• 筒美京平

    「127」
  • モンテカルロで乾杯

    モンテカルロで乾杯

    そして24時間 あの都会(まち)あとに霧にしめった列車 ひとり降りた時まさか待ってるなんて にくらしいひと思いつめてる気持ち もろくターンさせるの乾杯モンテカルロ 好きよあなたが楽園シルクハットを月に飛ばして 明日は明日よ踊ってモンテカルロ 熱いタンゴで夜通し割れてしまえ 地球なんか恋は狂詩曲(ラプソディ)あれた砂漠に...
  • 甘い生活

    甘い生活

    あなたと揃いの モーニング・カップはこのまま誰かにあげよか二人で暮すと はがきで通知を出した日は帰らない愛があればそれでいいと甘い夢をはじめたが今では二人からだ寄せても愛は哀しい何かがこわれ去ったひとときの甘い生活よ土曜の夜には あなたを誘って町まで飲みにも行ったよなじみのお店も この町はなれりゃもう二度と来ないだろ壁...
  • 哀しみの終るとき

    哀しみの終るとき

    誰があなたを そんなにしたのかほんとは明るい 人だったはずだ悪い男に すべてをつくしてこんなさみしい あなたになったのか死にたいなんて 言うのはおよしよ僕がいつでも そばにいるだろう哀しみの過去に 生きるのはやめてもう一度愛を 育ててみよう愛をどうして あなたはこわがる信じることさえ 忘れたの今は過ぎたことなら 涙に流...
  • 美しきチャレンジャー

    美しきチャレンジャー

    ドームにとどろく ピンの音私は投げる 力いっぱいもえる夢を かけて私は勝つの 私に勝つのひとすじの レーンを走るボールはひとつ 戦いつづけて振りむけば ひとりよ夕陽かがやく 窓の空私は祈る 力いっぱいあの人を めざして私は勝つの 私に勝つのしあわせは 道のかなたにボールは重く 苦しみをこえて歩くのは ひとりよ涙ふいては...
  • 吐息ばかり

    吐息ばかり

    読みかけの本を閉じランプ消しても 眠れない起き出して あの人に綴る手紙も とだえがちあなたに知らない 恋人がいると今日友だちに 聞かされたそういえば香水の 甘い移り香させていた私はあなたの なんだったのでしょうあなたは私の なんだったのでしょう吐息ばかりの やる瀬ない夜よぼんやり爪をかみ窓に出ている 月を見る二人して ...
  • 愛よ、おやすみ

    愛よ、おやすみ

    「風と共に去りぬ」なんか読みかけてまたとじて何でかしら眠れないのあついものつかえてる みたい……あの人が 好きだって私だけ 好きだっておばかさんね ためらった私愛よおやすみ そこで見ててねひとりがこわいのよ あれからそれはみんな誰のせいよやるせなさおぼえたの少女みたいな赤いパジャマもう袖をとおさない つもり……あの人が...
  • おしゃれな感情

    おしゃれな感情

    たとえばあなたと ギンガム・チェックおそろいチェックでたとえばあなたと おぼえたフォークおそろい唄ってあるいてみたいのよ あるいてみたいのよおしゃれな街角一から十まで あなたと同じ 私が好きなの恋って不思議なものよね私が突然私で なくなるのたとえばあなたが お砂糖二つやっぱり二つでたとえばあなたが フランス映画やっぱり...
  • 感傷的

    感傷的

    たそがれのピアノの音 なぜかさみしくて手をとめてためいき ついてる私この気持 恋かしらこのいたみ 恋かしら思い悩むだけで わからない好きよ いってみようかな好きね きいてみようかなむらさきの日ぐれは ひとりきりめかくしを されたような私 涙ぐむ真夜中に書く手紙は なぜか人恋し青ざめたインクが にじんで見えるこの気持 恋...
  • キャンパス・ガール

    キャンパス・ガール

    芝生で寝そべるあなたに私はメロディ そっと口ずさむそよ風みたいな口づけおでこにしたけど 誰も気がつかないの青空につばめがおどってうす紅の花びら こぼれた雰囲気だわあなたと私が 心を通わすにはあなたが好きよと告げたら二人の間に 何が起こるでしょうあなたが好きよと告げたら二人の間は 急に近くなるでしょう読みかけの詩集のペー...
  • 月のしずくで

    月のしずくで

    私があの時泣いたのは悲しみじゃ ありません多分あれはあの夜の 白い月のしずくよ大好きなあなたから くちづけをされたのに何故に悲しみなど あるでしょう私があなたを好きなのは少しでは ありませんからだ中が涙で 出来たような毎日逢いたくて逢えなくて ただひとりうずくまり何故にしあわせなど あるでしょう逢いたくて逢えなくて た...
  • 青空は知らない

