秋元康
「3249」いつかできるから今日できる
朝の靄(もや)に差し込んだ陽の光木々の中をひたすら走ってたどこを行けば空に辿り着くのか?風は何も語りはしない君がやりたいと 始めてみたことなのに空回りして すべて嫌になったのか?違う自分になろうとしてたんだろう密かな決心はどこへ捨てた?いつかできる(できるのなら)そのうちに(今日できるよ)ここで逃げ出さないで前を向いて...不眠症
明け方近く 寝返り打ちながら何度も眠ろうとしてあきらめたああ 今 心の片隅に晴れない空があるああ そう何か充たされない焦りの雲ふかふかのベッドではもう夢なんか見られない環境が恵まれ過ぎてる何もない床の上疲れて横になりたいよ甘えてる自分に僕は辟易(へきえき)とした出て行こうここではダメなんだカーテン引いて 暗闇作っても瞼...失恋お掃除人
サササのサ…1人カラオケは別れ歌ばかり彼氏に振られて傷つき中ピザに唐揚げフレンチフライ ハニートーストやけ食いしたって立ち直れないそんな皆様に耳よりな情報電話一本ですぐに駆けつけるもう 終わったロマンスの回収業失恋お掃除しますハートを片付けましょうこぼしたその涙はちゃんと拭き取って…失恋お掃除します未練 残さぬように思...どうせ始まらない
突然すぎるよ 何年ぶりだろう近づいて来る君に 気づかなかった道を渡る時 あなただとわかっていた昔の恋見間違えないショートカットにしたのか僕の知らない君だねあれからのこと お互い空白 だったどうせ 何も始まらない今の二人だけどなぜだか 離れられずにまだ見つめ合ってるもしも 何か始まったら困るくせに思いがけぬ 再会何かが ...April
April 青い日差しの中で素顔のままの君が バスを持ってるApril 古い小さなトランク僕のイニシャルの文字 抱えているよ2人が暮らしたこの街3度目の夏が来る前に 君は出て行くWedding Bellなんて言葉には縛られたくないのと言って 意地を張った書きかけの油絵 君はふいに部屋の壁に倒しながら Good byeA...美しい狩り
美しい白馬には残酷な弓を引けロマンスに情けは命取りと知れ美しい白馬には残酷な弓を引けそう 一瞬でもためらったら誰かのものだ制服の鎧を着た少女たちが剣を構え攻めて来るぞ初めての戦(いくさ)恋の仕方さえも知らずに夢は台風の目になる遠くでいつも見ていた君のその息遣いが聴こえるよ愛は目に見えない気配風の中でふいに危険を感じて逃...SKEフェスティバル
盛り上がりたい奴は兎(と)にも角(かく)にもここへ来い!男も女もゲイも老いも若きも問わないよ集合!嫌なことがあっても今日だけは忘れてしまおう眩しい太陽の下ノリノリで行こうよこれがSKEフェスティバルみんな一緒に大きな声で歌を歌おうぜ!フリを真似して踊り明かそう髪 振り乱し 汗かいて生きているってことを身体(からだ)で感...お手上げララバイ
夜が悪い闇を連れて街の花を咲かせる頃何で私 一人きりで彷徨(さまよ)っているのだろう?恋の毒に慣れていないハート ずっと 痺れたまま何であなた 探しながらねえ 涙 瞳から溢れるんだろう?ムカついて来るWhy?まるでお手上げどうした自分?私らしくないよねOh! Oh!Why?意味わかんないチンプンカンプン誰かやさしくして...キミが思ってるより…
ここへおいで朝になったら涙 拭いて愛の世界へ自分に嘘をついていても心の底から笑顔になれないよ背負(せお)っているものすべて捨てて素顔を見せてごらん誰かのことに気を遣ってノックできないならこのドアを開けてあげようそう キミが思ってるより愛し合うっていいもんだ今 この腕で抱きしめながらそう キミが思ってるより求め合うってい...君のc/w
いつもの君は 優等生すぎて誰から見ても 別世界の人だったよ頭固くて 冗談通じないつき合うなんて 絶対 ありえないって…偶然 会ったゲーセンで一人きり熱くなって太鼓を叩いてたカップリングの君は表とは違うよねみんなが知らない顔に胸がときめいたそんな弾ける秘密僕だけ独占してる優越感に浸りながら君のc/w(カップリング・ウィズ...キンモクセイ
