• 筒美京平

    「127」
  • 初恋のメロディー

    初恋のメロディー

    これが最後の接吻なのにあなたは何をためらうのかしらこれがお別れ ドライブなのに二人で何をためらうのかしらすてられたのは くやしいけれどせめて今だけ この胸をあたためてこれが最後のドライブなのに私のお家はすぐそこなのに白い波止場に車を止めて暗くなるまでそばにいてほしい貴男のタバコに火をつけましょう愛の終わりを待つあいだだ...
  • 愛の花咲く頃

    愛の花咲く頃

    たそがれの空に 浮かぶ翼が私の愛を あなたにはこぶあなたにはこぶ昨日届いた 見知らぬ国の花の香りに あなたをしのぶあなたをしのぶ忘れないでね 一人ぼっちの私霧にしずんだ 涙のエアーポートあふれるほどの 祈りをこめて空の彼方の あなたに愛を愛をささげる忘れないでね 一人ぼっちの私霧にしずんだ 涙のエアーポートあふれるほど...
  • スリランカ慕情

    スリランカ慕情

    他愛いのない いさかいならこんな遠くまで きっと来ないわ蒼い風が 流れる街裸足の少年 小さな手を出すのlove sick journeyそれじゃあんまり淋しいじゃないlove sick memory一人で旅する 女の心愛想づかしも 生がわき想い出追いかけ 血の果てまでも例えば はるか スリランカ眠けよけの シナモン・テ...
  • 美しきチャレンジャー

    美しきチャレンジャー

    ドームにとどろくピンの音私は投げる 力いっぱいもえる夢をかけて私は勝つの 私に勝つのひとすじのレーンを走るボールはひとつ 戦いつづけて振りむけば ひとりよ夕陽かがやく 窓の空私は祈る 力いっぱいあの人をめざして私は勝つの 私に勝つのしあわせは 道のかなたにボールは重く 苦しみをこえて歩くのは ひとりよ涙ふいては どこま...
  • 女の指輪

    女の指輪

    好きだと言って 別れていった あの人が私に残した 小さな指輪さみしい時 悲しい時 思い出すの涙によごれた 真珠の指輪愛されたいの もう一度そうよ 好きだから 生きていけるのね女ひとり あなたを待つこんな夜が つかの間の夢ならば幸せなのに風が運んだ あなたの噂 とてもつらい私の心に あなたがいるからうれしいこと 楽しいこ...
  • 今日からひとり

    今日からひとり

    私の腕から あの人が逃げる愛したひとから きらわれた私無理に タバコをふかすけど思いきれない 恋心何がいけないの 気まぐれなひとね涙もいじらしい 私なの愛をありがとう 昨日までの人ひき止めたけれど 二度と帰らない女ひとりで くらすには淋しすぎるわ この部屋は友達がいれば 悲しみまぎれる涙もいじらしい 私なのいつかまた逢...
  • 知りたくないの

    知りたくないの

    あなたの過去など 知りたくないのすんでしまったことは 仕方ないじゃないのあの人のことは 忘れて欲しいたとえこの私が 消えてもいわないであなたの愛が まことならただそれだけで うれしいの愛しているから 知りたくないの早く昔の恋を 忘れて欲しいのあなたの愛が まことならただそれだけで うれしいの愛しているから 知りたくない...
  • 雨に消えた恋

    雨に消えた恋

    雨がひとしずく ガラス窓をはう朝が音もなく この部屋に来た指をからめて 一晩過ごした愛しい姿は 消えていた君はもう 君は還らない泣いて叫ぶ 僕のこの手に人のさざめきが 軒下を行く消えたストーブの 暖もりもさめ顔をうづめて 眠ったソファにわずかに匂いが 残るだけ君はもう 君は還らない泣いて叫ぶ 僕のこの手に君はもう 君は...
  • こころの叫び

    こころの叫び

    傷つくのがこわいからといってこのままにはしたくはない何かが今ぼくの胸ではじけ生きるために走れというなぜ あなたを捨てるのかなぜ しあわせ捨てるのか真実の愛に気づくまでこの愛は忘れたい形だけの愛や夢がこわいこのからだでつかまえたい若いことはなやむことと知って明日もまたさすらうだろうあの やさしい毎日もあの あなたのささや...
  • 雨の赤坂

    雨の赤坂

    小雨にしずむ 赤坂をあなたとふたり 歩いたねすねて泣いてた かわいいうそがわかれ話の はじめとは赤坂 赤坂 ぼくはかなしいひとつの傘で 坂道をいくどもふたり 歩いたね消えてしまった 幸せだからすぎた思い出 さがすのさ赤坂 赤坂 今夜はひとりあなたと逢った 赤坂でうしろ姿の 愛をみたさよならしたら もう二度とは足音さえも...
  • 草原の輝き

