• 筒美京平

    「127」
  • ナイヨ・ナイヨ・ナイト

    ナイヨ・ナイヨ・ナイト

    めいわくなんだよ そういう感じ手のとどく恋なら眠っていた方がましさめくるめく花の香に誘われて 街へ出ればウインクを投げかける女たち心の中までシースルシースル映画館のかんばん 春風にとばされそうポスターのあの女優 唇の形なやましいよ春の夜はナイヨ・ナイヨ・ナイト意味もなく 訳もなく心がさわぐ いやがる人抱いて抱いて頭の中...
  • 20才の微熱

    20才の微熱

    あてもないのに誰れかがほしくて汗ばむ街へ 出かけたおとこの目の中を遠ざかる うぶなあの娘恋の火花散らしあせる あせる あせるこどくな 狼 があせる あせる あせる心の微熱に 悩まされ…あてもないのにもやもや気分で人に押されて 歩いたおんなっぽく まぶしいよ君を見かけたざわめく十字路やさしく会釈したのにひそひそ噂して逃げ...
  • 真夜中のヒーロー

    真夜中のヒーロー

    時計の針が ひとつになるとのどが渇(かわ)くし からだがほてる迷(ま)い子の あゝぼくの青春今日もひとり 真夜中のくもりガラスの鏡に燃える頬を 押しあてて春の訪れ 待つのさセンチメンタル ブルー南の窓に 小雨が降れば過ぎたあの日の 小指が濡れる迷い子の あゝぼくの青春つらい恋の 想い出に白い包帯巻いても雨の音が つぶや...
  • 魅力のマーチ

    魅力のマーチ

    ふりむいてくれたら このバラをあげる知らん顔するなら もうおしまいネエ 三日も前に 別れたきりなのにそれでも いいの逢いたくて 街のなかをひとりでさまようこの淋しさ横顔が見えるけれどガラスの向こうで手が とどかないよ君にはわからない男の子の気持ここまで 来てよつたえたい想いは このバラが告げる日が暮れて枯れたら もう捨...
  • モナリザの秘密

    モナリザの秘密

    君はモナリザ僕を狂わす 謎のほほえみよなぜ心を ひらいてくれないこの想いが わかっているのにどうして僕の瞳 さけて通るのああ教えて 君の秘密を初めての 優しさゆえ夢みた僕は とても辛いよああ死ぬのも もう怖くはないああつめたい 君はモナリザなぜ口づけ うけてはくれないこの涙がわかっているのにどうして恋をしてはいけないの...
  • 私鉄沿線

    私鉄沿線

    改札口で君のこといつも待ったものでした電車の中から降りて来る君を探すのが好きでした悲しみに心とざしていたら花屋の花も変りました僕の街でもう一度だけ熱いコーヒー飲みませんかあの店で聞かれました君はどうしているのかと伝言板に君のこと僕は書いて帰ります想い出たずねもしかして君がこの街に来るようで僕たちの愛は終りでしょうか季節...
  • あなたがいたから僕がいた

    あなたがいたから僕がいた

    あなたがいたから僕がいたこころの支えをありがとうあなたの小さな裏切りを憎んだけれども許したい夏の朝も秋の夜もあなたはきっと僕の胸にとびこんでくれるよね誰にもまよいはあるのさ泣いたりすねたり求めたりふたりは離れていられないあなたがいたから僕がいたたとえばふたりで喧嘩して背中をむけたりしたけれどふたりは危険をのりこえた傷つ...
  • 恋の弱味

    恋の弱味

    ミルクの好きな仔猫を抱きしめて君はいつものエレベーターにのる何処へ行くのかその理由 おしえてくれずなぞめいた微笑残しサヨナラと手を振るGet Down 白いビルのGet Down スカイハウスGet Down ボクはひとり煙草ふかし あせってしまう二人でいれば可愛い君なのに別れが来るとやけに大人びてる誰と逢うのかその理...
  • 誘われてフラメンコ

    誘われてフラメンコ

    真夏の匂いは 危険がいっぱいそよ風みたいに 感じるその髪素肌にこぼれて 素敵さ押さえた心に 火がつく僕から乱れてしまったみたい誘われてフラフラ 乱されてユラユラ誘われてフラフラ 乱されてユラユラ言葉や仕草は 二人で求めたたがいの秘密を 小部屋で知ったよ眠りの中でも 僕らはくちづけ この胸あの指愛ある世界がつかめたみたい...
  • 花とみつばち

    花とみつばち

    どうでもいいけど 帰るのいるの夜明けだよ まぶしいのは裸の胸さどうでもいいけど そばへおいでよ今夜までおぼえておこう 赤いくちびる君と僕のふたりがおぼえたての蜜の味指をかたくからませ背中にくちづけ僕たちふたりは 春咲く花とみつばちさ肩の上に とまっていたいどうでもいいけど 涙が出てるわからない 幸せなら笑っておくれどう...
  • 愛する人はひとり

