• 三木たかし

    「751」
  • ふたごのバースデー

    ふたごのバースデー

    きょうは 私のバースデーきょうは 私もバースデーおとぎの国の魔女だってこんな魔法は使えないきょうは私がプリンセスきょうは私もプリンセスケーキの上のキャンドルも同じ数だけ鏡よ鏡 不思議な鏡どっちがきれい? おしえてこたえたいけど どっちが どっち見わけられないきょうはふたりのバースデーふたりぶんの夢かなうようにキャンドル...
  • 想いで迷子

    想いで迷子

    愛に溺れて あなたに疲れ生きることにも ため息ついてひとり口紅 ふきとるだけの生き方だけなら 淋しいこんな夜には 少しお酒で涙の相手しましょうそして ぬけがらパジャマ あなたのかわりに時はあしたを連れてくるけど過去のどこかで迷子になってる夢のつづきを 誰かに見ても若くないから あしたが恐い綺麗ごとなら 愛するだけで本当...
  • 想いで迷子

    想いで迷子

    愛に溺れて あなたに疲れ生きることにも ため息ついてひとり口紅 ふきとるだけの生き方だけなら 淋(さみ)しいこんな夜には 少しお酒で泪の相手 しましょうそしてぬけがらパジャマ あなたのかわりに時はあしたを 連れてくるけど過去のどこかで 迷子になってる夢のつづきを 誰かに見ても若くないから あしたが恐い綺麗ごとなら 愛す...
  • 陽は昇り 陽は沈み

    陽は昇り 陽は沈み

    何というさびしい生き方なんだとあなたは私を笑うでしょうさびしいといえばさびしい悲しいといえば悲しいそうね そうでしょうね馬鹿な女の見本のようにたった一人を想いつづけて私の中では想い出が重たい荷物になるのです陽は昇り 陽は沈み時は流れても私は私 恋は恋私は私 恋は恋それほどの恋ではなかったはずだとあなたはしらけてしまうで...
  • 男ごころ・女ごころ

    男ごころ・女ごころ

    夢もぼろぼろ 力もつきて倒れるように 投げ出すからだ男の胸の 哀しみまでも受けとめて 抱きとめて くれたやつ俺がいちばん 来たかったのはおまえの おまえの おまえのとこだった外で勝手な 真似しておいておまえを留守に していた男お帰りなさい 淋しかったとすがりつき 泣く涙 しみ透るこんな男を 恨みもせずに迎えて 迎えて ...
  • オロロン酒場

    オロロン酒場

    一年も放ったらかして 何しに来たの雪と風とに 明け暮れて夢もさびつく オロロン酒場ようやく忘れた ひとなのに帰ってよ もう帰ってよつらくなるからあなたって勝手なひとね でも好きだった今は他人の ふたりでもひとつあげましょ 盃ぐらい凍(しば)れるからだを 温(ぬく)めたら帰ってよ もう帰ってよつらくなるからもう二度と逢う...
  • 北の螢

    北の螢

    山が泣く 風が泣く少し遅れて 雪が泣く女 いつ泣く 灯影(ほかげ)が揺れて白い躰がとける頃もしも 私が死んだなら胸の乳房をつき破り赤い螢が翔(と)ぶでしょうホーホー 螢 翔んで行け恋しい男の胸へ行けホーホー 螢 翔んで行け怨みを忘れて 燃えて行け雪が舞う 鳥が舞う一つはぐれて 夢が舞う女 いつ舞う 思いをとげて赤いいの...
  • 櫻の花のように

    櫻の花のように

    とめどなく なみだ こぼれたときはその肩を そっと 抱いてあげるよしあわせに そむき 歩けば寒い長すぎる冬の 終わりはないさ一度だけ生きて そして死んでゆくだからこのまま 恋に溺れて櫻の花のように散るのがいいさ 散るのがいいさあゝ 櫻の花のように訳もなく なぜか 切ないときは指さきを そっと かんであげるよさすらって ...
  • つぐない

    つぐない

    窓に西陽があたる部屋はいつもあなたの 匂いがするわひとり暮らせば 想い出すから壁の傷も 残したまま おいてゆくわ愛をつぐなえば 別れになるけどこんな女でも 忘れないでね優しすぎたの あなた子供みたいな あなたあすは他人同志になるけれど心残りは あなたのこと少し煙草も ひかえめにして過去に縛られ 暮らすことよりわたしより...
  • 行きずり

    行きずり

    悲しみをまた宿す 女の胸にあなたという名の 小雪が積る熱いお酒と 膝まくらほかに何にも できないけれど行きずりの 行きずりの あなた あなた灯をともして くれりゃいいあどけないその寝顔 子供のように昔に帰って 眠り続けて冷えた身(からだ)に よりそって心のじゃまは 決してしないわ行きずりの 行きずりの あなた あなたし...
  • 漂泊賦

