なかにし礼
「636」別れの朝
別れの朝 ふたりはさめた紅茶 のみほしさようならの くちづけわらいながら 交わした別れの朝 ふたりは白いドアを 開いて駅につづく 小径を何も言わず 歩いた言わないで なぐさめは涙をさそうから触れないで この指に心が乱れるからやがて汽車は 出てゆき一人残る 私はちぎれるほど 手をふるあなたの目を見ていた言わないで なぐさ...何があなたをそうさせた
あなたと私の 心は一つ解けない 紐だと信じてた 恋なのに無理にほどいて 捨てて行くのね何があなたを そうさせたこんな私の どこが悪いのおしえてほしい答を出すのは 朝まで待って夜明けになったら さよならが言えるからさめたコーヒー みつめたままで心がわりを 待っている他人行儀の 言葉ならべて私を見ないであなたと暮らした 二...グッド・バイ・マイ・ラブ
グッド・バイ・マイ・ラブ この街角でグッド・バイ・マイ・ラブ 歩いてゆきましょうあなたは右に 私は左にふりむいたら負けよグッド・バイ・マイ・ラブ も一度抱いてグッド・バイ・マイ・ラブ 私の涙をあなたの頬で ふいているのよ泣きまねじゃないの忘れないわ あなたの声やさしい仕草 手のぬくもり忘れないわ くちづけのときそうよあ...悲しみは雨のように
愛は短い こぬか雨ちょっぴり濡らして 通り過ぎるのね男の嘘は 耳になれてもあなただけはと 願いをかけたなのに それなのに私はひとり夜は悲しい なみだ雨しんまで濡れるわ 一人で泣いてあなたにだって 情けはあると胸の片隅で 信じているのだから それだから鍵をかけないの夢は儚い 夜の雨心にしみるわ いけない人があきらめようと...グッドバイ・マイ・ラブ
グッバイ・マイ・ラブこの街角でグッバイ・マイ・ラブ歩いてゆきましょうあなたは右に私は左にふりむいたら敗けよグッバイ・マイ・ラブも一度抱いてグッバイ・マイ・ラブ私の涙をあなたの頬でふいているのよ 泣きまねじゃないの忘れないわ あなたの声優しい仕草 手のぬくもり忘れないわ くちづけの時そうよあなたの あなたの名前再見了我的...女は生きるために泣く
酒場ぐらしに あいそをつかし街に立っては みたけれど人の白い眼 雨よりつらい口じゃ平気と うそぶきながら女は 女は生きるために泣く最初出逢った 男が悪い親にそむいて 棄ててきた遠いふるさと 青い空骨になるまで 帰れやしない女は 女は生きるために泣くやっとつかんだ 男の愛を逃がすまいとて 苦労する明日のわが身は どこまで...みんな誰かを愛してる
時の移ろいは 悲しみを亡却の彼方へと 連れてゆく明日になれば ほこりまみれのかわいた都会にも 花が咲くだろう咲くだろうみんな誰かに愛されてそして誰かを愛してる忘れ去ることが 出来るから人はみな明日へと 生きてゆく孤独じゃないさ 耳を澄ませばやさしい歌声が きっと聞こえるさ聞こえるさみんな誰かに愛されてそして誰かを愛して...