なかにし礼
「636」恋の奴隷
あなたと逢った その日から恋の奴隷に なりましたあなたの膝に からみつく小犬のようにだからいつもそばにおいてね邪魔しないから悪い時はどうぞブッテねあなた好みの あなた好みの女になりたいあなたを知った その日から恋の奴隷に なりました右と言われりゃ 右むいてとても幸せ影のようについてゆくわ気にしないでね好きな時に思い出し...天使の誘惑
好きなのに あの人はいない話相手は 涙だけなの幸せは オレンジ色の雲の流れに 流れて消えた私の唇に 人さし指でくちづけして あきらめた人ゴメンナサイネ あの日のことは恋の意味さえ 知らずにいたの砂浜で 泣きまねするとやさしい声が 流れて来るの思い出は オレンジ色の雲のかなたに 浮んでいるの私の唇に 人さし指でくちづけし...わが人生のハーフウェイ
気がついたら中年 人生の半ば髪に白髪もチラホラ お腹も出てきたよ妻は勿論一人 子供は二人人並みに幸せな 暮らしをしてるつもりだよたまにはおもてで 恋などするけど決して気まずい 事件にならない臆病だからじゃ ないんだよ妻や子供を 愛しているからなんだよハーフウェイ ハーフウェイわが人生のハーフウェイ毎朝 鏡で見る俺の顔ち...