    青空は知らない

    逢いたい とても今でも僕は 別れた人達に輝く丘を 幸せそうに子供が家へ 一人かけてゆくよ青空は何も 何も知らない悲しみのつづく 一人旅よタバコをくわえ 想いにふける涙をこらえ 僕は空を見るの心の中に 見えるよ僕があなたの胸に 帰る時のことが青空は何も 何も知らない悲しみのつづく 一人旅よ帰れることを信じて今日も見知らぬ...
  • 運がよければいいことあるさ

    運がよければいいことあるさ

    今日までは ふたりは友達運がよければ 明日は恋人と呼べるさ地下鉄の中で ふりかえった君の笑顔に心が何かを感じたんだよそうさ この広い世界にそうだ 恋人は君だけひとりさ今日までは ふたりは友達季節はずれの恋にも必ず幸福 来るよそうさ この広い世界にそうだ 恋人は君だけひとりさ今日までは ふたりは友達勇気を出して 愛する君...
  • 幸福への招待

    幸福への招待

    きっと幸福に できると思ったら車を走らせ 迎えに行くよだから今は 泣かないで強く生きて ほしいのさはなればなれも その日のためさたとえその日が遠く 淋しい毎日でもいつか必ず来るよ悲しみ忘れられる明日がきっと幸福に できると思ったら夜明けを待たずに 扉をたたくよ何かひとつ 君のため胸に抱いて 生きたいさがまんするのも そ...
  • 悪っぽい人だけど

    悪っぽい人だけど

    悪っぽい人だけど あなたが すきだったわ強がって いたけれどなぜか さみしい横顔だったのほこりの舞う店で ビートルズのうたきいていたあのとき 話しかけたのはたいくつだったのね よくあることだわ悪っぽい人だけど あなたが すきだったわ目の中に みつけたのあなただけの 悲しみのかげ陽ざしのない町で やせこけた鳩をみてたあの...
  • 京都・神戸・銀座

    京都・神戸・銀座

    川の流れに せつない影をうかべて恋は しのびよるあなたの好きな 東山街の灯りが ゆれている京都の夜のしのび逢い しのび逢いあなたの気持ち たしかめたくて泣いてしまった 雨の中はじめてわたし 知ったのよ涙でひらく 花びらを神戸の夜のしのび逢い めぐり逢い愛した人が 冷たいときはため息だけで 生きているお願いだから 今日か...
  • センチメンタル・ブルー

    センチメンタル・ブルー

    アー 窓硝子の向うはベイ・シティー ブルーの夕闇アー もう海から吹くあの風も 顔なじみになりそうさアー 今どうしているあなたは 霧がふる都会(マチ)列車のあと追ってきたあの日が懐しくてアー アーかもめが啼くレストランに とびこんでひとりにがい別れ またグラスにうかべれば なみだがBabe I'm Gettin' Ove...
  • 二時から四時の昼下り

    二時から四時の昼下り

    地下鉄駅の階段のぼって 街に出て見上げるビルの時計の針は いつでも2時ああ きょうもまた あなたのああ 燃える手に 抱かれるああ つかの間のこの時 私は生きてるさめたコーヒー あなたと並んで飲みながら窓から外を 見てると走る車昼下りの恋よ地下鉄駅の階段降りて ホームに立つ壁にかかった時計の針は いつでも4時ああ きょう...
  • 潮風のサーファー

    潮風のサーファー

    サン・ライズ サン・セットあなたにサン・ライズ サン・セット会わせてささいな出来事で 別れてしまったのお互いに 感じてた 恋の予感にそむいてGive me your heartあの日の潮風は 忘れ上手ね私を抱きしめた 優しいサーファーあきらめてみせるわと誓う波間 帰らないあなたなのサン・ライズ サン・セットもいちどサン...
  • 怪物くんの子守歌

    怪物くんの子守歌

    なかずにおねんねするざます心よきうた声でがんすフンガーフンガー フガフンガーおまえたちの歌はひどすぎるぞいいか子守歌てえのはこう歌うんだいねむれ ねむれ さっさとねむれぐずぐずいわずに さあねむれ草木もグーグー うしみつタイムキョロキョロしないで 目をとじろあけたら指を つっこむぞスヤンコ スヤンコ スーヤラスーネロ ...
  • 可愛い嘘

    可愛い嘘

    好きなの 可愛い嘘 ラヴュー・ラヴュー貴方だけ 愛しているわ ラヴュー・ラヴュー電話が ジンジンなっている今夜の私は 女神なの オー ラヴュー・ラヴュー貴方の女神約束 デイトがしたい ラヴュー・ラヴュー二人きり お酒をのむわ ラヴュー・ラヴュー電話が ジンジン呼んでいる私のみりょくに 泣くわ オー ラヴュー・ラヴュー貴...