• 北原じゅん

    「99」
  • 夢仕度

    夢仕度

    あなたがいたから つまずかないでついてこれたわ この日までひらがなみたいな しあわせが灯りに映る 水たまりそれは それは あなた・・・・・・ついて離れず 夢支度手さぐり歩きの ひと間の暮らし夫婦茶碗に 傘ひとつ路地裏伝いの 風呂帰りふたりすすった 夜なきそばそれも それも あなた・・・・・・遠いあの日の 夢支度たまには...
  • 翁

    働く人が 大好きだから働く者の 砦となって我を投げすて 嵐を浴びる無欲無限の その愛に人は翁の 人は翁の 名を贈るがまんの文字を 笑顔に隠しよっしゃと腰を 上げるやいなや粋な捌きも 電光石火花の世直し 手だれ者月も翁の 月も翁も 背に照るそしりの中に 身を置くときも言い訳無用 誠を通す山に譬える 不動の決意いつか解って...
  • 別れの川

    別れの川

    ふり向かないで そのまんまあたしに向けた 背中を見せて別れの川を渡って行ってよ男と女の別れの夜は月もいらない 花もいらないサヨナラだけが あるだけよしあわせなんて 祈らずに他人になった まなこを見せて別れの川を 渡って行ってよ男と女の 別れの夜は夢も消えてる 情(じょう)も冷えてるサヨナラだけが あるだけよいまさら何を...
  • おんなの酔恋歌

    おんなの酔恋歌

    あなたが灯した 残り火が今夜もわたしの 胸焦(こ)がすどんなに遠く 離れてもわたしはあなたの 恋おんな淋しいわ 淋しいわひとり飲む酒 手酌の酒になみだの雨が降るああ 女の おんなの酔恋歌あなたと暮らせる 夢だけを望みに生きてる わたしです強がりだけを みちづれにいつまで待ったら いいですか切ないわ 切ないわ夜の止まり木...
  • 愛の条件

    愛の条件

    ふりむけばどこかに おぼろな影がある女ですもの恋もしました 迷いもしたわそんな昔があったとしてもあなたへの愛が 変わるわけじゃないもっともっと信じて もっと信じていのち いのち真実抱きしめて ほしいふりむけばあなたも 見せない影がある男ですもの誰かのために 生きもしたでしょそんな昔が あったとしてもわたしへの愛が 消え...
  • 男の劇場

    男の劇場

    正しい者が 勝たいでなるかそれがこの世の 真理じゃないか忍の一文字に 望みをかけてじっと出を待つ 来島瀬戸の渦も知ってる 男のロマンできないがまん するのががまん怨みつらみの 百万言は腹に収めて にっこり笑うがまん男の がまんの前に壁は崩れる 氷もとける自分の身なりに かまっちゃおれぬ後はたのむぞ 可愛い女房俺は大将 ...
  • にっぽん昔ばなし

    にっぽん昔ばなし

    坊やよい子だねんねしないまも昔も かわりなく母のめぐみの子守唄遠いむかしの物語り夢をたぐればほろほろと花もほころぶかぐや姫人のなさけがしあわせをそっと運んだ笠地蔵一寸法師はどこにいるぼくもわたしも鬼退治勇気りんりん手をつなぎ正義のための桃太郎鶴のまことの恩返したぬき分福茶をわかしうさぎ小亀とかけっくら空じゃ天女が舞を舞...
  • 情炎太鼓

    情炎太鼓

    天を揺さぶれ 情炎太鼓(じょうえんだいこ)打てば響くよ 熱くなるおんな一輪 いのちの限り燃えて咲きます 炎のようにそうさ そうさ人生 花だものの度胸ひと振り 情炎太鼓汗が飛び散る バチさばき恋と言う字を 逆さに振って生きる女の こころの空になみだ なみだ一粒 流れ星の夢をぶつけろ 情炎太鼓男まさりの あばれ打ち意地で鍛...
  • オー・サンボーイ

    オー・サンボーイ

    オー・サンボーイ 太陽の子悪には負けない 日本の心ロッテンキャンプに 育てられ撃つぞ 駆けろ 投げ飛ばせ西部の掟だ おまえはオー・サンボーイ ぼくらのイサム少年イサムオー・サンボーイ ぼくらのイサム少年イサム...
  • 戻れぬ旅だよ人生は

