• 秋元康

    「3249」
  • 君らしくない

    君らしくない

    空がため息ふと ついたように星も月も遠く消えてあたりが白んでも……濡れたその瞳(め)をまだ 伏せたままで長い髪を指に巻いて心を塞ぐのかねぇ 君らしくないよ今までの君ならば愛してたその人と過ごした日々悲しむことはしないさつらい別れとそう 知っていても胸の傷をいやす術は僕には探せないねぇ 君らしくないよ本当の君ならば……そ...
  • 唇を動かさないで

    唇を動かさないで

    2人の話はもうこれで終わりにしよう君が少しずつ遠い人に思えて来るから“どんなに愛してるか?”互いにわかってても傾いた心戻せなくてあふれそうなこの胸壁のソファーに崩れた君を抱きしめて唇 動かさないで瞳 閉じたまま唇 動かさないで最後の夢見てSo long…いつでも 目覚めた時君がいて 僕がいたシーツに残った夢のかけらそっ...
  • Jの彼女

    Jの彼女

    夜明け間近の ダンス ホール一人踊ってるだけでも赤いヒールが 描いた恋のサインは 素敵さ気まぐれな ステップが彼女の 性格らしいパラシュートみたいに 風まかせで…Jの彼女だと 知っていたけれど何も 言わないねオレの右肩に 急に手をまわしいたずらな顔をしてくちづけした…朝になってた バック ストリート迎えに来ていた 白い...
  • Just the same …

    Just the same …

    そう友達から 君と彼のことを噂で少しだけ聞いたよもう 白いウエディングドレス選んだ頃だろうあの日に僕たちが眺めた店で夜中過ぎに鳴ってた昨夜の TWO CALLきっと 最後のチャンスJust the same… 君と同じさ2人の恋は今だって終わってないJust the same… それでも君を僕の勝手で この腕に抱けやし...
  • Stay with me

    Stay with me

    白いセイル風を受けて瞳の海滑るボード君を腕に抱いたペイブメントのシュロの葉陰こぼれた太陽が恋の目撃者さOh... STAY WITH ME!出会ったばかりの2人心魅かれるように時の波に打ち寄せられた夏罐のコーラわざと振って吹き出す泡ふざけながら灼けた僕の肩に君は頬をそっと乗せて近づく唇はキスの水平線Oh... STAY...
  • Destiny

    Destiny

    Oh Destiny堕ちていく罠にOh Destiny愛を裂かれてもOh Destinyあなたのことは離さない僕の命よAH− 月の夜に都会(まち)を捨てた若い2人はAH− 行き先さえ知らぬ汽車に乗って旅立つ許されない自由に息を潜めた毎日は悲しすぎたねもう泣かなくていいと濡れた瞳にそっと誓いOh Destiny背を向けた...
  • 僕は君の味方

    僕は君の味方

    特別な力に僕達は引かれてAH―知り合ったあの日から運命の証しを確かめるみたいにAH―お互いのぬくもりを求めた変わらないよ僕は君の味方君は僕の味方もしも 2人が知らない街で暮したってOnly tonight最後の夜を悲しまないで そっと思い出を止めてOnly tonightそんな淋しい顔をしないで君は微笑(ほほえみ)が素...
  • 短くも美しく燃えて

    短くも美しく燃えて

    レイクサイドのホテル再会の時は回転ドアの中で巻き戻したように10年前のロビー見つめ合う2人天井のファンが ただ ゆっくり廻る愛は短くも美しく燃えて消えて行ったたった1度だけ 1度だけだった僕と君の出来事さそれを誤ちとは呼べやしないほど真剣だったね見えなかった なにも愛は短くも美しく燃えて消えて行ったたっ1度だけ 1度だ...
  • Memories

    Memories

    雨に煙った小さな岬遠い燈台の灯が洩れる古い出窓のチャイナの椅子で次の夜が来るまで君を待ってた夏の初めの頃には2人壁につるしてたままのフラワー短かすぎた香りを残してドアを閉めたあの日をもう1度Memories不思議な愛のバランス2人 昔に帰って風に震えるよう君を想い出したい窓の海が突然に 消えて君の横顔が代りに映るいつの...
  • 名前のない愛でもいい

    名前のない愛でもいい

    何度も 歩いた道に 白い花が咲いてたなぜ昨日は 気づかぬまま通り過ぎていたの?生きてく その傍らに花は咲いているのに人は誰も 遠く見つめ 旅を急ぐばかり名前のない愛でもいい近すぎると見えなくなる人は愚かに 夢見るけどもう一度立ち止まって探しましょう しあわせいつしか 疲れ果てたらきっと 花に気づくわ瞳を閉じれば 香るで...
  • いつか

