三木たかし
「751」ふり向くな君は美しい
うつ向くなよふり向くなよ[うつ向くなよふり向くなよ]君は美しい戦いに敗れても君は美しい今ここに青春を刻んだとグランドの土を手にとれば誰も涙を笑わないだろう誰も拍手を惜しまないだろうまた逢おう[また逢おう]いつの日か[いつの日か]また逢おう[また逢おう]いつの日か[いつの日か]君のその顔を忘れないうつ向くなよふり向くなよ...ありふれたシャンソン
他人ごとじゃ ないみたいあのひとが 別れたってあんなにも愛し あんなにも尽しうらやんでいたのに笑わない女になり疲れたと溜息つきもうふたたび 男には夢見たりはしないってわからないものね 男と女とてもありふれたシャンソン時のいたずらに遊ばれて不幸になるなんてあのひとは ご存知ねいい女 だったから誰からも好かれ 目立ってたけ...できごころからまごころまで
花を買うのに似合いの金曜日あてもないのに できごころ爪を噛みかみ ひとりで飲む女に何の気なしにあげただけ礼を云うのも もの欲しそうだから胸に一輪さしたのがあとで思えば間違いだったけどいつか言葉を交してたそうさそうだわそういうことだったできごころから まごころまでおんなじ心の色がわり男と女心と心そんな出会いが本気になるな...時の流れに身をまかせ
もしも あなたと逢えずにいたらわたしは何を してたでしょうか平凡だけど 誰かを愛し普通の暮し してたでしょうか時の流れに 身をまかせあなたの色に 染められ一度の人生それさえ捨てることもかまわないだから お願い そばに置いてねいまは あなたしか 愛せないもしも あなたに 嫌われたなら明日という日 失してしまうわ約束なんか...東京白夜
らせん階段 裸足でおりながら恋と酒との 酔いざまし耳のピアスを 忘れて来たけれど取りに戻れば 帰れない今日で終わりと しっかり云いきかせ辛い恋など 切り捨てるだけど心は未練にひきずられ足の運びも遅くなるもう私 つかれたわあれこれ めんどうで眠りたい 眠れないかくれる夜がない東京白夜くせのない髪 何度もかき上げてうしろ見...あんたが一番 好きやねん
あんたにもろた指輪を橋から捨てた夜キャバレーのネオンが安い石のように川面でこわれたあたしの誕生石を覚えてくれたんは愛しさというより昔のいい人と同じ 生まれ月しあわせに縁がなかった生まれたこの街で左の薬指は 一年も夢を見ていた好きや 好きや好きやねんひどい男やって思うけど好きや 好きや好きやねんあんたが一番好きやねんあん...愛の振り子
あしたから二人二人出直せるはずだよ若かった二人二人子供すぎていたそばにいるだけで 愛より深い優しさ時が流れて やっと気付いた生きることの意味をまわり道をしたけど ふたつの心があしたから二人二人恋人にもどれる想い出が二人二人大人にしてくれたいつも傷つけて 淋しい思いさせてた時は両手で 包み続けためぐり逢えたあの日喧嘩ばか...別れて… そして
(女)たそがれの街で 愛にはぐれても(女)時がいつかは 治してくれる(男)映画のような 夢の中だけで(男)人は綺麗に 生きれはしないから(男女)涙は想い出 誘い水(男女)心の迷子を 探すより(女)別れて そして(男)別れて そして(男女)今度は上手な 恋をする(女)星のない街は そばに誰かいて(女)胸の灯りが 消えない...