秋元康
「3249」屋上から叫ぶ
屋上から青空を見上げ 叫ぶ放課後は一人ここまで来て暇を潰す誰かといたって話すことが見つからない気を遣うことも気を遣われるのも苦手だよほっといて欲しいお願いだ 僕を探すなすぐ横の(マンションの)工事現場あのクレーンは(いつまで)立っているの?(辛そうだ)やりたいことと(微妙に)やれることとは(違うよ)わかってるから僕は窓...ごめんね クリスマス
ごめんね クリスマス会いに行けなくて…窓から 降る雪を見てる最後のクリスマス君が待つチャペルもし会ってたら もう一度愛してしまうよ傷つけるくらいなら嫌われた方がいいんだ時計台 進む針優しさとは何だろう?君は君らしく(望んでるものはここにはない)夢を見て欲しい(僕と付き合ってちゃダメだと思う)悲しいけど 涙拭いて歩き出す...Nobody
「I'm sorryOh well...Nothing...Nevermind」何度同じ通りを歩いてるんだ?行ったり来たり行く当てなんかないけどここはどこだよ?迷ったムカつくどんなありえないこと期待してるんだ?待っていないよ着信なんか…拒否して言い訳さえも圏外Oh Oh Oh Ohこんな時 知り合いに(知り合いに)会い...ヒールの高さ
朝の駅に電車が着く度 エスカレーターに溢れる人よモノクロの服は誰が選んだのか?就職してまだ一年では学生気分抜けていなくて自分の肩書きを忘れてしまう子どもの頃に何になりたかったか?って思い出せないのは きっと ギャップに気づきたくないからヒールの高さの分だけ 大人にはなったけど手の届かない何かがあるよあの空の真っ白な雲は...否定した未来
持ち歩いたノートに書き留めてた言葉はその時々の声にならない叫び上手に伝えられない感情みたいに罫線をはみ出して暴れて見えるよページめくる度に思い出してしまう何が正しいのかわからなくて一人 悩んだ日々だって だって そんな簡単に見つからないでしょう本当の自分きっと 何度も道に迷って 勘違いをして少しずつ近づく明日(あす)は...君に話しておきたいこと
今 僕が何よりも守りたい愛は君がくれたものだ君に言いたいことがある聞いてくれるかい?どうしても どうしても 君にだけは話しておきたいんだ何を突然言い出すの?キョトンとしながらただじっと ただじっと 僕を見つめて言葉を待っている風が木々を揺らして日差しが焦(じ)れったそうに黙っていちゃダメだよと急かす君と出会えた意味を考...甘い妄想
何度傷つけばわかるんだ あきれているよ同じ過(あやま)ち繰り返して悔やんでみても何事もないようにまた 挑んでしまうのだろう努力が足りないと本当に思ってるほど能天気なわけじゃないはず言われなくてもわかってる不公平だって…一番 楽な方法は諦めてしまうことそう何も始めなければ挫折もしないよ人は愚かなもの夢なんか錯覚なんだいつ...ピンク色の世界
ワン ツー スリー フォー変わらない毎日ばかりで暇すぎて退屈なんだ予想外の出来事は生まれてから一度もない僕たちが思ってるより面白いことはあるはずでもおそらくそれは片隅に隠れてる理屈じゃきっと 説明つかない不思議なことは起きてるんだ大人になっちゃうと疑って見えなくなる世界中がピンクに染まったらしあわせな気持ちになれるだろ...焼け木杭
何となく心がざわざわしてたのよ新しい彼に会って欲しいなんて親友に嬉しそうに言われたから嫌な予感がしたの現れたのは 私の元カレ初めましてって 知らん顔で微笑んだああ 彼だって ああ 驚いてたわこういう再会なんてありえないよねえ 昔のハートに火がついたらどうするつもり私たち愛が完全に消えてたわけじゃないし…何にも知らない彼...嘘をつく理由
優しさなんて抽象的な言葉は何となく安っぽいものだと思っていただから誰かが口にするたび中指 立てていた傷つく君を見たくない それだけだったそう どうやっても守りたいっていう衝動は初めて感じた (初めて感じた) 気持ちのようで (気持ちのようで)説明つかないんだ単純すぎるね (方法が見つからずに)今すぐに僕が悪者になるしか...アップデート
今が一番好きなのと君が突然呟(つぶや)いたそれはどういう意味なのか想像つかずに聞き返した付き合ってから半年過ぎてねえ何がそんな変わったの?ずっと アップデート愛をアップデート今日は昨日より明日(あす)は今日よりもっと 恋してるだから いつだって今が一番好きってこと君はいつでも思いつきでふいに言葉にするけれどそれがあまり...恋の終わり三軒茶屋
その角で車 止めて歩いて行くわ路地裏を抜けるにはそう 狭いからこれ以上 求めないといつからか決めてたお互いの事情ならわかってるつもりよ三軒茶屋終わりそうな恋あなたも来なくなった部屋で一人きりに慣れちゃうってああ 寂しいものね愛が整理できずに思い出が溢れかえってるまだまだ引っ越せない合鍵 持ってて私なら大丈夫よ無理をしな...