    愛する人はひとり

    愛はあの日でやめた今はつめたい胸たとえお前が好きといってくれても 無駄なのさ愛は一度だけで俺のすべて奪い去った愛する人は一人そうさ一人だけでいいさそんな目をして見ても二度と燃えては愛せない愛せない la la…ひとりふるえて眠るそれが似合いの俺誰を抱いても駄目さ胸はうつろになったから愛は一度だけで俺のすべて奪い去った愛...
  • また逢う日まで

    また逢う日まで

    また逢う日まで逢える時まで別れのそのわけは話したくないなぜかさみしいだけなぜかむなしいだけたがいに傷つきすべてをなくすからふたりでドアをしめてふたりで名前消してその時心は何かを話すだろうまた逢う日まで逢える時まであなたは何処にいて何をしてるのそれは知りたくないそれはききたくないたがいに気づかい昨日にもどるからふたりでド...
  • アパートの鍵

    アパートの鍵

    灯りもついてないしあなたの帰りは まだ鍵は いつものとこ背のびで 見つけます見慣れた 部屋の中はきちんと片ずいてるそれが なぜか 今日は胸さわぎする わたしです愛の手に ひきよせられて感じたそのまま 信じたのですつきあっているうちに いまなくてはならない あなたなのだからテレビがついてたのも忘れて 部屋のすみにひざをだ...
  • 海辺の白い家

    海辺の白い家

    海辺に建ってる 白いおうちにはひなげしの花びら 今年も咲いてるあなたと二人で いつの日か幸福になりたい去年の夏の日 あなたを恋して今日まで幾度も 涙にくれたのけんかをするたび 不安になるのよ二人の愛にも 終わりが来るかと気ままなあなたが こわいのよ恋するこの胸は私の心に 小さいけれども愛するあなたへの 夢がもえているあ...
  • 女の子は淋しくても

    女の子は淋しくても

    今日まであなたひとりを愛したのどんなにつらい時でも あなただけ思い出だけはすてない 別れても涙によごれた恋のいちどなら 許せたわ移り気な あなたの心淋しさをがまんして さよならをするの二人で夢を求めて いつもなら海辺の街へドライブしたけれど明日は部屋の片隅ひとりきり心の支えもないわいつわりの愛ならば 欲しくない私の胸は...
  • 恋のレッスン

    恋のレッスン

    ひとり歩きは できないけれど扉をあけて 街へ出かけましょう愛する人に めぐり逢う前にもう少し 大人になるの誰れか私に 教えて欲しい恋する胸のときめきシャラララララ 今に何かが起る私の好きな 雨の日曜日あみものしたり 手紙を書いたりあてもないのに 電話をかけたりなぜかしら 落着かないの早く私を むかえに来てね待ちくたびれ...
  • 私のかなしみ

    私のかなしみ

    勿論 いきなり行ったのです小雨に シャツまで 濡れたけどドアのベルを 押しました別れから 日がたつにつれてわたしは あなたに抱かれる夢みるばかりともかく 自分を いじめるようにムダだと知りつつ ひと目だけでも勿論 始めてだったのです一から十まで教えられ女ひとり 作られた叱られて やさしくされてわたしは 何でも云われた通...
  • SENTIMENTAL HOTEL

    SENTIMENTAL HOTEL

    ワインのグラス越しに崩れる液のかたちあなたと愛したあとぼんやり海見るのが好きKilling me サラサラとこわれてゆく愛ねKilling me さよならがナイフなら優しくつらぬいてわかってるわ あなたはひと夏の陽炎窓の外はリーフの海 Room number“909”(ナイン・オー・ナイン)沖縄 モノクロームのフィルム...
  • 愛への出発(スタート)

    愛への出発(スタート)

    さあ 初めて二人に別れの日が来た握手しようよ君の涙はみたくない僕のまつげがぬれるからレインコートを脱ぐようにかるい気持で別れようでも僕達は いつでも友達さ悲しい時は飛びこんでおいでよとても気になる君だけど別れる事が卒業さ明日の夢が遠くても君のことだけ忘れない思い出そうねいつまでも夏の渚のひめごとをさあ ここからは二人の...
  • 男の子女の子

    男の子女の子

    君たち女の子 僕たち男の子ヘイヘイヘイ ヘイヘイヘイ おいで遊ぼう僕らの世界へ 走って行こう幸福さがすのは まかせてほしいのさヘイヘイヘイ ヘイヘイヘイ 夢があふれる一度の人生 だいじな時間アアアア 青空にアアアア 陽が光る明るい風の中 髪をなびかせてGO GO GO GOほほえむ女の子 みつめる男の子ヘイヘイヘイ ヘ...