• 筒美京平

    「1384」
  • モンテカルロで乾杯

    モンテカルロで乾杯

    そして24時間 あの都会(まち)あとに霧にしめった列車 ひとり降りた時まさか待ってるなんて にくらしいひと思いつめてる気持ち もろくターンさせるの乾杯モンテカルロ 好きよあなたが楽園シルクハットを月に飛ばして 明日は明日よ踊ってモンテカルロ 熱いタンゴで夜通し割れてしまえ 地球なんか恋は狂詩曲(ラプソディ)あれた砂漠に...
  • やさしい都会

    やさしい都会

    深夜のテレビも 終ってしまったし電話をかけて くれる人もいない枕と話して 眠ってしまおうあすの占いを 読んでから昔は一人じゃ やるせない日もあった今ではすきなの言葉もいらない街のやさしさカーテンをかえて 気分もかわる着てゆくスーツで 顔さえかわるけど恋には深入り できないたちね今も あなただけ おもってる時々むしょうに...
  • 甘い生活

    甘い生活

    あなたと揃いの モーニング・カップはこのまま誰かにあげよか二人で暮すと はがきで通知を出した日は帰らない愛があればそれでいいと甘い夢をはじめたが今では二人からだ寄せても愛は哀しい何かがこわれ去ったひとときの甘い生活よ土曜の夜には あなたを誘って町まで飲みにも行ったよなじみのお店も この町はなれりゃもう二度と来ないだろ壁...
  • オレンジの雨

    オレンジの雨

    そんなこと どうでもいいじゃないいつだって 愛してるじゃないオレンジの雨の中 ぬれてるふたりなら 火遊びと言われていい燃えるのは そのときだけの恋はいつも気まぐれ狂うほど 愛するっていい死にたいと 叫ぶのもいいオレンジの夢を見る 夜明けにどこからか しのびこむ別れの鐘逃げて行く 追いかけるほど恋はいつも 冷めたいオレン...
  • 哀しみの終るとき

    哀しみの終るとき

    誰があなたを そんなにしたのかほんとは明るい 人だったはずだ悪い男に すべてをつくしてこんなさみしい あなたになったのか死にたいなんて 言うのはおよしよ僕がいつでも そばにいるだろう哀しみの過去に 生きるのはやめてもう一度愛を 育ててみよう愛をどうして あなたはこわがる信じることさえ 忘れたの今は過ぎたことなら 涙に流...
  • 生きてるって素晴らしい

    生きてるって素晴らしい

    濡れた砂に枝で イニシャル描いた風の入り江自分の夢ポツリ 話す瞳がとても好きよこの愛に触れて 動き出す魂たち太陽のような 微笑みを待っていたの生きてるって 何て素晴らしい何てあなた 素敵なんだろう夢の重さ 手で量れる小石をひとつずつ 積み上げてゆくひたむきさで今日という時間を 重ねてゆけば何か出来るこの愛に触れて 遠ざ...
  • たそがれマイ・ラブ

    たそがれマイ・ラブ

    今は夏 そばにあなたの匂いしあわせな夢におぼれていたけれど夕立ちが 白い稲妻つれて悲しみ色の日ぐれにして行ったしびれた指 すべり落ちた珈琲カップ 砕け散って私はただ あなたの目を言葉もなく 見つめるだけさだめといういたずらにひきさかれそうな この愛今は冬 そばにあなたはいない石畳 白く粉雪が舞い踊るひきさかれ 愛はかけ...
  • ママはライバル

    ママはライバル

    ちょっと待って下さい 振り向くのは涙の跡が きえないわいつか私も 恋するのでしょうくやしいけれど 愛の奇跡に負けたの早く大人に 早くなりたい私もおかしなおかしな 私とパパとママとパパちょっと待って下さい 幸福くん私の立場は どうなるの風船みたい ゆれるこころは私のために 恋のお話きかせて早く大人に 早くなりたい私も水色...
  • 美しきチャレンジャー

    美しきチャレンジャー

    ドームにとどろく ピンの音私は投げる 力いっぱいもえる夢を かけて私は勝つの 私に勝つのひとすじの レーンを走るボールはひとつ 戦いつづけて振りむけば ひとりよ夕陽かがやく 窓の空私は祈る 力いっぱいあの人を めざして私は勝つの 私に勝つのしあわせは 道のかなたにボールは重く 苦しみをこえて歩くのは ひとりよ涙ふいては...
  • 飛んでイスタンブール Homme

    飛んでイスタンブール Homme

    いつか忘れていった こんなジタンの空箱ひねり捨てるだけで あきらめきれる人そうよ、みんなと同じ ただのもの珍しさであの日しゃれたグラス 目の前に滑らせてくれただけ…おいでイスタンブール 恨まないのがルールだから愛したことも ひと踊り、風の藻屑飛んでイスタンブール 光る砂漠でロール夜だけのパラダイス胸にかすかに沁みた 低...
  • お世話になりました

