• 三木たかし

    「751」
  • 地下鉄の涙

    地下鉄の涙

    地下鉄のドアにもたれて止まらずに溢れる涙よ突然に背中を抱くのは過ぎし日の愛の記憶本当は今もあなたを忘れずに生きてる私よ…忙しい振りして自分を裏切っていただけ泣きたい時に わざと笑って迷子にさせた涙たちもういいから… 素直な愛の海へ流れなさいごめんね ごめんね 私の切ない恋ごころ今夜はいいから 我慢しないで 泣きなよ…地...
  • ひまわりの円舞曲

    ひまわりの円舞曲

    ひまわりが咲いていた 空を染めるほどひまわりが咲いていた 溺れそうなほど約束の日がきても 帰らない人をただひとり想うには ここで夢を見るこんな夏だった 暑い午後だったひまわりは泣かない 別れのワルツを踊ってもラララ‥‥ ここで夢を見るひまわりが咲いていた 何も知らないでひまわりが咲いていた みんな泣いたのに人生の哀しみ...
  • 好色一代女

    好色一代女

    水風呂に熱い身体(からだ)を沈めても火の蛍 殺しきれずに闇に飛ぶ荒くれの腕の中 さらされて二度も三度も二度も三度も 恋慕うあゝ恋する女は罪ですかあなた あゝめらめらとそれぞれの利き腕で夢を見るのも 女…あたし夫がいますでも愛さずにいられない耳をあて聴いて下さい 血の音を好きだから 二人どちらも好きだから姫鏡覗(のぞ)き...
  • 悲しみは女だけに

    悲しみは女だけに

    都会の鐘の音が 聞こえるこの部屋であてもなく髪をとく 悲しい女ひとり指先でたどるのは 帰らぬ思い出風のように波のように 消え果てた夢よ悲しみはいつも女だけにつきまとうものでしょうかそして、その悲しみを抱いて生きるのが女の運命なのでしょうか私はイヤ これ以上泣くのはイヤね、行かないで! 行かないで!ひび割れた鏡さへ あな...
  • シャム猫を抱いて

    シャム猫を抱いて

    ララララララララ……バラ色の夜は シャム猫を抱きしめてひとり 待つのね抱きしめてひとりララララララララ……まだ来ないあなた シャム猫に涙ぐむわけを 話すのララララララララ……...
  • 水色の季節

    水色の季節

    あなたがいて わたしがいるそこにもある涙心がゆれ動く 水色の季節あなたがきく わたしがきく夜のひとり言を喜こびかみしめる 水色の季節とても不思議な 事があるのネ愛のせいなのあなたのためなのあなたがみて わたしがみた明日へ続く道二人手をとりあう 水色の季節とても不思議な 事があるのネ愛のせいなのあなたのためなのあなたがみ...
  • もしも明日が…。

    もしも明日が…。

    もしも 明日が 晴れならば愛する人よ あの場所でもしも 明日が 雨ならば愛する人よ そばにいて今日の日よ さよなら 夢で逢いましょうそして 心の窓辺に灯 ともしましょうもしも 明日が 風ならば愛する人よ 呼びにきてもしも 季節が 変ったら愛する人よ あの歌をもしも 手紙を 書いたなら愛する人よ 逢いにきて今日の日を 想...
  • USAGI

    USAGI

    時代遅れの純な愛が妙にキラリキラリ光る吐息ばかりくもる部屋でわたし 沈黙祈る心もなしに愛し熱くなってみても つらい胸の中で迷ううさぎ哀しみのうさぎそんな真夜中は頬杖つくばかり恋を信じる少女の青い目になって心が軽過ぎるやはり 軽過ぎる部屋の扉に鍵をかけてほんの二分たてばわかるなぜか少し不幸なのと心が波立つもしも何かに膝を...
  • 悪い噂

    悪い噂

    昨夜(ゆうべ)もあなたの 悪い噂を聞きました泣くまいと思いつつ 泣いていた私なのああ戻れは しないけど夢が夢が夢が あとひくいい人すぎて 損をする性質(たち)あなたという人は近くであなたの 悪い噂を聞きました逢うまいと思いつつ 捜してた私なのああどうなる ものじゃない傷が傷が傷が 痛むのいい人すぎて 損をする性質あなた...
  • 津軽海峡・冬景色

    津軽海峡・冬景色

    上野発の夜行列車 おりた時から青森駅は雪の中北へ帰る人の群れは 誰も無口で海鳴りだけをきいている私もひとり 連絡船に乗りこごえそうな鴎見つめ泣いていましたああ 津軽海峡 冬景色ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと見知らぬ人が指をさす息でくもる窓のガラスふいてみたけどはるかにかすみ見えるだけさよならあなた 私は帰ります風の音...
  • 愛の陽差し~アモーレ・ミオ~

