秋元康
「3249」パッションフルーツの秘密
パッションフルーツの味ってどういう味だか覚えていないきっと初めての接吻(くちづけ)もいつのまにか忘れそうだね甘くて ちょっと酸っぱくて…そんな予想にドキドキするみんなが帰った教室でこっそり会いたいって言われたけど別に用なんてないはず二人の秘密 生まれるのかなパッションフルーツの種(たね)ってどうしてこんなにいっぱいある...どこかでキスを
初めて来たのになぜだか酔った記憶があるよな酒と煙草とアンディウォーホル隅のカウンターから視線感じて振り向く寂しがりやが目を逸(そ)らす誰かを待ってるわけじゃない偶然 扉を開けた愚かな女の物語 聞かせてあげるどこで会ったんだっけ?なぜ懐かしいんだろう?あなたのその眼差し胸が苦しくなったまるで遠い幻1回くらいはキスしたっけ...本当の自分の境界線
交差点で見失ったあの制服は人混みの波の彼方へ紺の純情飲み込まれたか?僕がもっと早く 君を追ってその腕をつかめばよかった雨に濡れずに連れて帰れた人は誰もみんな 脆いガラスの上割らないように歩いているんだ走ってはいけない ルールを守れ大人たちは声を枯らすけど境界線 超えてみなくちゃホントの自分 わからない少しだけ 君の気持...普通の水
ラーメンの丼(どんぶり)の底を箸で何度も掬(すく)いながら麺が引っかからないか ぐるぐるかき混ぜた本当はとっくにわかってる もう何にも残ってないこと俺たちの関係もいつの間にか終わっていた安っぽい合板のカウンターで(一人きりは寂しすぎて席を立つなんてできない)有線で流れる懐かしい痛み(憂歌団だって思い出したよ)心がしょっ...僕らのStand By Me
あの日 どうしてあんな遠くまで行ったのだろう?なぜか わからないけどふと思い立った線路沿い 僕らは歩いたまっすぐにどこまでも夕日が沈むまでそう 一回 試してみたかった涯(はて)まで目指せばどこへ辿り着く?言葉も出て来ないくらいに夢に疲れ果てて帰りたくなったあの日 どうしてあんなに遠くまで行ったのだろう?いつか観た映画の...自分の色
人の輪から少し離れ一人でいるのが好きだったよね仲間たちと騒いでいてもどこかふと冷静な表情をした君は自分の色をいつも持て余しながら混ざりあえない孤独を感じて遠い世界を見ていたもっと話せば 僕は君の全てを理解できたのだろうか?大きな荷物を抱えながら 未来へ歩き出す君の背中幸せになって欲しいと見送りながら思う言いたいことがあ...涙の仮面
涙は仮面だ僕は泣いてないずぶ濡れの嵐の夜に最後の君を覚えていたいやさしさじゃ守れない運命僕を引き寄せキスをしながら雷鳴と嘘に震えていた他の誰かを(そう僕以外)愛したのなら(選ぶのなら)躊躇する理由なんてない背中を向ければいい涙は仮面だ僕は泣いてない頬濡らす雨の反射だよ涙は錯覚自惚れてるのか?思い出も記憶違いだだから(何...Again & Again
ある日 突然 悲しみが生まれることってあるんだどんな晴れた青空だって 夕立は急にやって来るもし君が雨に打たれて ずぶ濡れで震えてたらきっと側で見守る人がすぐに駆け寄るだろう誰かは誰かのため 僕は君の 君は僕のため世界中が支え合って 愛で回ってる何度でも転べばいい立ち上がる 次のチャンスはあるんだ傷ついて 君はもっと強く...想像上のフルーツ
キスはレモンなんかじゃないそんな酸っぱくないもっと甘くて(甘くて)柔らかいものキスはレモンなんかじゃないどこか温かくてキュンとするもの想像上の(Chu!)フルーツ突然 抱き寄せられ近づいたあなたの唇食べたことなどないロマンスはどういう味かな?好きって気持ちちゃんと応えたかった頷くように瞳をつむったキスは秘密 私だけのち...ラスアイ、よろしく
Yeah! Yeah! Yeah! Yeah!Yeah! Yeah! Yeah! Yeah!アイ!アイ!アイ!アイ!ずっと前から彼に恋してたのに好きの一言が言えなかったある日突然 知らない女の子が横から割り込んで来たちょっと待って 私だって告白したいと思ってここで待ってたのよNon! Non! Non!ラスアイ 彼の隣...失恋乾杯
そんな澄んだ瞳で私 見つめないでごめんねなんて謝られても切なくて拗ねちゃうわ失恋乾杯! 私を振ったあなたへ悔しいけれどありがとう沈む夕陽に向かってララララ ララララ ラララ ララララCheers!そんなはっきり言われてもっと好きになった愛されている彼女のことが羨ましく思った失恋乾杯! 会えてよかった「Nice to m...正しい魔法の使い方
どんな時にこの魔法使えばいい?お願いルールを教えて自分のためじゃなくそばの大切な人のために秘密の方法で奇跡を起こすの誰か泣いてるなら何かできることないかとその手 差し伸べて…さあレッスンキュアップラパパすぐに笑顔にしてあげるキュアップラパパ想いが力になるよミラクルライト振ってやさしい気持ちでそっと見つめてれば微笑むわそ...誰にも言わないで
Hold me tight!I want you, Darlin'太陽が教室から逃げ出して日が暮れるSunset野球部のノックの音 もう聴こえなくなった文庫本を夢中になって読んでたら 流れ星だ時計の針が飛んだみたいに…誰にも言わないでどうしてここにいるか?空に言い訳するように一人 そっと呟く誰にも言わないであの人待って...あばたもえくぼもふくはうち
バラの花はどれもキレイなんて嘘よ形がダメ 色が悪い虫喰いもあるし…恋もきっと同じ当たり外れ 混ざる遊びでしょ?二股よ貧乏くじねでもなぜか (もう何も)気づかない (見えないよ)目隠しして I LOVE YOU!あばたもえくぼもふくはうち全部 好きに見えて来る世界で一番 かっこいいと思い込んでる誤解も錯覚もふくはうち勘違...天使はどこにいる?
無秩序に動いてる人混みの中僕はなぜか立ち止まって動けなくなってしまったそれぞれの目的がぶつかる道はただまっすぐ 歩くことも息苦しくなる譲れるくらい優しいわけでもなく競うほど急いでない天使はどこにいるんだ?そう僕に愛をくれるんじゃないのか?弓を引いて運命の誰かがハートを狙ってくれるんだろう?天使はどこにいるんだ?矢を放て...世界はどこまで青空なのか?
ああ 世界はどこまで青空なんだろう?ああ ここから地平の彼方に目を細めたああ どこかで誰かが泣いてはいないか?ああ 日差しがこのまま続けばいいけれど…晴れていて欲しい 澄み切って欲しい悲しみは風に流されて…何もない空を 美しい空を青空を僕は信じるああ 突然 予期せぬ嵐が来たってああ あなたは絶望なんかしてはいけない待っ...