    漂泊賦

    愛にはぐれて さすらえば風の音さえ 恋しくなる夢に敗れて たたずめば誰かの笑顔 心にしみる東の太陽 西の月一つの空に 小さなひとり今は まだ遙かな明日へ歩こう旅に疲れて 漂えば名もない花が いとしくなるすべてなくして ふりむけば優しい涙 初めて見える流れゆく雲 明けの明星(ほし)またたく空に 新しい日々今は まだ果てな...
  • もしも明日が

    もしも明日が

    もしも明日が 晴れならば愛する人よ あの場所でもしも明日が 雨ならば愛する人よ そばにいて今日の日よ さようなら夢で逢いましょうそして心の窓辺に灯ともしましょうもしも明日が 風ならば愛する人よ 呼びにきてもしも季節が 変ったら愛する人よ あの歌をもしも手紙を 書いたなら愛する人よ 逢いにきて今日の日を 想い出にそっと残...
  • 愛人

    愛人

    あなたが好きだから それでいいのよたとえ一緒に街を 歩けなくてもこの部屋にいつも 帰ってくれたらわたしは待つ身の 女でいいの尽くして 泣きぬれて そして愛されて時がふたりを 離さぬように見つめて 寄りそって そして抱きしめてこのまま あなたの胸で暮らしたいめぐり逢い少しだけ 遅いだけなの何も言わずいてね わかっているわ...
  • 愛の陽差し ~アモーレ・ミオ~

    愛の陽差し ~アモーレ・ミオ~

    あなたの愛の陽差しは 心の奥まで照らす朝も昼も そして 夜も逢えない日でも あなたを感じて涙が出るの 胸の中で あふれだしてアモーレ・ミオ 愛は生命(いのち)あなたに 私は 溶けてこの心 たとえ 涙に傷ついてもアモーレ・アモーレ 愛は光アモーレ・アモーレ 愛は希望あなたの愛は 悲しい心も包んでくれる 青く澄んだ 空のよ...
  • 旅人

    旅人

    もしも何処か遠くの街で噂聞いてくれたらすぐに便りとどけてあなた私待つわ一人で側にいればそれだけで他に何も欲しくない一途なこの想い分って下さいあなたの愛だけを追いかけて行く 私は旅人二人だけの想い出ばかり今は寒いこの部屋ドアの外に足音聞けば胸が弾む私よたとえどんな悪口云われても耐えて生きるわ一途なこの想い信じて下さいあな...
  • つぐない

    つぐない

    窓に西陽が あたる部屋はいつもあなたの 匂いがするわひとり暮らせば 想い出すから壁の傷も 残したまま おいてゆくわ愛をつぐなえば 別れになるけどこんな女でも 忘れないでね優しすぎたの あなた子供みたいな あなたあすは他人同志になるけれど心残りは あなたのこと少し煙草も ひかえめにして過去に縛られ 暮らすことよりわたしよ...
  • 時の流れに身をまかせ

    時の流れに身をまかせ

    もしも あなたと逢えずにいたらわたしは何を してたでしょうか平凡だけど 誰かを愛し普通の暮し してたでしょうか時の流れに 身をまかせあなたの色に 染められ一度の人生それさえ 捨てることもかまわないだから お願い そばに置いてねいまは あなたしか 愛せないもしも あなたに嫌われたなら明日(あした)という日 失くしてしまう...
  • 星のしずくに濡れて

    星のしずくに濡れて

    あなたを見つめて あなたにふれて星のしずくに濡れ 時間を止めたい夜空の星座より 遠くの彼方へ宇宙の果てまでも ついてゆきたいこんなに愛が悲しい理由(わけ) あなた教えて涙よりも熱い想い どこからくるの生れる前に 約束した そんな気がするだからいつも離さないで わたしの事だけあなたの瞳で あなたの胸で夢が消えないよう わ...
  • 夢立ちぬ

    夢立ちぬ

    あなたの愛が 悲しくてこの胸 こんなに 痛いから眠れぬ夜の 恋枕涙を叱って あげましょうか夢立ちぬ この世のかた隅で抱(いだ)かれる 切なさ いとおしさあなたの愛が 悲しくてあなたの愛の ひとかけらこの胸 こんなに 抱きしめて月影草の 恋唄を涙に唄って あげましょうか夢立ちぬ 一夜のせせらぎで抱(いだ)かれる 嬉しさ ...
  • 別れの予感

    別れの予感

    泣き出してしまいそう 痛いほど好きだからどこへも行かないで 息を止めてそばにいて身体からこの心 取り出してくれるならあなたに見せたいの この胸の想いを教えて 悲しくなるその理由(わけ)あなたに触れていても 信じることそれだけだから海よりもまだ深く 空よりもまだ青くあなたをこれ以上 愛するなんてわたしには 出来ないもう少...