秋元康
「3249」やがて 菜の花が咲く頃
卒業旅行はパスさせてもらうよ思い出なんか浸りたくないんだこうして二人で語り合うこともきっと最後だと思うけどどんな季節も巡り巡ってまた元に戻って何事もないように…何度目かの今日を見せるだろう時は過ぎても…僕たちは(友達なのかな)それとも(恋をしてるのかな)いつの日にかわかる気がするやがて 菜の花が咲くよ春と競い合ってあの...原点
誰かに足を踏まれ痛みを感じて気づく僕も誰かの足踏んでるのだろう人混みの中 歩いてくことが嫌になってしまったアスファルトじゃなく懐かしい土の上を歩きたくなったUターン何かが終わるなら次の何か始めればいい夢から覚めるなら違う夢を見てみようか僕は原点に帰るよ誰かと競い合って何かを手にしたってやがてそれ以上に自分失った高層ビル...制服の重さ
やりたいことできず不貞腐れてくまでどんな風に僕は壊れて行くのだろう?教室の空気は澱(よど)んでいつかこんな息苦しさ 逃げ出したいって思ってたガラス窓 割り続けるより模範的に立ち振る舞い 恩赦の日を待った紙っきれの卒業証書なんかこれから先の人生で役に立つものか!制服がこんなに重たいものだなんて脱いだ瞬間 今 初めてわかっ...好きと言わせたい
会いたいと言ってるのは最近 私ばかりじゃない?何度もしつこいくらい毎日 あなたが誘って来たのに…輝いてるダイヤモンドはどこかにしまい忘れてるの?ねえ もう一度 思い出してよ昔のようにときめきましょう愛はいつも 慣れて来てしまうもの時々は確かめないとどこか行っちゃうよ絶対好きと言わせたい あなたの方から好きと言わせたい ...ダンスを思い出すまで
あれからいくつか恋して大人になったけどあの頃 踊ってたようなダンスは覚えていない風はいつも通り過ぎてどこか消えてしまう心を揺らしてもそこにはいてくれない空に浮かぶ白い雲はただ流されながら何かを言いたげに季節を見送るだけそんなにせっかちなあなたにあきれてねえ ときめきを思い出すまでこのまま愛を急がせないでよもっとゆっくり...猫になりたい
猫のように生きたい Uh~まわりの目なんか気にせずに好きなように生きたいわがままに縛られたくないのよI wanna be a catノルウェーのソファーいつもの日向欠伸(あくび)ひとつしてまた眠たくなったふいに彼が背もたれから逆さまで転がって来るから邪魔するなと足で蹴ったら オーバーにコケて行った嫌いじゃないけどそんな...抱いてみるかい?
ラララ…もう 世の中がわかってから無口になった誰かと言葉交わしても意味はなくなるそう とどのつまりはみんな 本当は孤独が好きってこと常識人間関係を無視すればいいの終電の後の寂れたBARねえ 居心地がいいでしょう?一度 抱いてみるかい?(FU FU)嫌なことを忘れさせてあげるもう飲み過ぎてるわ(FU FU)このまま潰れて...やっとここまで
やっとここまで やって来たのに道はまだまだ続いているなんて僕の夢が遠すぎるなら立ち止まらずに歩こうか?Wow wow wow...Wow wow wow...手に入れたもの 失ったものやりたいことをやって来ただけ青春時代 ノートに描(か)いた自惚(うぬぼ)れた地図に迷いながらああ なりたかった自分に今はどれくらいなれた...バーボンソーダ
何杯目やろ? バーボンソーダ今夜は少し 飲み過ぎたかもしれん昔話に頷いてくれるのはおまえぐらいしか もうおらんくなったおもろい奴とおだてられてはええ気になった井の中の蛙(かわず)よ若さってのは残酷なもんや自分だけが何にも見えへん人生 ええこと半分 悪いこと半分やっとここまで来たんや ずっと溜め込んだ運をくれやもう一杯だ...君の唇を離さない
アスファルトを激しく叩く夜の雨は感情的だすれ違った車のハイビームが心をかき乱すのか?千の言葉 入れ替えてみたって喧騒に消えてしまうよたとえそれが真実としても愛する者の急所に刺さりはしないキスのその長さで僕から伝えようどれほど本気で君を愛してるか?両手で抱きしめたら 永遠が終わるまでこの唇をもう離さない長い髪を雫が滑るど...ひまわりのない世界
君の夢を今日も見たよ広い野原を走る夢を…僕は (声を) 背中 (掛けて) 追って (みたい) 走る (けれど)揺れる (揺れる) ひまわり (ひまわり) その奥は迷路だきっと叶わない恋だって 諦めてる深層心理それでも振り向かせるために 僕はどうすればいい?ひまわりのない世界へ行こうどんな綺麗な風景だって君が見えなきゃ意...地元民たちよ
春風が道を探している雪解けの川のせせらぎ聞いて少しずつ芽を出す土の上もういいよ 太陽が答えた新しい季節がすぐに始まるよ寒さに凍えて我慢をして来たんださあ 地元民たちよロマンスの準備しよう恋人はどこかにいるはずだ同じ世代だったら 大抵は知り合いだし何よりも安心だろう恋は育った街がいいあの坂の桜 何分咲きかカーディガンだけ...Stand by you
何回も通(とお)っているのに 今まで気づかなかったこんなところに咲いていた道端の花よ突然 今日 心がハッとしたよ昨日より美しく見えたんだいつものスニーカーも僕も変わっていないのにそこで立ち止まったのは季節のせいなのか恋人はそばにいる 今はまだ友達でもきっといつの日にか 特別な人になるんだドラマティックなことなんて何も起...入り口
入り口をどこかで見つけよう(OH YEAH)新しいドアを探してみよう(ALRIGHT)今日こそは絶対 見過ごしていた何か旅の途中 気づくはずだTRY IT!FIND IT!ラララ…僕たちはそう知らないうちになぜだか歩いていた生まれた日からもうずっと疑うことなく 黙々と…どこへ向かおうが関係ないけど誰もが急いでいた太陽が...