    いつか

    どこかで 誰かと別れてそしてまた 誰かと何度も 何度も同じ愛をくり返していつか あなたにきっと 出会える気がしていつか たった一度のめぐり逢わせを信じてどんなに 悲しい別れに泣くことが あっても遠くを 夢見ることをずっと 忘れないわいつか あなたと強く 結ばれるようにいつか まだ見ていない幸せだけを探していつか 運命の...
  • 涙 涙のカラオケボックス

    涙 涙のカラオケボックス

    チャオ! 人生なんてチャオ! うたかたの夢チャオ! あぶくのようなチャオ! 男と女街の灯り 点灯る頃はなぜか 人恋しいアスファルトに伸びる影はどれも 孤独さ家へ帰る 群れにはぐれ今日も 1人きり忘れられぬ 未練心おまえに逢いたい傷ついた この胸を癒すには 歌うだけ涙 涙の カラオケボックス誰が この悲しみ聞いてくれるの...
  • 愛の力

    愛の力

    誰かとこの街で愛し合う予感がして心の人込みで待ち人を探していたやさしい声がして振り向いたその瞬間夢でいつも見たなつかしい人が 微笑む愛の力を ねえ 信じて偶然にしないで幾億もの星の中見つけた命を愛の力を ねえ 信じて魅かれ合う確率目に見えない運命がきっと 強い味方誰かと出逢ったり別れたり くり返して最後の恋人は人生を迎...
  • 鍵

    もしも あなたの心の窓を覗けたって私は きっと部屋の中まで見ないでしょうレースのついたやさしさなんていらない今 誰と あなたがいたって未来じゃないすべて 勇気次第KNOCK KNOCK KNOCKKNOCKしよう!ドアが開いて始まるのが LOVE‥‥何もしないで窓の外からあきらめたら引っ越ししてもどんな部屋だか 気にな...
  • ガニ

    ガニ

    「そこじゃねえだろ ガニ」俺の男が張り裂けそうさ(Freedom Freedom)青筋立てて怒っているぜ(Dynamite Dynamite)うまくなだめてやらなきゃ マジにやばいだろう導火線(どうかせん)!火は止まらない!もっと下だよ もっと右だよもっとやさしく OH MY GOD!おまえの女で 天国行きさ青い月の光...
  • テレビ~時々の神よ~

    テレビ~時々の神よ~

    テレビを見終わってなんだか 空しくなる確かに笑ってたけれど何を笑っていたのか?きっと その間もどこかの遠い国で笑顔を忘れてる人が力なく生きるどうしてだろうやけに今夜はどうしてだろう考え過ぎさ豊かな国生まれたことつらく思える Oh俺は最低さ何もしないのに時々の神よテレビはあったのさ生まれたその時からいいとか悪いとかすべて...
  • カレンダーにイニシャル

    カレンダーにイニシャル

    白い開き窓テーブルを滑る太陽の光指でたどってた腕時計の針あともう少しね遠い街に住んでいるあの人逢いたくても週に1度だけカレンダーに細いペンでイニシャル書き込んでこの約束愛をこめてロマンス待ち伏せたチャイムひとつだけあの人の合図ときめきの中で腕にいっぱいの微笑みを抱えやさしい眼差し見つめ合えば ただそれだけでも言葉よりも...
  • SUMMER EYES

    SUMMER EYES

    コテージの窓から広がるコバルトのリーフが光れば陽に灼けた横顔ためらい少しうつむいて 少年みたいね私ひとり 街へ帰る海風 聞かせて君のせいじゃない言い出せなかった私がいけないだけよ彼女には何も知らせずにいてね遠くで見つめていたい太陽が特別眩しい息さえもできないくらいに手の平を翳して見上げた夏を少しだけ嫌いになりたいシャツ...
  • 青春のいじわる

    青春のいじわる

    緩い坂道 錆たバス停遠い街が黄昏てく君は僕から 少し離れてガードレール腰掛けてた君は怒っているみたい 何も話してくれないね青春の躊躇いの中で僕達は動けずにいたね君からもらった心の涙が重いよ嫌いになったわけじゃないよと細い肩に つぶやいても僕の方から君へと吹いた風の色は変られない違う誰かを愛したらいつかわかってくれるだろ...
  • 卒業-GRADUATION-

    卒業-GRADUATION-

    緑の木々のすき間から春の陽射しこぼれて少し眩しい並木道手を翳して歩いたあの人と私は帰る時はいつでも遠廻りしながらポプラを数えた4月になるとここへ来て卒業写真めくるのよあれほど誰かを愛せやしないと誕生日にはサンテグジュペリふいに贈ってくれた一行おきに好きだよと青いペンで書いてたあの頃の二人は話しさえ出来ずにそばにいるだけ...