    戻れぬ旅だよ人生は

    生まれたことが 借りならば生きてくことが 返すこと誰でも裸で 産声あげたいらいらしたって 始まらぬエンヤコーラ 前に歩くだけ戻れぬ旅だよ人生は生まれたことが 愛ならば生きてくことは 尽くすこと誰でも笑って 泣いても来たぜくよくよしたって 始まらぬエンヤコーラ 前に歩くだけ戻れぬ旅だよ人生は生まれたことが さだめなら生き...
  • 母ちゃんの米

    母ちゃんの米

    どこの誰より母ちゃんの作った米が 一番うまい暑い陽盛り 背中を丸め田の草とりに 流した汗が 流した汗がキラリと光って いる米だ雨や嵐に 打たれても泣いたりするな 踏ん張り通せ幼なじみの 案山子のカン太しっかりやれと 励ますように 励ますように夕焼け雲が 燃える空祭りばやしを 夢に聞き黄金の波が 瞼に浮かぶ米は日本の 宝...
  • 赤い花

    赤い花

    春にそむいて散る花びらを背にうけゆこうひとり旅流れる雲のそのまたはてになにが待つのかこのおれを思い出さすな夜空の星よ深いひとみの面影を道なき道をふみしめきょうもたどる心よ強くあれゆうべ見た夢故郷のひと髪に一輪赤い花こぼれる涙とばしておくれ帰るあてないひとり旅...
  • 命くれない

    命くれない

    生まれる前から 結ばれていたそんな気がする 紅の糸だから死ぬまで ふたりは一緒「あなた」「おまえ」 夫婦みち命くれない命くれない ふたりづれ人目をしのんで 隠れて泣いたそんな日もある 傷もある苦労積荷の 木の葉の舟で「あなた」「おまえ」 あぶな川命くれない命くれない ふたりづれなんにもいらない あなたがいれば笑顔ひとつ...
  • 命くれない

    命くれない

    生まれる前から 結ばれていたそんな気がする 紅の糸だから死ぬまで ふたりは一緒「あなた」「おまえ」夫婦みち命くれない 命くれない ふたりづれ人目をしのんで 隠れて泣いたそんな日もある 傷もある苦労積荷の 木の葉の舟で「あなた」「おまえ」あぶな川命くれない 命くれない ふたりづれなんにもいらない あなたがいれば笑顔ひとつ...
  • ジャンケン ポン

    ジャンケン ポン

    ジャンケンポンよ ジャンケンポンジャンケンポンよ アイコデショグーチョキ グーチョキ グーチョキパー グーチョキパーグーはパーより よわくってパーはチョキより よわくってチョキはグーより よわくってみんなでなかよく グーチョキパー勝っても負けても アイコデショグーチョキ グーチョキ グーチョキパー グーチョキパージャン...
  • さすらい

    泣いてくれるな 流れの星よ可愛い瞳に よく似てる想い出さすな さすらい者は明日の命も ままならぬ別れせつなや 孤りになって死ぬほど好きだと 知ったのさ花を千切って 無情にすててなんで未練に しのぶのか遠い空だよ いとしい瞳呼べどこだまは かえらない恋は一度さ さすらい者が男泣きして みる夢さ...
  • 俺は天下のご意見番

    燃えているうち 鉄ならたゝけ人のこころも また同じ伊達やすいきょうじゃ うるさく言わぬ男筋金俺は天下のご意見番恋はご法度 お酒も飲むなそんなわからぬ 俺じゃないおせじばかりで 開いた花は散るも早いが散ったあとには 実がならぬ曲げていいのは 煙管(きせる)の首ですじを通すが 心意気意見無用は 勝手だけれど噛めば噛むほど金...
  • よわいものですね女なんて

    恋をして泣くなんて 愚かなことをけしてしないと おもってきてたのにあの人にめぐり逢い 心が変わりそうこの頑なさ 消えてしまいそう偽りのない人 そんな人におもえああよわいものですね 女なんて雪の舞うさい果てで 病にたおれ通りすがりの 見知らぬあの人につくされて知りました 心というものをまるでドラマを見ているみたい深く傷つ...
  • うしろ影

    幸せはいらないあなたがほしいわるい男とわかればなおさらほしいあついお酒と優しい唄で死んでゆく恋抱いてます許せないけど泣けてくる泣けてくる逃げたうしろ影いちまいの枯葉ねわたしのことは女ごころ炎やして尽くしてみてもうすい情けの衿まきだけじゃ肩が寂しい冬の窓許せないけど泣けてくる泣けてくる逃げたうしろ影流れ星見つけて願いをか...