• なかにし礼

    「636」
  • 再会

    再会

    久しぶりね お幸せですか元気そうな 顔色をしてるあの人ね この私からあなたのこと 奪った人は仲のよい あなたたち二人見ていると やけちゃうなやはり嬉しいけど 笑えないものね思いがけない 再会あなたたちの 新しい恋のために 乾杯この私は あの日以来ずっと一人一度だって 男の手に抱かれてなど いないわ可哀そうと 思うのなら...
  • 時には娼婦のように

    時には娼婦のように 淫らな女になりな真赤な口紅つけて 黒い靴下をはいて大きく脚をひろげて 片眼をつぶってみせな人さし指で手まねき 私を誘っておくれバカバカしい人生よりバカバカしいひとときがうれしい ムーム ムーム……時には娼婦のようにたっぷり汗をながしな愛する私のために悲しむ私のために時には娼婦のように 下品な女になり...
  • 浮気ならいいわ

    浮気ならいいわ 遊んでらっしゃいどうせ止めたって あなたは行くひとだから浮気ならいいわ 泣いたりしないわテレビでもつけて 退屈しのぎをするわ愛しているんです 私あなたを時々チョッピリ 悲しいけど ほとんど倖せ好きになってもいいけど 愛してはいけませんあなたのその愛は 私だけのものだから浮気ならいいわ お財布もったのカッ...
  • 恋のためなら

    雨が降るわ 窓をぬらしこの私の胸を ぬらすように恋のためならどこまでも純になれるの女ってやさしくなれるのよ来ない電話を待ちつづけ無駄に一日 過ごしてもあなたを恨まない雨が降るわ 窓をぬらしこの私の胸をぬらすようにだから雨の音でベルの音を聞き逃がしたそんな気もするのよ恋のためなら なんだって出来てしまうの 女ってもちろん...
  • 東京かくれんぼ

    強い化粧が くせになり派手な衣装が くせになり夜の名前を 何度もかえて本当の自分が 見えなくなった銀座 赤坂 六本木私 東京かくれんぼ酒に溺れた ふりをして客に甘えた ふりをしてあなた恋しい 思いを殺し面白おかしく 流れて生きる上野 浅草 池袋私 東京かくれんぼどこで生きても 夢に見る何をしてても 夢に見るあなた愛して...
  • 愛妻宣言

    さんざ遊んだ 結論は妻が最高と 言うことさ恋をするなら 女房にかぎる妻を愛して 何悪い妻よ 妻よ 旅に出ようかな春はさくらの 名所たずねて汽車に乗るのも 悪くない惚れて 一緒になったのにもっと可愛がって なぜやれぬ恋をするなら 女房にかぎる俺の好みの 女だね妻よ 妻よ 旅に出ようかな夏は日本の 祭り追いかけ渡り歩くも ...
  • 東京砂漠のかたすみで

    夜の寒さを 酒でまぎらす穴のあいた 俺の心よ愛に飢えてる すきま風なら私の手で 止めてあげたいいいのかい 俺は不器用で遊びができない私もよ一度愛したら あともどりしない似たもの同志の二人なら同じ色の夢を見るだろう東京砂漠かたすみのめぐり逢いかぞえきりない 恋をしたけど胸の傷が ふえただけよ人を愛して泣いた涙はくちづけし...
  • 東京たずね人

    着物姿を 見たという黒いドレスを 見たという風の噂は東か西か逢いたさつのれど 途方にくれて銀座 赤坂 六本木お前 東京たずね人酒に溺れていたという客に甘えていたという胸の傷なら 今すぐ俺が治してやるのに それさえ出来ぬ上野 浅草 池袋お前 東京たずね人どこで生きても 夢をもて何をしてても夢をもてさがし出したら この手に...
  • 蝶は飛ばない

    あの日から空には黄色い蝶々が消えはてたあの日からなんだか悲しい毎日さ愛してるふりして時々涙を流したり愛されたふりしてくちづけ交してるそんなむなしさが 雲より重く空をかくして 蝶々は飛ばない飛ばない 飛ばないあの日から空には黄色い蝶々が消えはてたさがしても待っても帰って来なかったそんなむなしさが 雲より重く空をかくして ...
  • ホテル

    ホテル

    手紙を書いたら 叱られる電話をかけても いけないホテルで逢って ホテルで別れる小さな恋の幸せごめんなさいね 私見ちゃったのあなたの黒い電話帳私の家の電話番号が男名前で 書いてある奪えるものなら 奪いたいあなたそのために誰か 泣かしてもいい奪えるものなら 奪いたいあなた一度でいいから あなたの肌に爪をたてたいあなたは私の...
  • 浮気ならいいわ

    浮気ならいいわ 遊んでらっしゃいどうせ止めたって あなたは行く人だから浮気ならいいわ 泣いたりしないわテレビでもつけて 退屈しのぎをするわ愛しているんです 私あなたを時々ちょっぴり 悲しいけどほとんど幸せ好きになってもいいけど 愛してはいけませんあなたのその愛は 私だけのものだから浮気ならいいわ お財布もったのカッコ悪...
  • 二つに一つ

    お茶も 食事も 酒もとばしてすんなりホテルで 休もうかあいさつがわりに 名刺がわりに結ばれてみるのも 悪くないめんどうくさいじゃないか恋のプロセスなんて好きか 嫌いか 好きか 嫌いか二つに一つ男と女の本当の恋は抱きあったあとではじまる洋服ぐらい 自分で脱ぎなよ愛する気持ちが あるのならくちづけしたまま 腕をまわしてファ...
  • TOKYOワルツ

    脱いだヒールを 両手にさげて裸足で街を歩きます赤や青 むらさきの ネオンの地獄にのみこまれ 迷子になって しまいたい愛しても 愛しても 不幸ばっかり続くなら女なんかやめたい 男が悪い 東京が悪い負ける女がなお悪い 三拍子そろった 東京ワルツ三拍子そろった 東京ワルツ仲間はずれにされた気分で 知らない店でのんでます左手に...
  • 太陽の剣

    あなたのハートを 射止めたい狂おしい太陽の剣で愛のしるしを捧げよう燃えたぎる 太陽の剣を あなたに(あなたを) 抱きしめて(あなたを) 愛して(あなたに) 命をかけようぼくのものに したいのさ泣きぬれる太陽の剣で あなたを(射止めたい) あなた あなた あなたを(あなたを) 抱きしめて(あなたを) 愛して(あなたに) ...
  • 夜明けに消えた恋

    シャー ララ ララララーラシャー ララ ララララーラシャー ララ ララララーラ アー夜明けに恋は 消えて行くものさ七色の星くずが 消えるように夜明けに恋は 消えて行くものささよならの ため息が 残るだけ(With me,) in the morning(With me,) on Sunday morningあなたをなく...
  • 涙と雨にぬれて

    涙と雨にぬれて 泣いて別れた二人肩をふるわせ君は 雨の夜道に消えた二人は雨の中で あついくちづけかわしぬれた体をかたく 抱きしめあっていたね訳も言わずに 君は さようならと 言った訳も知らずに ぼくは うしろ姿を 見てた恋のよろこび消えて 悲しみだけが残る男泣きしてぼくは 涙と雨にぬれた訳も言わずに 君は さようならと...