秋元康
「3249」カーテンの柄
君はどこで何をしてるの?(あれから)眠れぬ長い夜は思い出してしまうよ Oh君は誰と一緒にいるの?(今では)月日が過ぎ去っても叫んでいるんだ Ah部屋の灯りが一瞬 消えかかって古いこの電球は 寿命なのか家具の配置も何も変わってないそんな未練がましいアパートメント恋は終わってしまったそれは理解してるけど(たぶん)愛って奴も...Soft serve
音を立てないように時間は過ぎて行くよ何かやろうとしててもすぐにタイムリミット近頃 忙しい 目が回るほど近頃 忙しい 追われてるんだ近頃 忙しい 大事なこと忘れてしまう大人になって行く度地球の自転のスピードはどんどん早くなって一日の長さが昨日より短いのかも…あっという間ソフトクリーム食べなくなったあんな好きだったのに…糖...泣きべそかくまで
ただまっすぐどこまでもあっちへ走ってったらやっぱりどこかその先に行き止まりがあるのか?山があっても乗り越えて川なら泳いで渡って深い森さえ躊躇せずに方向変えないまま一度でも決めたことは何があっても諦めたくないんだつまらない意地を張るなよって大人に言われたくない Yeahそうだあの日のやんちゃな少年よ汚(けが)れなき世界へ...言えなかったこと
偶然 君を見かけてあたりさわりない話をして時々 ぎこちなくなる僕の秘密は 何年経っても切ない痛み君の微笑みが幸せそうでなぜ僕の胸の奥 ざわついてるのか?言えなかったこと あの頃から心のどこかに引っかかったまま何年かぶりに会った瞬間言葉にしたくなるなんて今でも…運命なんて知らずに別々の道を歩いて来た時計を巻き戻したら今度...ひと夏の出来事
君のあの麦わら帽子風に吹かれ飛ばされてった列車の窓 あかね空一瞬の夏の終わりホントの兄妹みたいそう言われて育って来た君といつでも一緒にいるのが普通と思ってたでもなぜか 急に僕は手を繋ぐのが恥ずかしくなったんだ何も変わらない二人だったのに浴衣の君にハッとしてからかな君のあの麦わら帽子僕がもっと手を伸ばせたら風にそう飛ばさ...サンダルじゃできない恋
海なんかしばらく行ってない出会うならばネオンの街がいい陽灼けしても似合わないような彼らしい大人の匂いがするネクタイ緩める手つきがセクシーに見えるのはなぜなんだろう?背中のファスナー下ろすのを想像させる(その指先が)誘っている(汗ばむ熱帯夜)サンダルじゃできない恋パンプスに履き替えて抱かれましょうキスする時くらいは少しだ...センチメンタルトレイン
田園地帯走る銀色の電車がスピード落としたら(近づく駅)今日も君が乗って来るだろうか?(グレーの制服で)ポニーテールの日はテストがあるんだよね気合い入れるんだって…(噂で聞いた)少し離れ 僕はそっとエールを送ったそれは恋と呼べるような確かなものじゃなく(初めての)自分でも戸惑ってる感情だこんなに切ない朝が来るなんて今まで...“好き”のたね
恋は握力の問題アーオアー…握りしめた掌(てのひら)を君の前で開いてみる曲げた指先 伸ばし見せてあげる何もそこにはなくて戸惑ってしまうだろう大事にして来た 見えないもの確かにあるんだそう ただのただの“好き”のたね今はまだまだ ただのたね芽 芽 芽 芽が出るか 花が咲くか恋になるか簡単に“好き”と言えないよ僕はそんな軽く...波が伝えるもの
いつも この砂浜歩きながら 僕は思うAH- 波は今日まで 何回くらい寄せて返したのか?ザブーンザブーンと永遠にずっと変わらず続いているのは遥か彼方から何かを伝えたいと うねっているんだいつの日かきっと ここまで届くはず見知らぬ誰かのその願い海流に乗って ゆっくりゆっくり果てしない海を渡って来るんだ君の夢だって 波が運ん...友達じゃないか?
ああ いつもよりどこか 元気なかったから何があったのか 見てたそう 気づかれないように 明るく振る舞う君が心配だ 余計落ち込むような悩みがあるなら少しだけ僕のこと思い出して友達じゃないか こんな時は(こんな時は) こっちを見るんだ話さなくていい やさしく(やさしく) 微笑んでごらんいつでも 僕ならば君のそばにいるよああ...ある日 ふいに…
入道雲遠ざかった夏の終わり市営プールで偶然だね(偶然だね)見違えたよ(見違えたよ)大人っぽい(大人っぽい)そのノースリーブ君は誰と来たの?もう帰ってしまうの?まだ濡れた髪にキュンと切なくなったある日(ある日)ふいに(ふいに)恋は(恋は)始まるよ(始まるよ)さっき(さっき)までは(までは)ただの(ただの)クラスメイト(ク...日が昇るまで
暗闇の中 歩くみたいに道が見えなくなったの手探りして進んでみても何かに躓(つまず)きそうになる先を照らす希望という灯りを手にできたらどこへだって行けるのに…星も見えず 夢も消えた夜は臆病者のために…また 日は昇ってくれますか?明日を見せてくれますか?私の空からまた 微笑むことできますか?前向くことできますか?ゆっくり ...音楽室に片想い
夕日に染まる放課後にまだ残っている生徒たちどんな理由があるのだろう僕はただ君がいたからだ机の上 カバンがある君はどこで何してるの?音楽室に片想い君がピアノを弾いていたドアを開けずにその廊下でときめきながらずっと聴いてたこの時間だけは絶対に僕のものだ誰かを好きになることはそばにいたいって思うこと廊下を走る下級生は誰を探し...