• なかにし礼

    「636」
  • 出来るかい?出来るかい?

    出来るかい?出来るかい?

    口ぐせなんだ お前の愛しているはそのくせ 他の誰かに目を奪われる嘘じゃないというなら 証拠をお見せよ出来るかい? 出来るかい?裸になること出来るかい? 出来るかい?僕の目の前で口ぐせなんだ お前のさよなら いやはそのくせ キスも許さず逃げてくいつも嘘じゃないというなら 証拠をお見せよ出来るかい? 出来るかい?裸になるこ...
  • 涙のあとに微笑みを

    涙のあとに微笑みを

    涙のあとに微笑みを暗く果てない 夜の終りに涙のあとの 微笑みを長く続いた 道のはずれで忘れようよ 忘れようよつらい昨日なんかふりむかずに ふりむかずにいつも夢を見よう君と 君と 君と涙のあとに 微笑みを雨のあがった 空を見上げてぼくのそばに ぼくのそばにいつも君がいるよ愛しあって 愛しあって強く生きてゆこう君と 君と ...
  • 復活

    復活

    今 僕はよみがえる 君の愛をうけて今 僕はかけてゆく 君の胸の中へ青い空の下を 谷川を涙ふりまきながら服を脱ぎ捨てて 裸でまるで子供のように今 僕は受けとめる 君のその身体(からだ)を今 僕は感じてる 生きている喜び今 僕はよみがえる 君の愛をうけて今 僕は仰ぎ見る 君の目の光を鐘を 打ち鳴らそう君のため 谷に聞こえる...
  • みれん心

    みれん心

    純な女の ながした泪の数は夜空の 星より多いと 言ってたあの子今でもあの店に つとめているのかそれとも嫁いで 行っただろうか久しぶりだな 北の町さいはては逢いたいな あの人にもう一度純な女の ながした泪のあとをたどって 夜汽車にゆられて はてない旅路今でも口紅を つけずにいるのかそれとも酔うことを おぼえたろうかやけに...
  • 昭和おんなブルース

    昭和おんなブルース

    あなたの子供が ほしいのと泣いて背中に すがりつく見栄も誇りも 捨てました可愛い女で いたいから生まれて初めて 見せました化粧おとした この素顔嘘も秘密も もうないわはだかの私を 見てほしい情がからむと つらいから捨ててゆくなら 今のうち返してほしいと 言わないわどの道あなたに あげた夜幾度か男に 捨てられて幾度か男に...
  • 波止場女のブルース

    波止場女のブルース

    あなたの生命(いのち)の 半分になってはなさず どこまでも女ひとりが どうして生きる情けあるなら 捨てないで死んだ真似して ひき止めた女心を 責めないで一度でいいから 甘えたかった波止場女の ブルースよ他人同士に なるまえにせめて最後の くちづけを嘘でもいいから 好きだと言ってだましつづけて ほしいからからむテープを ...
  • 涙の日曜日

    涙の日曜日

    君のいない この町を離れあてのない 旅に出よう行くえ知れぬ 夜汽車の笛がこの僕を さそうから涙をどこに すてに行こうとめどなく頬を ぬらす涙を君がいれば 楽しいはずの雨のふる 日曜日君のいない この町を離れはるばると 夢を見よう涙かれて のぞみは消えても思い出は くりかえす涙をどこに すてに行こうとめどなく頬を ぬらす...
  • 愛の美学

    愛の美学

    楽しい一日よ もう一度こい死のような幸福よ 早くこい嵐の去ったあとでわたしは傷を抱きしめた嵐の去ったあとでわたしは愛を知りそめた吹きすさぶ風に刺されて苦しみに涙を流す野バラのように眠られぬ夜は長い眠られぬ夜は長い嵐の去ったあとで光の綾も消え果てた嵐の去ったあとでわたしは闇に残された爪あとを指でたどってため息の香りも甘い...
  • 夜と朝のあいだに

    夜と朝のあいだに

    夜と朝のあいだに ひとりの私天使の歌をきいている死人のように夜と朝のあいだに ひとりの私指を折ってはくりかえす数はつきない遠くこだまをひいている鎖につながれた むく犬よおまえも静かに眠れおまえも静かに眠れ夜と朝のあいだに ひとりの私散るのを忘れた一枚の花びらみたい夜と朝のあいだに ひとりの私星が流れて消えても祈りはしな...
  • 青春時代

    青春時代

    美しすぎる人よ 君は 君はぼくの手で涙をふいて 消えてゆくうしろ姿明りのとぎれた道に かくれて見えない君の遠ざかる靴音だけを じっと僕は聞いてたこれが青春時代の甘い心の痛みの音か何かが終って そして何かがこわれて 落ちた! あゝ美しすぎた人よ 君は 君はくちづけの余韻の中で 泣いていた白い肩よ悲しくほほえむ君の うなじ...
  • 青春ノート