    草原の輝き

    あなたのおうちは緑にぬれた草原の草原のはるかかなた風が走るあさあなたのほほにひとしずく美しい愛のめざめたった一度だけあなたとめぐり逢いつらい恋の思い出を抱いてぼくは通り過ぎて行くたった一度だけあなたとめぐり逢いつらい恋の思い出を抱いてぼくは通り過ぎて行くあなたのおうちは涙でぬれた草原の草原のはるかかなた草原の草原のはる...
  • ひまわりの小径

    ひまわりの小径

    あなたにとっては 突然でしょうひまわりの咲いてる径で 出逢った事がわたしの夢は 終りでしょうかもう一度愛の行方を たしかめたくて恋は風船みたいだから離さないでね風に吹かれ 飛んでゆくわ立止まる二人には 交す言葉もなくて恋はいつも 消えてゆくのあなたはいつか 忘れるでしょうひまわりの咲いてる径で 出逢った事をいけないひと...
  • ディスコ・レディー

    ディスコ・レディー

    DISCO LADY DISCO LADY……哀(かな)しいうわさならもちきりねあの娘(こ)と出来てるって ろくでなしあいつに逢ったら 踊りもやめて夜汽車に乗ったよと しらけ顔で話しといて摩天楼エレジー 女の涙は摩天楼エレジー 流行(はやり)じゃないけど哀しい口笛 それがエレジーあいつが遊んでた DISCOTHEQUE...
  • 東京ららばい

    東京ららばい

    午前三時の東京湾(ベイ)は港の店のライトで揺れる誘うあなたは奥のカウンターまるで人生飲み干すように苦い瞳(め)をしてブランデーあけた名前は? そう、仇名ならあるわ生まれは? もう、とうに忘れたのねんねんころり寝ころんで眠りましょうか東京ララバイ 地下がある ビルがある 星に手が届くけど東京ララバイ ふれ合う愛がない だ...
  • 夏のふれあい

    夏のふれあい

    待ちきれない 夜明けを追いかけて素足のまま ひとりで旅に出た真夏に燃える 素肌を求めただあてもなく海かけていくまだひみつのよろこび 知らないでいつその夢消えるか 知らないでただあてもなく愛のさすらいつづけるなぜかがやく太陽(ひかり)に 目をそらせ君ひとりが 涙をよんでるの真夏に燃える 素肌はあついほらふられてみて 夢つ...
  • 逢えるかもしれない

    逢えるかもしれない

    夜のかたすみ小さな窓であてなくロックをきいているこんな気持 こんな気持だれに だれに ぶつけるのはきふるした ジーンズみたいかるい調子で 捨てられたのさあれはなぐさめか!きっといつかは ほんとの恋に逢える 逢える かもしれない街に沈んでひとりぼっち遠くでだれかが 呼んでいるこんな気持 こんな気持だれに だれに ぶつける...
  • 悲しきメモリー

    悲しきメモリー

    よせよ 口紅をそんな色にしても泣きたい気持は すぐわかるゆうべ恋を 失くして夢を千切って 捨てた今朝はおまえの胸は 痛いだろう忘れよう sweet sweet happy days忘れよう sweet sweet memories恋の女神も いつかはおまえに 微笑むだろうよせよ 想い出を拾い集めても時計は もとにはもど...
  • 君は特別

    君は特別

    きっとだよね 今夜おいでよね 家へ夏の恋は GO GO GO僕ひとりの 部屋へおいでよ 特別君だけは待ってるよ 今夜星がでる窓で若い恋は GO GO GOあしたの約束を指きり 特別君だけはきっとおいでよ きっとだよ忘れないで 好きだよ月の光あびて くちづけを夏の恋は GO GO GO僕ひとりの 部屋へおいでよ 特別君だ...
  • 寒い夜明け

    寒い夜明け

    退屈ですね お嬢さんなんて悪い冗談あなたは顔を伏せたまま 歩きます冷たい指を気にしすぎにぎりしめて いますね一人で脅える 幼ない心が 好きさビーズの赤い指環が千切れ 飛び散りあなたは悲しくてつなげられなくて……もう あの日には戻れない寒い夜明けなのですあなたとはなれて行きますここからそして今日が始まる唇ばかり かまない...
  • 蝶のマドリガル(恋唄)

    蝶のマドリガル(恋唄)

    壁の絵を 冬景色から少女の横顔に 変えてみましたそうすれば 凍(こご)えたこころすこしは暖まる そんな気がしてどうしたら どうしたら見えるのでしょうあなたの こころの中がこのままでは ぼく細いピンで とめられた白い悲しい 蝶々です乱れて もがいて 苦しんであの青空へ 飛べません春はそこまで 来てるのにブラウスを 縞もよ...