    愛の陽差し~アモーレ・ミオ~

    あなたの愛の陽差しは 心の奥まで照らす朝も昼も そして 夜も逢えない日でも あなたを感じて涙が出るの 胸の中で あふれだしてアモーレ・ミオ 愛は生命(いのち)あなたに 私は 溶けてこの心 たとえ 涙に傷ついてもアモーレ・アモーレ 愛は光アモーレ・アモーレ 愛は希望あなたの愛は 悲しい心も包んでくれる 青く澄んだ 空のよ...
  • 心の瞳

    心の瞳

    心の瞳で 君をみつめれば愛することそれが どんなことだか わかりかけてきた言葉で言えない 胸の暖かさ遠回りをしてた 人生だけど 君だけがいまでは愛のすべて 時の歩みいつもそばで わかち合えるたとえあしたが少しずつ 見えてきてもそれは 生きてきた 足あとがあるからさいつか若さを失くしても 心だけは決して変わらない絆で 結...
  • ワインカラーの記憶

    ワインカラーの記憶

    ワインカラーに染めてる 暮れなずむこの都会(まち)のどこかであなたも住んでいるはず きっと誰かとめぐり逢いそして別れ 涙も枯れたいまは悲しみそれさえ懐かしくなる 愛の面影季節がひとつ変わるたびに 誰かと遊びの恋をしてみるけど わたしはまだ愛してる あなたのことだけをまだ愛してる せつないくらい硝子(ガラス)窓のむこうに...
  • 長崎の雨はどんな雨

    長崎の雨はどんな雨

    長崎の雨はどんな雨面影しっとり 濡らすように静かに降る雨 涙雨うなじの淋しい あなた恋しいあゝ 夜霧の深さのそれよりも愛しつづける 雨の眼鏡橋長崎の雨はどんな雨男の未練を笑うように思わず降る雨 通り雨逢いたさ見たさが 胸をふるわすあゝ もいちど抱きたい抱きしめたい愛の終りは 雨の石だたみ長崎の雨はどんな雨あなたのその後...
  • 心の瞳

    心の瞳

    心の瞳で 君を見つめれば愛すること それがどんなことだかわかりかけてきた言葉で言えない 胸の暖かさ遠まわりをしてた 人生だけど君だけが いまでは愛のすべて 時の歩みいつも そばで わかち合えるたとえ あしたが少しずつ 見えてきてもそれは 生きてきた足あとが あるからさいつか 若さを失くしても 心だけは決して 変らない絆...
  • 時の流れに身をまかせ

    時の流れに身をまかせ

    もしもあなたと 逢えずにいたらわたしは何をしてたでしょうか平凡だけど 誰(だれ)かを愛し普通の暮らし してたでしょうか時の流れに 身をまかせあなたの色に 染められ一度の人生それさえ 捨てることもかまわないだからお願い そばに置いてねいまはあなたしか 愛せないもしもあなたに 嫌われたなら明日という日 失くしてしまうわ約束...
  • 時の流れに身をまかせ

    時の流れに身をまかせ

    もしも あなたと逢えずにいたらわたしは何を してたでしょうか平凡だけど 誰かを愛し普通の暮し してたでしょうか時の流れに 身をまかせあなたの色に 染められ一度の人生それさえ捨てることもかまわないだから お願い そばに置いてねいまは あなたしか 愛せないもしも あなたに嫌われたなら明日という日 失くしてしまうわ約束なんか...
  • 孤愁人

    孤愁人

    祭りが過ぎたら 町に残るものは 淋しさよ花火が消えたら 空に残るものは 淋しさよ愛は風さ 激しく吹いて何処かへ 消えるよだから 人のこころは孤独涙の愁(うれ)い人花は咲いて 小鳥は啼いてその命 終るのさみんな独(ひと)り 私も独りこれが生きる さだめときめきうすれた胸に残るものは 切なさよ信じて別れた 恋に残るものは ...
  • 夢

    春よ 花よ ひばりよかすみが晴れて来たならば人の胸の憂いをすぐに晴らしておくれそうよ みんな つらいのうわべは何もなさそうに生きるふりをしてても夜にひとりで泣くの男 女 誰でも同じ恋に 愛に 信じることに迷い 悩み 傷つきながら夢を探しているの明るい春よやすらぐ春よ胸ふくらむ季節の中でどうぞ しあわせにして春よ 夜よ ...
  • 博多情話

    博多情話

    博多女が 花ならば落ちる手前の 紅椿帯を解く手も もどかしく肌をよせあう ひとときだけはこの世の外へ 逃(のが)れてゆけるだから人の 妻と思わず名前で呼んで呼びつけて 呼びつけて泣くな嘆くな 死ぬなよと博多人形が みつめてる糸を引くよな くちづけを交わす二人に 明日(あした)はないが引き裂いたって 二つの命闇の中で 求...