    青春ノート

    ベージュ色の落葉を 一つ二つ並べながらぼくは君の名前を 朝の舗道に書いた鳩にえさをあげてる そんな君のスケッチしたぼくのノートブックは 今も書きかけのまま青春に傷ついて季節は流れすぎて君のいないこの胸を風が吹きぬける人はみんな誰でも 生きるために苦しむものだから君の愛を 大切にしたかった雨や風でペンキの色もはげたベンチ...
  • 男の艶歌

    男の艶歌

    天にもらった 財宝(たから)の山を棄てて悔いない 友がいる時代おくれと 笑われようと義理と人情と 浪花節それが男の 花絆(はなきずな)路地にかくれて 見送るあの娘(こ)俺はあばよと 背なで言う恋に少しは 似ているけれど切れば血の出る 侠気(おことぎ)は女なんかにゃ わかるまい俺が花なら お前は風だそして命は 春の夢男同...
  • 天の川情話

    天の川情話

    出雲崎から 荒海見れば遠くにかすむ 佐渡ヶ島今ごろあなたは 手紙をよんで別れに気づいて いるでしょう佐渡は 佐渡はいよいか住みよいかせまい町ゆえ 島ゆえに私の恋には つらすぎたこの身のぞまれ 嫁ぐのならばあなたと決めて いたけれど私の願いは 叶わぬ願い女が泣いたら それですむ佐渡は 佐渡はいよいか住みよいか両津みなとで...
  • いとしのジザベル

    いとしのジザベル

    貴女の面影 忘れはしないシャネルの香りは 今も残る恋 消えた恋 帰らぬ昔の日よ恋 燃える恋今でも心はあつい愛していたのに愛していたのにジザヘル ジザヘル ジザヘル貴女はいない貴女を想えば 夜霧の街にシャネルの香りが 流れてくる恋 甘い恋 涙も夢も甘く恋 遠い恋 呼んでも夜空は暗い帰らぬ貴女を 帰らぬ貴女をジザベル ジザ...
  • 陽はまた昇る

    陽はまた昇る

    あきらめない あきらめないあきらめない あきらめない君だけだよ 君だけだよいつまでも待つのさ今日も又暮れたけど空に陽はまた昇るあきらめない あきらめないいつまでも待つのさ今日も又暮れたけど空に陽はまた昇るあきらめない あきらめないあきらめない あきらめない僕さびしい 僕さびしい君 逢いたい 君 逢いたい明日こそ帰ると信...
  • 花の散りぎわ

    花の散りぎわ

    花は何故散る 何故風に舞う花の散りぎわ 見せるため俺は何故泣く 何故泣きぬれるきっと最後に 笑うため金もなければ 恋さえないが書を読む眼には 夢がある花の青春 短い命雪は窓辺に 薄明かり花は何故散る 何故風に舞う花の命を 惜しむため何故に血は湧く 何故血はさわぐ悔いぬ青春 送るため遠い道こそ 歩いてみたい散った花びら ...
  • 鍵を捨てたの

    鍵を捨てたの

    部屋の鍵を 捨ててしまったのあなたをもう 帰したくないの叱らないで 叱らないで この私を二人だけの 二人だけの 時がほしいドアを閉めたままであげるものは 何もないけれどタバコに火を つけて上げましょう笑わないで 笑わないで この私を愛するほど 私は今 小さくなる嫌わないで 嫌わないで この私を終りのない 終りのない 愛...
  • 燃える手

    燃える手

    別れはいずれ来るものと知っていたけど 今はいやなのあまりに 突然すぎるからあまりに 私がかわいそうせめて1時間 わずか15分ロウソクの炎にかざした私の手が 手が燃えてるあいだ だけでいいいたむ私の そばにいてたえる私の そばにいてたとえ苦しみ多くとも燃えるこの手は 生きているのかなえて さいごのお願いをかなえて ...
  • 私という女

    私という女

    こぬか雨に 芯まで濡れて消えたあなたは 何処にいるのああ 心変りさえああ 愛のひとつなの信じていいなら 待てと教えて私という女に膝を重ね 坐った椅子がひとり揺れてる 影をのせてああ 忘れるためにはああ 何をすればいい愛していたなら せめて教えて私という女に似合いすぎる 最後のルージュぬればあなたの 匂いがするああ 泣い...
  • 別れても愛して

    別れても愛して

    雨だれみたいに涙のしずくが心にふりかかる悲しい夜はどうぞあなた逢いに来て何も言わず手をのばしそっとふいてほしいのよ泣きぬれた私の頬無理だと知りつつわがまま言わせておねがい別れても愛してほしい私を私の泣き声聞こえますかあなたを呼んでいるこの声がくやんでいるのよさよならしたことおねがい別れても愛してほしい私を背中が寒くて夜...