秋元康
「3249」手鎖の月
月が見えない夜だから余計寂しくなるのでしょう声を殺して風が泣いてる遠くさめざめと…他人(ひと)に言えない恋だからいっそ辺りは闇がいい部屋の灯りを消しているのは心を読まれたくないから夢なら醒めるのに確かにそこにいるあなたのすぐそばでずっと気づかれないで…手鎖されたまま身動き取れぬままいくつの朝を待ち涙 流したでしょう私だ...快速と動体視力
快速は止まらない通過する片想い電車の窓 (窓)ほら (ほら)一瞬だけどホームの上君の姿毎日 同じ時間に合わせて登校するのは理由がある途中で見かける可愛い彼女に恋してしまったあれから僕は…走る電車からずっと見ているよ髪型を変えたんだね切なすぎる動体視力快速は止まらないときめきはクレッシェンド近づく駅 (駅)ほら (ほら)...キスまでカウントダウン
嬉しい あ~あ~あ~ため息 あ~あ~あ~あなたを あ~あ~あ~好きでよかった枯葉舞う公園で待ち合わせた冬の昼下がり石焼き芋売りの古い軽トラック「もうすぐ冬だ」とがなってるまた先に来てしまっただけど別にそんな嫌じゃないゆっくり過ぎてく残り時間わりと楽しんでる恋愛はプロセス重視すべて手にしたら当たり前になっちゃうキスまでカ...細雪リグレット
細雪もしどうしても嫌だとその腕にしがみつき泣いてたらしょうがないねとあなた 言ってくれたかな聞き分けがいいふりして背中向けた街角涙見せたら負けと自分で思い込んでいたきっと追いかけて来てくれるわ名前 呼んでくれる振り返らず期待したのにほっておかれた細雪悲しみを千切(ちぎ)って北風に吹かれ子供じみた強がりなんか溶けてしまえ...Tiny T-shirt
風船ガムを膨らませてお気楽な感じで「愛してるよ」と言われても何(なん)か もの足りないあなたはいつもそうやって空気 はぐらかしてシリアスなのはごめんだとハートの距離を置くだって女の子の理想はロマンティックイメージとは違うのね肩すかしTiny T-shirt今日の私は心が狭いかももう少し 恋について考えなきゃTiny T...清純フィロソフィー
清純を守りたい制服を脱ぐまでは…生まれたあの日のまま天使のように…夢を見る回数が減って大人になって行くなら私は瞼(まぶた) 開けながら夢を見続けられる ずっと…雨が降った校庭スニーカーが汚(よご)れても洗って干せばいい白くなれるように…心も…清純を守りたい制服を脱ぐまでは…どう生きればいいのか?誰も知らない清純を守りた...君だけにChu! Chu! Chu!
君だけにChu ! Chu ! Chu !スクールバスから降りて来る君はいつも笑ってるよねスケートボードで通り過ぎながら僕は毎日見てるよ名前さえ知らないのに恋におちてしまったキスよ 飛んで行け!僕のハートから右手で唇投げるようにキスよ 飛んで行け!君のハートまで声には出さずにこっそり君だけにChu ! Chu ! Ch...1ダースの言い訳 Duet with 伊集院幸希
いつもより長い喧嘩をした夜君は接吻(くちづけ)もしないで帰った僕は1人きり 残されたようできっと見ないのにテレビジョンつけたAH- 1ダースの AH- 言い訳がさっきは言えなくてAH- 強情な AH- 僕達は急には口さえもきかない煙草を吸ったり消したりしながら君からの電話待っては みたけどこらえきれなくてダイヤル回せば...口移しのチョコレート
チョコレート 口移ししていつものキスじゃつまんないよ強引にねじ込んで…チョコレート 舌で溶かしてあなたの愛を舐めたいの唇をはみ出して…ヤラシイ音を立てる人目を気にしないで 私たちの自由でしょ?誰かに見られてると もっと 大胆になれるオープンカフェの真ん中 あなたの膝によじ登って「ベティーブルー」みたいに可愛い女の子よ青...Birthday wedding
誕生日に結婚しよう2つの奇跡が重なる日に…迎えに行くよ永遠の誓い自信がなかった愛し合うことあなたを守れる根拠は?やさしくしようと手を伸ばしてもなぜか傷つけたり意味がないことに気づいて臆病になっていたんだ誕生日に結婚しよう小さなきっかけ 約束通り一年以内に巡り来る奇跡そばにいるだけで安心できるあなたの笑顔が生き甲斐いくつ...サングラスと打ち明け話
砂が冷たいなんて予想外の出来事パンプスを脱いで(Let's go!)歩いてわかった(wow wow)カレンダーも残り少ない海あの夏の砂浜は目玉焼きができるくらい太陽に灼かれ(sunburn)情熱に燃えて(wow wow)このまま永遠に熱いと思っただって恋愛中一瞬 目が合えばセクシー記憶が止まったままねえ どこかに置き忘...どしゃぶりの青春の中で
廃線になったこの停車場で私は待ちくたびれたほったらかしのレールと今の愛が錆びてるあなたのことを見限れたらどんなに楽か…「ありえへんわ」どしゃぶりの青春の中で1mm(ミリ)だけ信じてる生きるとはずぶ濡れの自分全部さらけ出すことねどんな傘もいらない涙を拭いたくないから鉄条網が囲んでる隣のあの空地は何を守っているのか?大人た...もう裸足にはなれない
秋が来るのはいつもあっと言う間で何の準備もできず恋に破れるクリーニングに出したノースリーブたちビニールの中に閉じ込めた渚太陽に灼かれて海風に吹かれて抱きしめ合ったひと夏の愛しさ波間に遠ざかる儚(はかな)いね太陽に灼かれて海風に吹かれて名前を呼んだヒールの高い靴じゃあの日の砂浜は歩きにくい裸足になる気にはなれないけど…冬...