    お世話になりました

    (センコウ)鼻たれのまだケツの青い世間知らずなこの僕を怒鳴ってしかってくれた何度も今じゃこんなに大きくなりましたよ先生本当に心配かけました(KLUTCH)愛車のシートまたがれば国道が教室だった家族以外に大事な人たちできた俺よりも年上なバイクお世話になりました(TENN)あの頃2人は若かった言葉巧みに口説いていた超一級の...
  • 木綿のハンカチーフ

    木綿のハンカチーフ

    恋人よ ぼくは旅立つ東へと向う列車ではなやいだ街で 君への贈りもの探す 探すつもりだいいえ あなた 私は欲しいものはないのよただ都会の絵の具に染まらないで帰って染まらないで帰って恋人よ 半年が過ぎ逢えないが泣かないでくれ都会で流行の指輪を送るよ君に 君に似合うはずだいいえ 星のダイヤも海に眠る真珠もきっと あなたのキス...
  • ブルー・ライト・ヨコハマ

    ブルー・ライト・ヨコハマ

    街の灯りが とてもきれいねヨコハマ ブルー・ライト・ヨコハマあなたと二人 幸せよいつものように愛の言葉をヨコハマ ブルー・ライト・ヨコハマ私にください あなたから歩いても 歩いても小舟のように わたしはゆれてゆれて あなたの腕の中足音だけが ついて来るのよヨコハマ ブルー・ライト・ヨコハマやさしいくちづけ もういちど歩...
  • 魅せられて

    魅せられて

    南に向いてる窓をあけ一人で見ている 海の色美しすぎると 怖くなる若さによく似た真昼の蜃気楼Wind is blowing from the Aegean女は海好きな男の腕の中でも違う男の夢をみるUh-Ah-Uh-Ah-私の中でお眠りなさいWind is blowing from the Aegean女は恋昨夜(ゆうべ)...
  • セクシャルバイオレットNo.1

    セクシャルバイオレットNo.1

    うすい生麻に 着換えた女はくびれたラインがなお悲しいねファッション雑誌を膝から落として駆けよる心が たまらないほどフッ・フッ・フッ 色っぽいぜ男と女の長い道程もう俺は迷わないYou make me feel goodSexual Violet, Sexual VioletSexual Violet No.1情熱の朱 哀...
  • 人魚

    人魚

    アカシアの雨にうたれて 泣いてた春風の中で月が登るまでその笑顔を しぐさを いとしくて本気で思った抱いて抱いて抱いて見つめあう時は 高波のようにそばにいるだけで 自分を忘れたその激しさ その声 その胸が消えてしまった抱いて抱いて抱いてつめたい夜は 子供のようにふるえて眠る 奇跡を待って涙が枯れるその前に 星を見上げるす...
  • 真夏の出来事

    真夏の出来事

    彼の車にのって真夏の夜を 走りつづけた彼の車にのってさいはての町 私は着いた悲しい出来事が 起こらないように祈りの気持をこめて 見つめあう二人を朝の冷たい海は 鏡のようにうつしていた朝の冷たい海は 恋の終りを知っていた彼の両手をとってやさしいことば さがしつづけた彼の両手をとって冷たいほほに くちづけうけた悲しい出来事...
  • さらば恋人

    さらば恋人

    さよならと 書いた手紙テーブルの上に置いたよあなたの眠る顔みて黙って外へ 飛びだしたいつも幸せすぎたのに気づかない二人だった冷たい風にふかれて夜明け町を一人行く悪いのは僕のほうさ君じゃないゆれてる汽車の窓から小さく家が見えたとき思わず胸にさけんだ必ず帰って来るよといつも幸せすぎたのに気づかない二人だったふるさとへ帰る地...
  • せつなさのバランス

    せつなさのバランス

    タクシー去って行く音に ふと潮騒聞こえた高すぎる都会の窓に 愛はいつも不安で帰ってくあなた 背中のためらいもっと見せてほしいけれど おぼろなまま恋は片翼の 夢飛行バランスを取るのは あなたよ遠まわりしても いい明日がまた 今日と似てなければ流れてく日付カレンダーは せつなくゆれてる声だけ聞きたいと あなたがいつか電話し...
  • 吐息ばかり

    吐息ばかり

    読みかけの本を閉じランプ消しても 眠れない起き出して あの人に綴る手紙も とだえがちあなたに知らない 恋人がいると今日友だちに 聞かされたそういえば香水の 甘い移り香させていた私はあなたの なんだったのでしょうあなたは私の なんだったのでしょう吐息ばかりの やる瀬ない夜よぼんやり爪をかみ窓に出ている 月を見る二人して ...