かった夜も寂しがりやの僕の隣りにいてくれた愛の歌を歌おう 聴いて欲しいんだ上手くはないけど 心を込めるよ太陽のように 大きな声でずっと言いたかった いつも ありがとう輝いてたあの月も 明日のため...ピノキオ軍
「ピノキオ軍!鼻を高くして、前進!」ゼッコーチョー 近頃 私ゼッコーチョー 気分は上々ゼッコーチョー いつのまにやらゼッコーチョー この鼻 伸びっぱなしピノキオじゃん 心配ないじゃんピノキオじゃん 不安はないじゃんピノキオじゃん 弱気じゃないじゃん神が降りたよ鼻タカじゃん 突っ走ろうじゃん鼻タカじゃん 行ってみようじゃ...万華鏡
万華鏡 くるくると回しながら窓の光 集め 覗いたあの頃の少年は虜だった儚い原色の夢未完成の人生は 生き甲斐とかブランクで想像では埋められない 旅の途中大人びた友人は 「足りないのは自覚だ」と哲学的意見言って ネット見てる僕が欲しいものは愛さ与えられたものは 色がないんだ万華鏡 くらくらと目眩がする蛍光灯 見上げ 覗いた...水のないプール
教室の窓から水のないプールを眺めてたあの夏の陽射しやアブラゼミ 思い出すはしゃいでいた友の笑い声遠くに聴こえてくるよ水しぶきあげてた青春は真っ赤な夕陽の手前で影になる人はみな不器用で泳ぎ方を忘れる喜びや悲しみに足がつかずに溺れそうで…銀杏の落葉たちコンクリのプールの底を埋め次の夏 来るまで水面を待っている色が褪せた肌の...楽園の階段
イェーイ!このショーのアンコールまだまだ盛り上がるつもりなら行くぜ!イェーイ!劇場にいれば夜はいつもより長いんだ燃えよう!愛しているぜ!キスを投げるよ!私たちの夢をその手で受けてくれ!乗って行こうぜ!見つめ合おうよ!同じ時間過ごす奇跡を感じてくれ!誰も彼もハッピーにさあ目指そう 楽園の階段を…イェーイ!ステージは熱帯夜...3seconds Remix
3秒 見つめるだけで落として見せようか?おまえの愛なんて俺の思い通りさ眼差しのナイフがその胸を貫き目の前の男の虜になるよ誰もみんな望んでいる遠いどこか連れて行って欲しいと…3秒 見つめるだけで魔法に掛けようか?理性は吸い取られすぐに動けなくなる3秒 見つめるだけで落として見せようか?おまえの愛なんて俺の思い通りさ偶然の...