北原じゅん
「99」ふるさとは宗谷の果てに
ふるさとは 宗谷の果てに遠くかすんで 今も尚ちいちゃな頃の 思い出のせてかすかに浮かぶ 樺太の島生れ故郷のない 淋しさを星よお前は 解っておくれ二度と帰れぬ ふるさとは今も変らず いるだろか雪の山々 氷の川よ鈴をならして 橇(そり)は走る北は遠く 北緯五十度もう帰れない ふるさとよもう帰れない ふるさとよもう帰れない ...君と歌ったアベ・マリア
風は北風 さいはての道はひとすじ ただ遠くさみしさこらえ ひとりゆくぼくの心の 思い出は君と歌った アベ・マリア遠いともしび たどりあてとびらたたいた このチャペルステンドグラス そのかげでだれが清らに 歌うのか君と歌った アベ・マリアポプラ並木は はてしなく星につづいて ひとすじにあふれる涙 このほほに胸に切なく ひ...