キンモクセイ香る頃この道をそう 歩くのが好きだどこからかふと 風に吹かれ運ばれて季節に気づくしあわせな日々続くわけじゃないちょっと凹む日だってやって来るよ人は誰でもそんな強くないたまに生きることさえ嫌になるんだ自分 見失って背中 丸めながら下を向いてトボトボと歩いたら余計にやるせなくなったキンモクセイその花はどこに咲く...恋のお縄
ちょいとそこ行くお兄さんよ何を急いでいるの?ちょっとばかり聞きたいのよ昨夜(ゆうべ)はどこにいたの?喧嘩と花火惚れた腫れたも江戸の華だよ八百八町どか~ん!恋のお縄を頂戴しろぃ!もう 浮気の証拠 上がってんでぃ!恋のお縄を頂戴しろぃ!さあ 「おまえだけ」なんて嘘はおやめ!悪い奴にゃ銭が飛ぶよ女たちは岡っ引きてててえへんだ...重力シンパシー
すぐ近くなのに離れて感じる君はバスの2つ前の席声をかけるにはちょっと恥ずかしい何度 恋をしても慣れないねカーブ曲がり身体(からだ)が傾く時その方向は同じさ君に重力シンパシー何も話せなくても確かに 今僕らはひとつになる君に重力シンパシー後ろ 気づかなくてもわかり合える日が来るよ窓が曇るほど乗客は多く君の顔が陰で見えなくな...1994年の雷鳴
あの日は空が光ってた時折 瞬(まばた)きするように少し遅れて雷鳴 そばで響いた校舎の壁に身体(からだ)を寄せて僕らは雲行きを案じた風に混じって 頬に雨粒「帰れないね」って君が言ったシャツが汗ばんで息苦しくなる確かに恋だった2人の若さは不器用で見つめ合うことさえできなくて同じ空気を吸うのがせいいっぱいだった胸の奥のその片...涙に沈む太陽
夏に燃えた恋だから灼けた肌が醒めるように誰もいない砂浜を私は一人で歩く寄せる波 白い泡思い出は もう冷たい夢はいつも中途半端最後まで見られないもの一瞬だけの花夏に燃えた恋だからキスは少ししょっぱくてそっと噛んだ唇があなたを忘れていない胸の奥 切なさをしずめたいテトラポッド愛はまるで過ぎた台風晴れた空は他人事ね記憶だけが...ハングリーライオン
Everybody, Do it!Dancing! Dancing!Are you ready?大人になったらここにおいでよみんなで遊ぼう子どもはだめだよまだまだ早いお楽しみはこれからだ大人になったらここにおいでよ一緒に踊ろう下手でもいいよ上手くなってく自然に覚えるんだパパには内緒ママにはそっと音と光の秘密の園地図にも...ハートのベクトル
海岸と平行に走る電車の窓がキラリと光る手鏡をこっちに向けてる君から僕への合図さ大好きだよ必死にペダル漕いだけど次第に遅れてくから僕を待ってていつもの駅で…一緒に帰ろうこの道を…君は電車そして僕はチャリンコで一緒に帰ろうこの道を…時刻通りに待ち合わせてハートは同じベクトル3両目の2番目のドアはモールス信号のような反射君が...バラの儀式
ナイフがそこにあっても触れることがなきゃ血も流さないでしょうあなたと出会わなかったらこんな傷ついて泣いたりしない何を (何を) 捨てて (捨てて)何を手にしたのあなた (あなた) 1人愛している女は2人なんて残酷な愛という名の儀式未来 どちらか ひとつ切り落としましょうなんて素敵な真実の確かめ方とても愛おしいバラを並べ...ほっぺ、ツネル
私 キレイ?私 カワイイ?本音 そっと聞かせて!私 キレイ?私 カワイイ?そう頷くまであなたのほっぺをツネル誰に何と言われたとこで譲れないわなぜならあなただけが私の世界なのよすべてLove is…愛はいつでも自由よお好きなように答えて目と目合わせて お互い正直になろう私 キレイ?私 カワイイ?嘘を言っちゃ怒るよ私 キレ...未来が目にしみる
こんな夜明けを眺めるのはたぶん 初めてだ絞り出された青い絵の具溶かすように空が広がってく人は決心した時に見えるものが変わるんだいつも同じ朝なのに目にしみてもちゃんと見ろよどんな眩しくてもあれが未来なんだ目にしみても世界は待っているなぜだろう?涙が溢れる悲しいことは何もないだけど 切なくて陽が昇って行くあの空を見てるだけ...